【栗林みな実 インタビュー】
この曲を聴くことで
映画を観た方が
作品と一体化できるように
いろいろあるけど答えは出る時は
必ず訪れて、次の世界がある
そして、カップリングとして収録されている「clear」は、聴いていると視界が開けてくるような爽快感&アッパー感のあるポップチューンという。
表題曲の「Just the truth」と違ってさわやかな曲にしたいと思って作りました。『プリズマ☆イリヤ』のイリヤが美遊たちと空を飛んでいるような雰囲気というか、キラキラした感じにしたいと思って。例えば、悩みや考え事がひとつ解決した時ってすっきりすると思うんですけど、その問題が解決して次に進んでいく、スカッとした感覚を曲にしてみたかったんです。
前向きになれる歌詞も印象的で、コロナ禍の不安な日々を過ごす中で聴くと、どこか救われるような気がしました。
“いろいろあるけど答えが出る時は必ず訪れて、次の世界がある”ということを、この曲で表現したかったんです。なので、そんなふうに言っていただけるのは嬉しいですね。
初めての劇場版の主題歌を制作してみていかがでしたか?
テレビアニメだとOAされるのが1コーラスだけなので、その部分には特に気合いを入れる!という感覚があるんですけど、劇場版主題歌はフルコーラスで流れるから、自分の中でも作り方が全然違っていました。活動20周年を迎えて、このような挑戦ができたことが嬉しいですね。
新たな挑戦となった楽曲が活動20周年に、しかも39枚目のシングルとしてリリースされるわけですが、今のお気持ちは?
“39”という数字を見ると、本当にたくさん出させていただいたんだなという感謝の気持ちでいっぱいです。39枚目で初の劇場版主題歌…今できることをこのシングルでできたという実感がありますね。現時点での集大成と言えるようなものを届けられたと思いますし、映画館で「Just the truth」がどんなふうに聴こえてくるのか楽しみです。
活動20周年を迎えて、今後やってみたいことは何かありますか?
いつかアコースティックライヴをやってみたいですね。ここ数年で、以前に比べたらアニソンをアコースティックライヴでやる方も増えてきたと思うんです。私自身、アニソンってそのままのアレンジで届けることが一番だと思っていたんですけど、20年経ったからなのか、アニソンをアニソンとして楽しむだけでなく、ようやく“アニソンを楽曲として純粋に届けてみたらどうなるんだろう_”という気持ちになってきたんです。大人になったのかもしれないですね(笑)。アニソンを聴いてサイリウムを振って楽しんでもらうのもみなさんは好きだと思うんですけど、ファンの方から座って聴きたいですというリクエストをいただくこともあるんですよ。だから、そういうライヴも挑戦したいと、最近は思うようになりましたね。でも、アコースティックライヴだとMCをもっとちゃんとやらなきゃいけないというイメージがあるので、“私には無理だな”と諦めていたんですが…でも、もうみなさんもMCがちょっと変でも許してくれるかなと(笑)。やっぱりやってみたいですし、行ったことのない場所にも行って、ライヴができたらいいですね。
やはり20年は大きいですね。
そうですね。初の劇場版主題歌を手がけられたこと、『プリズマ☆イリヤ』の作品に久々に関われたことがすごく嬉しいですし、みなさんにぜひ映画館で楽しんでいただきたいですね。この20年、いろいろな作品に関わらせていただいて、作品や人との出会いに恵まれて歌を続けられてたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。でも、だからと言って、過去にこだわるつもりはなくて…やっぱり初心って大事だと思うんです。いつも真っさらな自分でいたいんですよね。これからもその部分は心に留めておきながら、アニメ作品に関わったり、自分の楽曲を作ったりしながら、音楽活動を続けていきたいと思っています。
取材:齊藤 恵
「Just the truth」MV -Short Ver.-
「Just the truth」視聴動画
関連ニュース