Feat.ソニーミュージックオーディシ
ョン、ライブレポート。

新しい音楽トレンドを作ったら優勝!
あさぎーにょ、葉山柚子、夜中出社集団
、SUKISHA、ドアノブロックの5組がZep
p DiverCity(TOKYO)で激突。

日本のメジャーレーベルのひとつ、ソニーミュージックが設立50周年を迎えた。オウンドメディア「Cocotame(ココタメ)」のローンチに加え、大きな動きを見せたのがFeat.ソニーミュージックオーディションの開催だ。

聞くところによると、このオーディションのために独自のアルゴリズムを開発し、“音楽トレンドランキング”なるものに基づいて優勝を決定するという。一体、どういうことなのか?

10月9日にお台場のZepp DiverCity(TOKYO)で開催されたファイナル審査のもようをお伝えする。

Text_Yukari Yamada


「Feat.ソニーミュージックオーディシ
ョン」とは

「Feat.ソニーミュージックオーディション」は、ソニーミュージックと一緒に世の中の音楽トレンドに新風を吹かせてくれるアーティスト、バンド、グループなどを募集するオーディション。

総勢1000組を超える応募者の中から選ばれた6組のファイナリストは、3ヶ月間に及びTwitter、Instagram、YouTubeなどSNSを駆使しながらトレンド作成活動を展開していく。特筆すべきは、期間中に必要な予算(上限あり)、スタッフ、インフラ、ワークショップなどをソニーミュージックがバックアップしてくれるという点。まさにソニーミュージックがフィーチャリングする形で、ファイナリストたちはトレンド作成に集中することができるのだ。

MUSIC ON! TVやGYAO!では各アーティストの活動と、それによって変動するランキングを放送。ファイナル審査の直前には1組が脱落してしまうため、3ヶ月間気を抜いてはいられない。そんな熾烈な戦いを繰り広げるファイナリストには、個性もジャンルもバラバラなこちらの6組が選ばれた。

あさぎーにょ

ワクワクしたことをへんてこポップに表現し、クリエイターでもありアーティストでもあるクリエイティブアーティストとして活動中。映像制作・楽曲制作・歌手・CM制作・モデル・プロデュースを中心に幅広く活動中。SNS総フォロワー数40万人以上。

ファッション・音楽・ビューティー・ライフスタイル・商品紹介などの動画をほぼ毎日のように更新するあさぎーにょ。カリスマ美容師になりきってみたり、勝手にCMを作ってみたり、あるいはオリジナルのMVを作ったり。ジャンルと表現の壁を軽々と飛び越えながら、ハイクオリティかつ視聴者を楽しませる動画を自ら出演し制作する。

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葉山柚子

1990.4.2生まれ 2016.12.16 からライブ配信を始め 東京MX「教えて!アプリ先生」先生のアシスタント役で出演、キャンパスコレクション、LOOP、関西コレクションに出演。現在も毎日ライブ配信を行なっている。 音楽活動は自身のスタジオカフェにてライブを行ない、イベントでも歌っている。代表曲は「マイナーコード」。

グローバルライブ配信サービス「Uplive」を中心に、43万人以上ものフォロワーを持つライバー葉山柚子。フォロワーとのコミュニケーションを大切にした親しみのある配信で、国内のみならずアジアで高い人気を誇る。彼女の人としての魅力に触れると、誰しもが応援せずにはいられなくなるのだ。
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Eggs
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夜中出社集団

人呼んで音楽版Banksy。夜深く、寝静まった街。彼らはどこからともなく現れ、世の”違和感”を曲に昇華する。神出鬼没音楽集団。

日本社会の風刺をポップミュージックとフリー素材で有名ないらすと屋のイラストレーションに乗せて。音楽のチカラで風刺をエンターテイメントに変身させる。SEKAI NO OWARIのDJ LOVERを彷彿とさせるお化けもまた、DJとしてメンバーに。
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SUKISHA

数奇者。音を愛でる心を持つすべての人たちへ。独特にして普遍的な音を追求し、世界へ発信するシンガー・トラックメーカー=”Hiroyuki Ikezawa”による”音楽”のプロジェクト。

こんなにスタイリッシュなアーティスト写真からは想像もつかないが、実はニート。働く時間を音楽と向き合うことにすべて注ぎ込んできたゆえにトラックメイキングのセンスは抜群で、小さな部屋からグルーヴィーな楽曲を生み出してゆく。
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ドアノブロック

愉快犯バンド、『世界、ドン引き』 ドアノブロック 【メンバー】 Vo. /セックスフラペチーノ Gt. /クソメヤ Gt. /スズキ Ba. /キューティクル♡リカ Dr. /ファンタス☆ジュン 【プロフィール】 Vo.の強度なエラの張りから繰り出される不思議な歌声。 リードGt.の圧倒的妖怪感。サイドGt.から醸し出される強烈な陰キャラ臭。 Dr.の驚異的な足の臭さから放たれるバスドラの響き。そしてBa.は処女。 そんな5人が織りなすポップでロックでファンタジーな楽曲たちにご注目あれ。 軽音楽連盟全国大会出場。歌い人奏で人選手権グランプリ獲得。 Vo.セックスフラペチーノ ☛「女性上位バンザイオーディション」Vo.部門最優秀賞。 RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 17/18 優勝アーティストとして2017年12月の年の瀬に幕張メッセのステージに立つ。

プロフィールをご覧いただければ分かる通り、とにかくぶっ飛んでいる。ボーカルのセックスフラペチーノは将来「大人のオモチャのお店を開きたい」と公言しているし、オーディション期間中にはエキストラで募ったエイリアン(コスプレ)にコンドームを配布させるという仰天のイベントまで実施した。
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KID CROW

日本の音楽シーンを上げて行きたい。 日本のヒップホップを世界に注目させたい。 海外Rapのサウンドに、日本Rapの情熱が好き。 好きなアーティストと、好きな音楽を作れるように努力したい。 1991年生まれのデジタルジャンキー。

日本のヒップホップをさらに世界に広めるために。自身の表現力だけでなく、アイデアマンとしても長けた能力を持つキッドクロウ。AIを使ってラップの歌詞を作るという斬新なアプローチが大きな注目を集めた。
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詳しいアルゴリズムについてはシークレットだが、とにかく音楽トレンドを生み出すことが絶対条件。もともとの知名度や技術は関係なく、それぞれのSNSデータから算出される独自のアルゴリズムで算出される、注目度の高まりが目安になっているらしい?

残念ながらファイナル審査を目前にして、最下位となってしまったKID CROWは脱落……。あとの5組は会場でどんなパフォーマンスを見せるのか。


いざ、ファイナル審査スタート!

ファイナル審査はライブパフォーマンスのみ。会場やインターネットで見たお客さんがスマホの特設サイトからリアルタイムに「いいね!」「かわいい!」「かっこいい!」といったエンゲージメントを返すという審査方法だ。それをポイント化して、オーディション期間のポイントに累計加算した結果から優勝が決まる。

1組目はドアノブロック。トレンドランキングは暫定5位だったものの、ファイナリストの中では最もライブ経験が豊富だ。生パフォーマンスで観客の心をグッと掴めるか?
『プラスチック隕石』では、セックスフラペチーノの自由奔放さをどっしりと支える本格バンドサウンドを披露。ギターのメロディーも非常にキャッチーで、RO JACKで優勝した実力を大いに見せつけた。

オーディション期間中にも登場したエイリアンたちを引き連れた圧巻のパフォーマンスに、観客からのいいねの嵐がスクリーン上に映し出された。
2組目はSUKISHA。大規模なライブは初めてとのことで冒頭は少し緊張も見られたが、ダンサブルなビートと言葉選びが洗練された歌詞が心地よい。

普段はひょうきんなキャラクターを見せているSUKISHAだが、最後はストレートなバラードを高らかに歌い上げ、会場を魅了した。
3組目は葉山柚子。ライバーである彼女のオーディション期間のトレンド作成活動は、ライブ配信では会うことのできないファンに自ら会いにいくこと。全国47都道府県のライブ行脚を企画し、その最終公演としてこのファイナル審査を据えた。

旅の出発と同時に練習し始めたギターはまだ発展途上だったものの、全身でこれまでの応援の感謝を伝えようとする演奏は、その技術のハンデを感じさせないものだった。
夜中出社集団はオーディション期間中に制作した「Freedom to Worker」のMVを拡張するようにダンサブルなパフォーマンスを披露。会場からは自然にハンドクラップが起こり、着席している観客が楽しそうに体を揺らす様子がよく見えた。

時にはスタイルを変えながらオーディションを戦ってきた彼らだが、その想いの根幹にあるのはネガティブなことを音楽でポップに変換すること。そのメッセージは多くのファンにしっかりと伝わったようだ。
トリはトレンドランキングのトップを走り続けたあさぎーにょ。「読む音楽」と題し、部屋のようなセットの中で絵本を朗読しながら歌う。まるでミュージカルあるいはMVを観ているような彼女のパフォーマンスは、音楽の形に全く囚われないものだった。

これまでに発表されたMVもそうだったのだが、パフォーマンス終了後には着ていた衣装や絵本にQRコードをつけて販売するという。音楽を乗せるフォーマットまで斬新なアプローチに、音楽の在り方を大いに考えされられた。

優勝は誰の手に?!

審査の結果、優勝はトレンドランキングでも上位をキープし続けたあさぎーにょに決定。順位は以下のようになった。

1位 あさぎーにょ
2位 葉山柚子
3位 夜中出社集団
4位 SUKISHA
5位 ドアノブロック

トレンドランキング2位の夜中出社集団と3位の葉山柚子が逆転したのも興味深い。

ファイナリストに選ばれたアーティストたちは音楽レーベルに所属することなく独自で活動を展開しているため、その求心力はセルフプロデュース力に大きく関わってくる。ゆえに、従来の音楽活動だけでは音楽トレンドを作っていく道は険しいということが明らかになったオーディションだった。


また、本オーディションの主宰者・梶望氏へもインタビューをお願いし、その狙いとオーディションを通して見えてきたことについて語ってもらっている。近日の公開をお楽しみに。


Feat. ソニーミュージックオーディショ

オフィシャルサイト

GYAO! 「Feat. ソニーミュージックオーディション」

Feat.ソニーミュージックオーディション、ライブレポート。はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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