【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>col
drain、「共に地獄へ行く準備はでき
てますか?」

いよいよ終盤戦に差し掛かってきたところで、トリプルヘッドライナーの一発目としてcoldrainがSATAN STAGEに登場だ。メンバーが次々に紹介され、興奮をより誘う映像がまずは流れ、最後に映し出された言葉は“Are you ready?”。すでに高まったオーディエンスのテンションはよりアガり、メンバーがステージに姿を現せば、万雷のハンドクラップで迎え入れる。
そして、Masato(Vo)が「サークルピットから始めようか?」とフロアへ問いかけ、突きつけたのは「The Revelation」。強靭なシャウトと伸びやかなMasatoの歌声、これでもかと襲いかかってくるサウンドも相まって、もういきなりのカオス状態だ。

オーディエンスが“This is the end”と大コールを起こした「FEED THE FIRE」、イントロのギターで歓声が湧き上がり、抜群のドライブ感を持つ「SIX FEET UNDER」と続け、序盤からフロアを手中に収める彼ら。大舞台を数多く踏んできたバンドだけあって、その流れに淀みはまったくない。
しかし、それもまだまだだと「2日間で体力が限界なお前らにムチを打ちに来ました。共に地獄へ行く準備はできてますか?」とMasatoが煽るのがcoldrainというバンド。ここからさらに凶暴な牙をむき出しにしていく。

ステージ上に炎が舞い上がり、驚異的な爆発力でドロップした「FIRE IN THE SKY」、激しく点滅する照明が異空間へ連れ去ってくれるような雰囲気を増幅させ、ウォールオブデスの勢いも凄まじかった「24-7」、床自体を抉り取ってしまうんじゃないかと感じるほど重厚なサウンドを放つ「Die tomorrow」と畳み掛ける恐ろしい流れ。ひとたびモッシュが起これば、ギュウギュウに詰まったフロアが隙間だらけになるほどの密集度で、オーディエンスのヒートアップも天井知らずになっていく。
終盤に入っても攻め手は緩めず、「残り3曲、暴動を起こしてもいいですか?」とMasatoが投げかけ、「No Escape」から「ENVY」へ繋ぎ、トドメに「Final Destination」という鬼の選曲。強烈なヘヴィさで会場全体を飲み込み、培ってきた力を遺憾なく発揮するエキサイティングな内容だった。

ライヴ中盤において、トリプルヘッドライナーに選んでもらったことに感謝しつつ、自らを「まだ(ヘッドライナーに)値するバンドじゃない」と謙遜気味にMasatoが語る場面もあったが、それは今やるべきことがしっかりと目視できており、よりバンドとして進化を遂げられる自信があるからであろう。今年から海外バンドを招聘し、2マンでしのぎを削り合う<LOUD OR NOTHING>というイベントもスタートさせる等、ラウドシーンの活性化にも意欲的に取り組んでいる。これからも続く彼らの歩みに楽しみは尽きない。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎中河原理英/鈴木公平

【coldrain セットリスト】

1.The Revelation
2.FEED THE FIRE
3.SIX FEET UNDER
4.FIRE IN THE SKY
5.24-7
6.Die tomorrow
7.GONE
8.R.I.P.
9. No Escape
10.ENVY
11.Final Destination


■<SATANIC CARNIVAL'18>

6月16日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月17日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール

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