KinKi Kids堂本剛、芸能界で学んだ人
生観「本当の自分でテレビに出て、嫌
われたらしゃあない」

(参考:堂本剛が開拓したジャニーズ「アーティスト路線」 発信型の音楽活動はいかにして支持を得たか)

 2週間限定で、東京タワーから生放送される同番組。月曜日はNEWSの小山慶一郎が職場の悩みに、火曜日はTOKIOの松岡昌宏が男の悩みに、水曜日はの相葉雅紀が女性の悩みに、木曜日はKinKi Kidsの堂本剛が寂しい人の悩みに、金曜日は関ジャニ∞の安田章大が都会になじめない悩みに答えるという企画で、今回は堂本が「寂しい人の悩み」に対し、彼ならではのユーモアある回答や、独自の人生観を語った。

 冒頭、同番組が4月10日に誕生日を迎えた堂本をスタジオで祝うが、放送時間が23時59分48秒からスタートしたため、わずか12秒で誕生日が終了。急いで誕生日のセットを撤収するスタッフに向かって、堂本は「名残! 名残ないんですか!? お言葉ですけど、これやったら祝わんといてください」と、スタッフに向かって笑いながら不満を口にする。

 同番組から誕生日をどう過ごしたか聞かれた堂本は、「家族でお寿司を食べに行きました。お姉ちゃんが誕生日ケーキを買ってくれたんですけど、まさかの箱を開けたら、中でケーキがスライドしてて。斬新な誕生日ケーキを頂きました」と、家族と共に過ごしたことを語った。続いて「(堂本)光一さんからは何かありましたか?」と聞かれた堂本は、「あいつからは......来てないなあ」とこぼし、「あいつのことやからなんかプレゼントはあると思うんですよ。土地とか。もう35歳ですからね。土地や車の一つくらいは頂いてもいいんじゃないかな、と思ってるんですけどね」と、テレビ越しに無茶なリクエストを投げかけた。

 また、前回の放送について、友人から多くの声があったと語った堂本。「前回の放送も、友達がめちゃくちゃ見てくれてて。『なんか剛くんの回だけ、相談する人のクセ強くない?』って言われたんですよ。改めて見直して『確かに僕の回だけ癖あるなー』って思って」と、MC力が高いゆえに番組側からクセの強い相談者を当てられていることを察知したようだ。

 最初の相談者である、20歳の女性から寄せられた悩みは、「寂しさのあまり、自分がする全ての行動を実況中継してしまう」という、またしてもクセの強いもの。実況中継に解説まで付けて実演した相談者に対し、堂本は「恥ずかしさを乗り越えることで見えてくる世界が絶対あるから。僕らも歌うときに恥ずかしがってても意味ないからね。今まで暗いと思ってたこと一気に明るくなる。自分自身の力で変えた世界っていうのは、本当に力強い世界になるからね」と語り、その上で「実況してる動画を毎回撮影して、それをDVDにして儲ける」という結論に導いた。

 続いて寄せられた38歳の主婦からの悩みは「夫が5歳の娘から『お父さんがハゲたら遊ばない』と言われ、落ち込んでいる」というもの。この切実な質問に対し、回答に困った堂本の口からは「『ハゲないハゲないハゲないよ~』って歌えばええんじゃないですかね。お父さんのラップも入れて」と、”ハゲソング”を一緒に歌うことや、「絵本を書いてハゲを許せるようにしてあげよう」というユーモアのある提案が飛び出した。この提案を含め、視聴者から投票を受け付けたところ、「絵本を作る」が多数を占める結果に。これに対し、堂本は「子供って、ある時期を過ごすと後で反省するので、思いを込めて絵本を作ってあげましょう」とアドバイスをした。

 3つ目に寄せられた20歳の女性からの悩みは、「同性が怖くなり、仲良しの友達と食事に行ったり、ワイワイすることが出来ない」というもの。堂本は友人関係に悩む相談者に対し、「優しすぎるんやね。緊張するっていうのは、傷つけたりしないかどうか考えたりするからやと思う。『石橋を叩いて渡る』って言葉があるけど、僕は『石橋を叩いて渡る前に、叩きすぎて割れてまう』っていうパターンやからね。せめて渡れるくらいになろうと思っていつも頑張ってる。だからこそ勿体ないと思いますね」と、自身も人間関係に慎重であることを明かした。

 また、相談を進めるうちに、彼女の悩みの原因が”女性同士の嫌なやりとりを見たこと”から始まったということが発覚。そんな相談者に対し、堂本は「『男性、女性やから~』とか、『○○のくせに~』っていう狭い考え方をやめると、出る答えがポジティブになるような気がするんやけどね」と前置きした後、「すぐに直せというのは難しい。僕の考えですけど『自分はこう見られたら嫌や』って外見を気にせずに本当の自分をもう一回見つめなおしたら、内面からじわじわ外に出てきて、勝手に外見が変わるのが人間なんですよ。だから『人にこう見られたら困る』って考えてると一生変わらへんけど、『自分ってなんなんやろ』って考えてたら勝手に変わる。本当の自分を嫌われたり、好かれたりした方が楽しいやん」と、自身の人生観を語った。続けて、「十人十色の自分でテレビに出続けるのは難しい。そうすると自分を殺すしかない。皆に気に入ってもらえる自分でいないとあかんから。そうじゃなくて、『本当の自分でテレビに出て、嫌われたらしゃあないやん』って思ってテレビに出てんねん」と、芸能界で長年生きている堂本ならではの価値観を話し、「内面をもう一度見つめなおす」という結論に導いた。

 番組の最後には、明日のMCである関ジャニ∞の安田章大に電話。マイペースに話す安田に対し、堂本は「あ、ゲイバーのお母さん、どうも~」と、相変わらずの後輩イジりを見せる。

 堂本が相談者の悩みに向き合い、自身の生き方について本音を語った今回の放送。次回は安田が「都会になじめない人の悩み」を解決する予定だ。(リアルサウンド編集部)

リアルサウンド

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