ナナヲアカリ、愛してやまない親友・
中山桜と作る『Youth』MV+対談

原宿発・社会不適合系ダメポップを提唱する“ダメかわ”ガール、ナナヲアカリが、4月10日に1st EP『しあわせシンドローム』をリリース。「SNS疲れ」や「しあわせ疲れ」をテーマにしたポップでキャッチーな楽曲が5曲続いた後、ラストを飾るのは、ナナヲとその親友・中山桜の友情を描いた「Youth」。今までのナナヲアカリとは一味違う、しっとりメロウに聴かせるセンチメンタルな友情ソングは、ファンの間でも既に話題となっている。

その「Youth」のMVを、親友・中山桜が撮影するという事で、ミーティアではMVの公開と共に、ナナヲアカリと中山桜のちょっぴり偏愛的なカンケイに迫ります。

Photography_Sakura Nakayama
Interview & Text_Miwo Tsuji
Edit_Alex Shu Nissen

ナナヲアカリとは

(ワンルームシュガーライフ【Live ver.】 / ナナヲアカリ)

原宿発・社会不適合系ダメポップを提唱する“ダメかわ”ガール。
2016年、ニコニコ動画で発表した「ハッピーになりたい」が話題となり、原宿の古着屋「Business As Usual」にて通販限定で販売した1st Tシャツ(CD付)「しあわせになりたい」は即完売。以降、「いろいろいうけど「♡」(いいね)がほしい」までに計4枚のミニアルバムをインディーズで発表。2017年には舞台「Fate/Grand Order THE STAGE – 神聖円卓領域キャメロット-」にてマシュ・キリエライト役に大抜擢され大きな注目を集める。
2018年、TV アニメ「ハッピーシュガーライフ」の主題歌に新人ながら起用され、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズよりメジャーデビュー。中毒的なファニーボイスとキャラクターが人気となり、今までにアップした楽曲MV は動画投稿サイトで累計5500万再生を突破している。
https://www.nanawoakari.com/
https://www.instagram.com/77oakr/

中山桜とは

@rarara_camerara

沖縄県久米島育ち。フィルムカメラを人を中心に撮影するフォトグラファー。Qeticにて毎週木曜日フォトコラム「どうも東京の人にはなれなかったらしい」を連載中。
https://www.instagram.com/rarara_camerara/

親友・中山桜と撮影した「Youth」MVが
完成

「Youth」に描かれているのは、ナナヲアカリと親友・中山桜のいたって普通な日常。大人になるにつれて変化していってしまう自分や周りに対して感じる「切なさ」や、ずっと変わって欲しくない「今」が詰まっている。

まさに、夜の街を缶チューハイ片手に散歩しながら聴きたい曲。
▲今回対談を行ったのは、二人にとってゆかりのある店「バサノバ(BASSANOVA)」

――今回「Youth」を作ることになったキッカケは?

ナナヲアカリ(以下、ナナヲ) : 「曲のテーマどうしよっかって、キタニ(キタニタツヤ)と相談している時に、まず『あかりんって友達の曲ないよね』って話になって。『身近にあんな強烈な友達(中山桜)がいるのに、あいつの曲なくない?』って(笑)」

中山桜(以下、桜) : 「おい!(笑)」
ナナヲ : 「確かに、東京来てから本当に仲良くなった友達って、桜以外にいないなって思って。唯一の友達って意味でも、いい曲になりそうだし、じゃあ桜の曲書こうよってなったんだよね。キタニも、桜の事を知ってるから、イメージも湧きやすいし」

桜 : 「キタニとは定期的に3人で飲むもんね」

ナナヲ : 「そうそう。私が桜に対して思っていることを書いて、それを受けてキタニが曲を作ってくれた」

初対面は「めっちゃ女に嫌われそうっす
ね!」

――そもそも、二人の出会いっていつだったんですか?

ナナヲ : 「実はそれが、めっちゃ今時っぽくて。きっかけは、世界で一番有名な出会い系アプリ、Instagramなんですよね(笑)。突然『顔いいですね、撮影させてください』って、桜からDMが来たんです」

桜 : 「多分、3年前くらいだよね?」

ナナヲ : 「そう、その時は音楽活動をギリしてるかしてないかぐらいの頃で。なんだこの人は?って思って、プロフィール見たら『身長だけが取り柄です。174cm』って書いてあって。てっきり、男の子だと思ってたから、え?別に高くなくない?なんだこいつ地雷かな?って思った(笑)でも撮ってる写真が良さそうだったから会ってみる事にしたんだよね」

桜 : 「ありがとう(笑)」
▲「うちらって、いつも結局散歩するよね?」(ナナヲ)

ナナヲ : 「会ったら、男の子じゃなくて“めっちゃデカイ女の子”だった(笑)今まで、中高女子校で、女の子と仲良くなるのに6年かかってたから、初対面の人とすぐには仲良くなれないタイプなんだけど、初めて会った時いきなり『初対面でこんな事言うのもなんですけど、めっちゃ女に嫌われそうっすね!』って言われて……(笑)。その時に、なんか仲良くなれる予感がしたんだよね」

桜 : 「逆に?(笑)」

ナナヲ : 「そう、逆に(笑)。その日は普通に撮影して終わったんだけど、それから2ヶ月後くらいだっけ?公園でバドミントンしたの」

桜 : 「そう、その時私がめちゃくちゃバドミントンにハマってて。あの頃は、本当にいつもラケット常備してた(笑)バドミンドン部みたいに……」

ナナヲ : 「ね、急に『バドミントンしたくないですか?』って桜から連絡きて、『あ、いいですよ』みたいな(笑)。そこからだよね? ズルズル仲良くなっていったのは」
▲「公園は出会いがいっぱいあるから好き」(ナナヲ)

ナナヲ : 「仲良くなってからは、週3くらいで会ってるよね。忙しくても無理矢理会う(笑)」

桜 : 「気持ち悪いカップルばりに会ってるよね。忙しくても、合間をぬって会う!」

ナナヲ : 「まさに曲のイメージにぴったりで、夜フラフラする感じが多いかもね」

桜 : 「大体、深夜徘徊だよね(笑)」

「東京」は病むけど、楽しい人が多い街

――大阪出身のナナヲさんと、久米島出身の中山さん。二人にとって「東京」とは?

ナナヲ : 「東京かぁ……。何かやりたい事がちゃんとあって生きている人たちが多い場所だなぁと思う」

桜 : 「確かに。なかなか地元じゃ出会えない人たちばかりだよね」

ナナヲ : 「女子校育ちだから、女友達ばかりなんだけど、その中でも地元に残る子たちは、早く結婚して家庭に入る子が圧倒的に多いイメージ。でも東京に来れば、自分と同じようにはみ出て生きてきた人たちも多い。悩んでる内容は違ってても質は似ている気がするし。だから話していて楽しい人が多くない?」

桜 : 「そう、すごく楽しい。東京の人って『今何してるの?』って聞くと、何かしらやっている事ややりたい事を答えれる人が多いんだよね」
ナナヲ : 「それに圧倒されて、すごく焦るけど(笑)、それこそ『しあわせシンドローム』なのかなって思う」

桜 : 「わかる!(笑)」

――中山さんの連載しているフォトコラムのタイトルに「どうも東京の人にはなれなかったらしい」とありますよね

ナナヲ : 「うんうん、二人で病みすぎて、Badきめこむ時とかよくあるよね(笑)」

桜 : 「そう、お酒飲みながら、底辺までおちるんだよね」

ナナヲ : 「もう無理だよ!!! みたいな(笑)」
桜 : 「でも、最終的には『まぁ仕方ねぇな』みたいな感じで、いい方向に向かうんだけど」

ナナヲ : 「苦しむ時は、めっちゃ苦しんでるよね。でもそれが今回のEPのコンセプトにも合ってるし、そういうマインドの友達の曲ができたのもすごい良かったなって思ってる。桜と会えたのも、東京に来たからだしね」

桜 : 「そう、だからなんだかんだ『東京』が好き」

お互いにリスペクトしてるからこそ、友
達でいれる

――「親友」という言葉では表しきれない二人の関係。もしもこれを言語化するとしたら?

桜 : 「んーなんだろうね?」

ナナヲ : 「頑張ってよ、コラム書いてるんだから。いい言葉探して(笑)」

桜 : 「家族っていう感じでもないしなぁ。大前提に友達ではあるんだけど、私はあかりんに対してリスペクトがすごくあるんですよ。だから、何やっても『これにはこういう理由があるんだな』って思えるし、何をやっても許せる相手なのかもしれない」

ナナヲ : 「本当に気持ち悪い関係だよね(笑)。恋人より恋人っぽいと思う」

桜 : 「確かにそうかもしれないね。ずっと連絡取ってるし」
▲「私の家に来ることも多いよね。うちはエントランスフリーだから(笑)」(桜)

ナナヲ : 「ライン返して来ないのに、インスタのストーリーを桜が更新してたら、インスタのDMに『ライン返して。何してるの?』ってめっちゃ圧かける(笑)」

桜 : 「私自身は、元々そんなに連絡取らない性格なんですけど、こういうあかりんの性格もあって、反射的に『返さないとやばい』ってなっていつも返してる」

ナナヲ : 「そう、もう洗脳してるの」

桜 : 「洗脳されています(笑)」

「Youth」な毎日を、これからも続けた

――二人にとって「Youth」はどんな曲?

桜 : 「初めて聴いた時、とにかく『このままずっといたい』って思いました。今25歳だけど、30歳になってもこれを聴いて、あぁうちらの曲だなぁって思えるようにいたい」

ナナヲ : 「やっぱりこの歳になると、周りのみんなが現実を見始めて、まだ夢見てんの?とか言われることもあるけど、そうやって飽きられ始めたくらいがちょうどいいんじゃないかなって思うんです。楽しい事だけじゃ生きていけないけど、できるだけそういう風に生きていけたらいいよねっていう理想を込めた曲ですね。そこに、桜というエッセンスが散りばめられている感じ。だから、友達の歌としてじゃなくても、本当にやりたい事があったりとか、現実辛いなって思っている子にも共感してもらえるような曲だなと思っています」

桜 : 「ずっとこのままいたいなぁ」

ナナヲ : 「ね、ずっとこのままだったらいいのに」

ナナヲアカリ

新譜情報

ナナヲアカリ 1st EP
「しあわせシンドローム」
2019.04.10 リリース

【通常盤】
AICL-3687 ¥1,800+税

DISC 1

1. シアワセシンドローム
2. オトナのピーターパン
3. ナンセンス・ハビット
4. パスポート
5. ウツムキブレザー
6. Youth

・初回仕様
CD+プレイパス

【初回生産限定盤】
AICL-3685~AICL-3686 ¥2,800+税

・初回生産限定盤
CD+DVD
プレイパス封入

【Tシャツ付き完全生産限定盤】
AICL-3683~AICL-3684 ¥3,800+税
・完全生産限定盤
※770セット完全数量限定
CD+Tシャツ
プレイパス封入

ナナヲアカリ、愛してやまない親友・中山桜と作る『Youth』MV+対談はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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