2018年に発表された、日本忍者協議会とエイベックスによる「NINJA PROJECT」がミュージックビデオを公開した。
<a-nation 2018>では全身を赤、黒で覆った謎の集団が登場し、重力を無視した回転技を次々に披露、オーディエンスを沸かせていた。彼らの正体は、今、世界のダンス界を席巻しているトリッキングの世界的プレイヤーを擁する「TOK¥O TRICKING MOB(トーキョー・トリッキング・モブ)」のメンバーたち。同時に発表されたティザー映像には、これまた世界を股にかけて活躍し、日本を代表するパルクール集団である「monsterpk(モンスターピーケー)」の姿もあり、まさに現代版の「NINJA」としか表しようのない人間離れした動きを披露している。
以降、忍者らしく謎多きプロジェクトとしてその全貌は明らかにされて来なかったが、今回突如ミュージックビデオが発表され、彼らの存在意義の一面が明らかになった。

「NINJA PROJECT」には、それぞれ赤と黒をチームカラーとした「BLOOD WILL TELL(ブラッド・ウィル・テル / 血は争えないの意)」と「DARKEST BEFORE DAWN(ダーケスト・ビフォー・ドーン / 夜明け前の闇が最も深いの意)」の2組が存在しているという。それぞれが異なる理想を掲げ、対立しながらも、音楽とパフォーマンスを通じて「NINJA」という日本が誇るカルチャーを “世界に発信する” という共通目的を果たしていく。
トリッカーとトレイサー(= パルクール・アスリート)に加え、「UNVISION (アンヴィジョン)」を率い「WORLD OF DANCE Final 2016」で日本人として初代世界チャンピオンに輝いた「GENDAI (ゲンダイ)」をはじめ、SNSにアップした自身のダンス動画にクリス・ブラウンやブルーノ・マーズからリアクションが届くなど唯一無二のHIP-HOPダンスで注目を集めている「Honoka Moriyama (ホノカ・モリヤマ)」など、世界トップクラス、日本屈指のダンサーたちが集い、2つのチームを形成している。

今後は、各々が作品ごとに異なるフィーチャリング・ヴォーカルを迎えたオリジナル楽曲を発表しながら、さらに多分野のトップ・アスリートやアーティストらを募り、これまでにない伝統と未来を融合させた “NINJA” パフォーマンスを行っていく予定だという。

今回、第一弾楽曲として、BLOOD WILL TELL が<BAZOOKA!!!「第8回高校生ラップ選手権 (2015年)>とAbemaTV『ラップスタア誕生!シーズン2 (2017年)』にて見事優勝を勝ち取った期待の新進気鋭ラッパー「Leon Fanourakis (レオン・ファノラキス)」と、沖縄出身でアメリカへの留学経験を持ち、ウチナーグチ (沖縄語) と英語、日本語を自在に組み合わせた唯一無二のスタイルでHIP-HOP界とR&B界を牽引するディーバの「Awich (エイウイッチ)」をフィーチャリングに迎えた「HOKAGE (ホカゲ)」を。
そして東南アジアで高い人気を誇り、日本へ活動拠点を移してからもシンガポール最大規模の音楽フェス<BayBeats Festival>へ出演するなど精力的に活動し、国内でもCRYSTAL LAKESHADOWSなどのツアーサポートを務め、ラウド界で頭角を現わしつつあるNOTHING TO DECLARE (ナッシング・トゥ・ディクレア)のヴォーカル「Mas (マス)」を迎え、「BRGHTST BLCK (ブライテスト・ブラック)」を発表した。
いずれのトラックも、DiploやNERVOなどの世界的なアーティストのリミックスを手掛ける一方で、”Japalanta (ジャパランタ)” や “Trapanese (トラッパニーズ)” と呼ばれる「雅楽トラップ」の第一人者としてアジアに先行して欧米から高い評価を得ている「Radical Hardcore Clique (ラディカル・ハードコア・クリーク)」がプロデュースを手掛け、これまでにないオリエンタルでボーダレスなHIP-HOPとラウドロックを完成させた。

コレオグラフは、ミッシー・エリオットや、ジャスティン・ビーバーをフィーチャリングに迎えたwill.i.amのミュージックビデオでコレオを手掛けるなど、多くの国内外メジャーアーティストの作品やCMなどで振付や演出を行って来た「Hidali (ヒダリ)」のオリジナルメンバー (現「Blank (ブランク)」の野口量 (ノグチ リョウ) /元WORLD ORDERや梨本威温 (ナシモト タケアツ))が、このプロジェクトのために再集結。コンテンポラリーからアニメーションまで、幅広い動きの演出で目を喜ばせる。

VimeoでSTAFF PICを幾度も獲得、つい先日行われたアジアツアーでも高い評価を得るなど世界的な映像クリエイションチーム「BRDG (ビー・アール・ディー・ジー)」が手掛けたコンピューターグラフィックスにも要注目だ。テクノ法要などでも話題の「Ken-ichi KAWAMURA (ケンイチ・カワムラ)」が制作を担当し、巨大なL.E.D.に投射され、それを背にメンバーがパフォーマンスを行った。

元々、何にも頼らず、自らの力で世界に挑戦し、様々な分野で高い評価を勝ち得て来たメンバーが今、世界から大きな注目を集める「NINJA」の名の元にコラボレーションすることで、より高く大きな飛躍を見せんとするのが、このプロジェクトだ。クール・ジャパンを凌駕し、世界が日本に誇るクレイジー・ニッポンを体現する日は近い。

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