神戸が一番熱くなる日!COMING KOBE
を君たちは知っているか
15周年のチャリティー音楽イベント『C
OMING KOBE19』に潜入。
COMING KOBE(カミコベ)とは?
2005年当時、「GOING KOBE」だった名前は、「COMIN’KOBE(2010~2017年)」、「COMING KOBE(2018年~)」と年を追うごとに変わってきた。その変遷に復興の足音を感じる。「神戸が進む」から「神戸に来てもらう」へ。ネーミングに込められたメッセージを想像して、胸が熱くなった。
日本全国、歴史を振り返っても、これだけの規模で繰り返されるチャリティー音楽フェスティバルは他にない。COMING KOBE18で集まった募金の総額は、約930万円。例年、これらの義捐金は、全国の被災地へと寄付されている。
なお、カミコベは、WEB登録で発行されるチケットさえあれば無料で入場することができる。スポンサー収入とグッズ売上が主な収入源だ。会場内にはボランティアらしき学生スタッフも多くいた。カミコベ公式サイトにある収支報告を見ると、なんとほぼ毎年が赤字。年度によっては900万近いマイナスを計上している。「赤が出ようが、意地でも続ける」このチャリティーイベントに寄せる運営の熱い想いを感じずにはいられない。
いざ、COMING KOBE19へ!
今年は、15回目の開催。キリがよく、ひとつの区切りともなる数字だ。会場では「15th anniversary」という文字も頻繁に見かけた。だけど、今年のカミコベは例年と一味違う。「15」という記念すべき数字によるお祭り感のほかに、また特別な空気をまとっていた。
カミコベは、GOING KOBEとして誕生した2005年以来、あるひとりの男を中心に運営されてきた。彼の名前は松原裕(まつばらゆたか)。1979年、兵庫県姫路市に生まれた39歳の男だ。だけど、カミコベがこれから先、何年続こうとも、彼の年齢が39より増えることはない。COMING KOBE19開催の約1か月前、かねてから患っていた腎臓がんによって、松原氏は帰らぬ人となった。
迎えるCOMING KOBE19は、松原氏を失って初めて開催されるカミコベだ。会場には、松原氏を追悼するエキシビションが数多くあった。けれども、そこに松原氏の死を悲しむだけの雰囲気はない。お客さんも出演者も運営も、彼の性格や生き様をだれよりよく知っている。「辛く苦しいことほど、笑いながら楽しく乗り越えよう」そんな特別な空気が会場全体にあった。
博多からやってきた牛すじ丼、高菜丼に、京都のブランド豚を使った塩豚丼。中東の料理であるケバブのお店に、アメリカンダイナー的な肉料理のお店も。麺系グルメも充実していて、富士宮やきそばなんかもあった。
「ん?神戸がない?」
神戸に来たからには神戸のものが食べたいと息巻いていたぼく。全国、さらには世界からいろんなグルメが集まっているのに神戸がない! 何を食べようか悩んだ挙げ句、牛カルビ丼を食べることにした。きっと「神戸牛」のはず……。(価格はリーズナブル)
お腹を満たしてうろうろしていると、KiUの露店を発見。KiUは、「大人の外遊びを応援する」をコンセプトに掲げるレインウェアブランドだ。フェスと言えばKiU、KiUと言えばフェス。フェス好きのなかにもKiUの製品を持っている人がたくさんいるのではないか。かく言うぼくもKiUのレインポンチョを持っている。
神戸が一番熱くなる日!COMING KOBEを君たちは知っているかはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。