2020年11月28日 at 愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)(撮影:瀧本"JON…"行秀)

2020年11月28日 at 愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)(撮影:瀧本"JON…"行秀)

【04 Limited Sazabys
ライヴレポート】
『YON EXPO'20』Day1
2020年11月28日
at 愛知・Aichi Sky Expo
(愛知県国際展示場)

2020年11月28日 at 愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)(撮影:瀧本"JON…"行秀)
2020年11月28日 at 愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)(撮影:瀧本"JON…"行秀)
2020年11月28日 at 愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)(撮影:ヤオタケシ)
2020年11月28日 at 愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)(撮影:ヤオタケシ)
2020年11月28日 at 愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)(撮影:ヤオタケシ)
 04 Limited Sazabys(以下、フォーリミ)が11月28日と29日に地元・愛知県のAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)にて単独公演『YON EXPO'20』を開催した。中部国際空港直結の会場にかけて、"空港"をテーマにエンターテイメント性を重視した2回目となる『YON EXPO』。今回は“ファーストクラス”“ビジネスクラス”“エコノミークラス”と全3券種を準備し、入場口には空港さながらの立派なゲートを用意するなど、実にフォーリミらしい微に入り細に渡る演出が光り、架空の航空会社『YON AIRLINES』の乗客として最高のフライト(ライヴ)を楽しんでもらおうというコンセプトを敷いている。

 機内アナウンスを経て、初日は「Terminal」でスタートした。“帰って来たぞ!”とGEN(Vo&Ba)が叫ぶと、疾走感あふれる「Climb」で会場の温度もグッと急上昇。さらに「message」「fiction」とアッパーな楽曲を畳みかけ、演奏中には華やかなレーザー光線やスモークが噴き上げ、また「Ailen」冒頭では耳をつんざく火花が爆音で鳴り響いたりと、耳目を奪う特効演出で観客の心を奪い去る。

 “久しぶり、元気してた?”とGENが親密に語りかけ、他のメンバーに話を振ると、“緊張するよ”とHIROKAZ(Gu)は素直な心境を吐露し、“一曲目から普通に感動した”とRYU-TA(Gu&Cho)が言えば、“俺もRYU-TAと一緒で普通に泣きそうになった”とKOUHEI(Dr&Cho)が続き、バンドも久しぶりの有観客ライヴに感動を抑えられない様子。ここで今年2月に出た新曲「Jumper」も初披露され、テンポの速いリズムと雄大なメロディーが溶け合ったニュータイプの曲調もライヴで抜群に映えていた。

 中盤にはアコースティック・セットで「Horizon」「hello」を披露。GENの透き通るハイトーンヴォイスは聴く者の心を明るく照らし、その瑞々しい輝きを帯びた声色は手放しで素晴しいものだった。それからメンバー4人が空港に絡めたドラマ風コントを映像で流し、後半戦へと突入する。メンバー全員が空港整備士の衣装にチェンジし、パンキッシュな「monolith」と再び攻撃的な楽曲を投下。“会いに来てくれたみなさんには感謝しかない。必要とされてなんぼ…生きる力を与えたい”と告げると、「Letter」をプレイ。ハートフルな歌メロに慰撫されつつ、次の「milk」では歌詞が飛んでしまったパートはご愛嬌。

 そして、“複雑な世の中をシンプルにしたい。考え過ぎても重荷になるだけ。自分自身に生まれ変われ!”と叫ぶと、「Squall」を解き放つ。哀切なメロディーを会場いっぱいに轟かせたあと、本編は「My HERO」でビシッと締め括った。アンコールに応えると“我々の復活ライヴ…4月に『YON FES』ができなかったから、『YON EXPO』は名古屋だなと”とGENは地元愛を述べ、改めて会いに来てくれた観客に感謝の気持ちを表明。その後、「Now here,No Where」、さらにワンマンでしかやらない「Give me」と続き、初日は無事に終了した。

 バンド自身、9カ月振りの有観客ライヴ一発目ということもあり、足元がフワフワしていた部分は正直あった。けれど、それ以上にフォーリミがライヴをやってくれて、そのライヴを体感できる喜びの方が何十倍も勝っていた。こちらこそ“ありがとう!”と感謝の気持ちを伝えたくなるパフォーマンスを魅せてくれた。ふと気づくと、当たり前のように観ていたライヴに対して、そういう感情を抱くのも初の経験かもしれない。改めてフォーリミが自分の中で大切なバンドなんだと再認識した一夜となった。

撮影:ヤオタケシ、瀧本"JON…"行秀/取材:荒金良介

■『YON EXPO'20』Day2のライヴレポートはこちら
https://okmusic.jp/news/406473

セットリスト

  1. 1. Terminal
  2. 2. climb
  3. 3. Chicken race
  4. 4. message
  5. 5. fiction
  6. 6. escape
  7. 7. Alien
  8. 8. Jumper
  9. 9. Kitchen
  10. 10. swim
  11. 11. midnight cruising
  12. 12. Horizon(Acoustic Ver.)
  13. 13. hello(Acoustic Ver.)
  14. 14. monolith
  15. 15. knife
  16. 16. mahoroba
  17. 17. 夕凪
  18. 18. Letter
  19. 19. milk
  20. 20. soup
  21. 21. Squall
  22. 22. My HERO
  23. <ENCORE>
  24. 1. Now here, No where
  25. 2. Give me

■DAY1 – SETLISTプレイリスト

04 Limited Sazabys プロフィール

フォーリミテッドサザビーズ:2008年に名古屋にて結成された4ピースロックバンド。15年に1stフルアルバム『CAVU』をリリースしメジャー進出。16年からは毎年春に地元・愛知県にてバンド主催の野外ロックフェス『YON FES』を開催しており、19年にはさいたまスーパーアリーナで単独公演『YON EXPO』を初開催。23年4月8日(土)&9日(日)に『YON FES 2023』を主催し約2万人を動員。そして、バンド結成15周年を記念し、11月11日(土)&12日(日)に日本武道館ワンマンライブを開催。GEN(Vo&Ba)の少年のようなハイトーンヴォイスから繰り出されるグッドメロディーかつ疾走感あふれる楽曲と、圧倒的なライヴパフォーマンスは観る者の心を掴む。04 Limited Sazabys オフィシャルHP

OKMusic編集部

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