関ジャニ∞、渋谷すばる&錦戸亮の音
楽的実力は? 男気ソングを支えるパ
フォーマンス力を分析

(参考:堂本剛が開拓したジャニーズ「アーティスト路線」 発信型の音楽活動はいかにして支持を得たか)

 関ジャニ∞の躍進は、音楽業界に留まらない。今夏には、2012年に公開され全国155スクリーンと小規模公開でありながら興行収入11.6億円のヒットを記録した『エイトレンジャー』の続編、『エイトレンジャー2』が公開される。前作に引き続き堤幸彦監督がメガホンを取るほか、元AKB48前田敦子や赤井英和など、キャスト陣も豪華だ。4月22日よりTBS系列にてスタートする橋田壽賀子脚本のホームドラマ『なるようになるさ。』には、メンバーの安田章大が出演。Hey!Say!JUMPの伊野尾慧と初共演することでも話題となっている。2014年夏に日本テレビ系で放送される『24時間テレビ37』では、関ジャニ∞がメインパーソナリティーを務めることも決定しており、今がまさに旬なグループのひとつであることが伺える。

 あらゆるメディアに引っ張りだこで、各メンバーがそれぞれ才能を活かして活躍している関ジャニ∞。彼らの演技やトークも魅力的だが、音楽的なパフォーマンスという観点から見ると、メンバーの渋谷すばると錦戸亮が面白い存在だという。ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターのジャニ子氏は、彼らのパフォーマンスの魅力を次のように分析する。

「渋谷すばるさんは一聴してそれとわかるくらい声質に特徴があるシンガーで、たとえるならザ・クロマニヨンズ甲本ヒロトさんのような響きを持っています。声量や声の伸びもズバ抜けていて、小節の効いた歌い回しも存在感を高めています。関ジャニ∞の楽曲には、特有の“浪花っぽさ”がにじみ出ていますが、それは彼の歌のエッセンスに依るところが大きいのではないでしょうか。最近だと関ジャニ∞の『キング オブ 男!』が、生田斗真さん主演の映画『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』の主題歌に選ばれましたが、渋谷さんの歌声はパンチの効いた映画にもマッチしていて、これまでのジャニーズとは異なるイメージを打ち出すのに成功しています」

 また、関ジャニ∞をバンドとして見た場合、錦戸亮のプレイが目立つと同氏は指摘する。

「関西ジャニーズは“一芸を身につける”という意識が高いメンバーが多いです。そういった意味で同グループのギタリストである錦戸さんは、彼特有のプレイスタイルを身につけています。いわゆる名ギタリストという感じではないのですが、立ち姿や弾き方がすごく魅力的で、演奏の“見せ方”をよく研究していることが伺えます。実際、関ジャニ∞のコンサートは、コンサートというよりライブという印象が強いのですが、それはギターを派手にかき鳴らす錦戸さんの存在があってこそでしょう。男性が見てもかっこいいと思えるパフォーマーで、彼に憧れる後輩も多く、特にジャニーズWESTの神山智洋さんは大きな影響を受けているといいます」

 現在、テレビ番組で顔を見ない日はないというくらい勢いを増している関ジャニ∞。その男気のある音楽性にも注目してみると、新たな発見もあるのかもしれない。(松下博夫)

リアルサウンド

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