木 / Kei シーンに彗星の如く現れた
4人組・木(KI)が待望の1st EPをリ
リース。謎は神秘性を帯び、そして物
語を生み出していく……?
リリース情報と同時に、バンド・メンバーのパーソナルな情報も少し明かされており、齋藤聖悟(Gt.)、オヤイヅカナル(Key. / Vo.)、テツ(Ba.)、ナイーブ(Dr.)からなる4人組だということが判明しました。突如シーンに現れたこの4人は、その後2度ほどライブを開催。最初のライブは、ZA FEEDOとLouis Coleによるツーマン・イベントにオープニング・アクトとして出演。そして2本目は、自らが主催となり、西田修大 × 君島大空、DJにceroの荒内佑、Yasei Collectiveの松下マサナオらを迎えたイベントとなっており、メンツから考えても明らかにポッと出の新人でないことが伺えます。調べてみると、メンバーのオヤイヅカナルはGOING UNDER GROUNDなどのサポートも行っているようです。
今回リリースされたEP『Vi』は、先述の「ai ni iko」や、ライブ会場で配布していた冊子記載のURLからDLできた楽曲なども含む全5曲入りの作品。中でも年末にMVが公開された、オープナー・トラックの「Kei」は、人懐っこくもセンチなメロディと、抽象的な日本語詞が聴き手の想像力を刺激するナンバー。音数は少なく、余白を活かしつつ、鮮やかなストリングスの音色とエレクトロニックなビートで作り出す荘厳な世界観で聴く者を圧倒するかのよう。ジワジワとテンションを上げていき、終盤のプログレちっくなシンセの音色でカタルシスが爆発するような展開も秀逸。気を抜くと意識が宇宙へとふっ飛ばされそうです。
しかし、それでも歌メロを感じさせる独特のキャッチーさ、そして楽曲の中に一側面ずつ切り取って語りたくなってしまうような要素がいくつも仕込まれている、このキメラ感。これこそが中毒性を生み出す最大の要因のように思えます。
音楽性のみならず、その活動スタイルも非常に斬新かつ刺激的な木。現状マイペースな活動となっていますが、今後の動向は常に見張っておいた方がよさそうです。
木 『Vi』
Label:APOLLO SOUNDS
Tracklist:
1. Kei
2. ai ni iko
3. 2:77
4. space
5. BALANCE
品番:KI-0001
定価:¥1,500 +税
発売日:2019.01.09
Music by 木(KI)
■木: Twitter(https://twitter.com/we_are_ki) / Instagram(https://www.instagram.com/ki_island/)
Spincoaster
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