【対談】感覚ピエロ×アルカラ、「え
え時こそ不安にならなあかんし、不安
な時こそチャンス」

感覚ピエロが3月から<47都道府県ツアー「KKP TOUR またイかせてもらいます!!47都道府県全国津々ムラ×2!! デリバリー感覚ピエロ!!~チェンジだなんて言わせない~」>を開催中だ。名古屋、東京でのワンマンライブを皮切りに、全国各地でワンマン&ツーマンライブを繰り広げ、7月28日に彼らの地元・大阪なんばHatchでファイナルを迎える。
BARKSでは、同ツアーのツーマン公演の中から毎月ひと組をピックアップ。対バン相手とのトークセッションとライブレポートをお届けする。その第2回はツアー26本目、高崎club FLEEZで共演を果たしたアルカラ。大阪のライブハウスで出会ったという憧れの先輩バンドとの対バンを前に、楽屋で対談取材を行なった。
   ◆   ◆   ◆
■もう、ただただヤバい存在ですよ

■移動車で、ずっとアルカラが流れてる
──秋月くんは「今回のツアーで1~2を争うくらい楽しみな対バン」って言ってましたが。
稲村太佑(Vo&G):マジっすか? その1番と2番は誰なん?
全員:あはははは!
秋月琢登(G):細かいなあ(笑)。そこらへんはフワッとしときましょうよ。
稲村:そやな、表現やな。
秋月:すぐに詰めてくるんだから。
──当然、もともと面識はありますよね?
秋月:神戸の飲み友達でしたからね。
西尾健太(Dr):ライブハウスで飲んでたんだっけ?
秋月:アルカラが北堀江 club vijonに出た時の打ち上げで、初めて太佑さんと喋ったんですよ。
稲村:そやった、それや。
秋月:Boiler陸亀の企画。で、俺はライブハウスで働いてるただのブッカー(ブッキングをする人)やったんですけど、対バンをしてたメンバーよりも、ぐいぐい「太佑さ~ん」って行ってて。アルカラと繋がりたい、みたいな感じで喋ってました。
稲村:だから“関西の”飲み友達ですね。
下上貴弘(B):ふつうの飲み友達でええやないか。
▲横山直弘(Vo&G)/感覚ピエロ


──最初に対バンしたのはいつだったんですか?
稲村:最初、何なんやろな。
下上:横浜BAYSIS?
秋月:そう、BAYSISの周年イベントですね。当時、俺らが「アルカラと対バンやりたい」って、ハコの店長さんに言いまくってたんですよ。そしたら呼んでくれて。
稲村:飲み友達から対バンに変わった瞬間や。
秋月:その時に俺もバンドやってるっていうのが伝わったかなって。
稲村:もともと知っとるわ(笑)!
▲秋月琢登(G)/感覚ピエロ


──それ、何年ぐらい前ですか?
稲村:去年。
──去年!?
西尾:最近なんですよ。
──じゃあ、飲み友達の時代が長くて、去年が初対バン。
秋月:まあ、“飲み友達”って言ってくれてますけど、ぶっちゃけvijonで1回だけです。
稲村:男が1回でも盃を交わしたら、飲み友達やん。
滝口大樹(B):懐が深い(笑)。
稲村:大阪時代に、秋月が前身バンドをやってた時から交流はあったけど、そこから感覚ピエロっていう謎の名前のバンドが始まって。いきなり一世を風靡したから、“仲良くしとったけど、偉なったから、もう俺に声かけへんやろな”って思ってた。
下上:めっちゃ捻くれてるやん。
秋月:いやいや、どれだけ俺らがツアーに呼んでたか!
稲村:えー、そうやったけー(棒読み)。
秋月:よう言うわぁ(笑)!
稲村:まあ、タイミングが合わなかったんですよね。僕らも年間100本とかライブをやってるから。これってやっぱり恋愛と一緒でタイミングが大事なんですよ。音楽の神様が引き合わせてない時に無理にやったら、ただの飲み友達の延長で終わってるから。お互い成長した段階でやると、ハモれる。……これ記事になるかな。
下上:「恋愛と一緒」言ってるのに、最後「ハモれる」って(笑)。
▲滝口大樹(B)/感覚ピエロ


──アルカラと言えば、大阪で育ったバンドなら、かなり大きな影響を受けるバンドだと思いますけど。感覚ピエロにとってはどんな存在ですか?
横山直弘(Vo&G):もう、ただただヤバい存在ですよ。うちら、ツアー中に移動する車の中で、ずっとアルカラが流れてるんです。
──今回のツアーで?
横山:いや、毎回。
秋月:何年も前からですね。2013年の結成当時から、よく聴いてますもん。俺らがミナミホイール(大阪ミナミのライブハウスで開催されるサーキットイベント)に出演した年に、アルカラが大阪BIGCATに出てたんですよ。で、観に行ったら、健ちゃん(西尾健太)が「ごめん、琢登、荷物持っといて」って、そのまま前に行ってて。
西尾:3列目ぐらいにね。
秋月:いちばん後ろにいたのに、けっこう前のほうに行ったよな。
疋田武史(Dr):あ~、そんなんや(笑)。
▲西尾健太(Dr)/感覚ピエロ


秋月:それぐらい好きなので、ようやく一緒のステージに立てるというのは、むっちゃ嬉しい。
滝口:うん、嬉しいよね。
──メンバー全員好きなんですね。
秋月:うん、マジで好き。
横山:CDで聴いてても圧倒的にカッコいいし、それをステージでそのまま表現するじゃないですか。さっきリハを見てて、“やっぱヤバいわ、今日どうしよう”って思ってます。
秋月:スゴすぎて“嫌やわ~”ってなるよね。
■ええ時こそ不安にならなあかんし

■不安な時こそチャンス
──アルカラは感覚ピエロに対して、どんな印象を抱いてますか?
稲村:けっこう変幻自在で、自由な感じというか、音楽的にも捻くれてるっていうのが前に来てるし、“面白いバンド”みたいなイメージがあるじゃないですか。ちょっとガキ大将みたいな。
西尾:ははは(笑)。
稲村:でも、音楽をちゃんと聴いてみると、根っこにルーツがあるんですよね。ファッションとか思い付きだけでやってなくて、それを裏付ける演奏だったり、音楽に対する深みがあるんです。上辺だけじゃないなっていう。
下上:シンプルに見えて、シンプルじゃないというか。そこは年々顕著になってきてるように感じてるし、それはバンドマン目線でもカッコいいと思います。
稲村:おどけてるようで、裏には努力があるしね。
秋月:すっげえ嬉しい。
稲村:そこに特化していけばいくほど、やっぱり恋愛一緒で……。
秋月:また恋愛!
稲村:最初は表面的なところから始まるけど、“この人、本当は芯があるな”っていうところを好きっていう人が増えてくるんじゃないかなと思いますね。
▲稲村太佑(Vo&G)/アルカラ


──それで言うと、アルカラも表面的に見たら面白い曲もあるし、おどけてるところもあるけど、実はカッコいいっていうのは共通点じゃないですか?
稲村:僕らの場合は、たまたま周りの同年代が、Sound Scheduleとか正統派ロックばっかりやったんで、同じことをしたくないっていうのがあったんですよね。神戸のART HOUSEで自分らの居場所を探してて、狙ってというより自ずとそこに追いやられてきた。
下上:そこしかないやんっていう。
滝口:へぇ~。
稲村:勝ち残っていくために、みんながやってないようなことをやっているようで、実は王道をやってる、みたいなところなんです。俺らの息ができる場所を探したら、ここだった。言ったら、進化の過程で魚類が水中で酸素がなくなって、ようやく陸にあがる瞬間(笑)。パクッと口を開けた時に、“酸素がある!”っていうことなんですよ。
疋田:俺らは神戸で海から陸に上がったんや。
滝口:なるほど、なるほど(笑)。
稲村:でも、ピエロさんは、そこを計算してやってる感じがして。良い意味で狡賢いというか、クレバーなのが魅力ですよね。
秋月:俺らは、狡賢いとかクレバーは誉め言葉やと思ってますね。
稲村:うん。そうじゃないとって思う。
秋月:それは自分らも自負してるけど。僕らも太佑さんが言った、周りと違うことをやるけど、メロディは良くないと嫌とか、そこはある種、王道を目指してるんです。ふつうの曲だけど、捻くれたところもあって、そこに俺らなりの「感覚ピエロって唯一無二よね」みたいなものを確立させたいなと思ってますね。
▲下上貴弘(B)/アルカラ


──感覚ピエロは結成5年目のバンドですけど、アルカラは2002年結成だから、もう16年バンドをやってるじゃないですか。辛かった時期ってありました?
稲村:うーん……ないですね。メンバーがいなくなった時も、めっちゃ笑うてましたもん(2017年にギタリストが失踪により脱退)。
全員:………。
──今、この状況で感覚ピエロのメンバーは誰も笑えてないですけど。
稲村:あ、ごめん(笑)。
下上:一周まわってね。今はもうやるしかないから、その状況がおもろい、みたいな感じですよね。そりゃ、もちろん悲しいけど、それを乗り越えた先の自分が見えたときに、めっちゃおもろい。悲しいこともプラスを考えたら、おもろいんですよ。
稲村:自分らが困った時ほど、どんだけ笑顔かっていうのも大事ですよね。困ったからって困ったっていう顔をされたら、夢もないし、希望も感じないし。
西尾:うんうん。
稲村:だから、これも恋愛と一緒で……。
──あ、恋愛のたとえはもう大丈夫です(笑)。
秋月:切られとる。
▲疋田武史(Dr)/アルカラ


横山:太佑さんって、曲作りとかバンドの活動で迷うことはありますか?
稲村:今も迷ってるよ。
横山:どういう風にですか?
稲村:迷ってるっていうか、迷ってる自分を楽しまないといけないなって思ってる。俺、cinema staffに言われて衝撃やと思ったのが、ツアーを連チャンでやってて、毎晩飲んで、3日目か4日目の入りの時に、(うなだれたポーズで)こうやってなっとったねんて。
下上:それ、いつもや。1年の半分ぐらい(笑)。
稲村:そうしたら久野ちゃんっていうドラムの子が「あ、太佑さんもしんどい素振りするんですね」って言ってきて。俺、覚えてへんけど、「今、しんどい自分を楽しんでんねん」って言ったんやって。
下上:酔ってたってことや(笑)。
稲村:対バンしてて、そんなダサいこと言う!?
秋月:でも、楽しむんですよね、全部。
稲村:そう。迷う時は迷えばいいし、失敗したら全部失ったらいいけど、そこで「よし、またがんばろう」って言えるかってことかな。ええ時こそ不安にならなあかんし、不安な時こそチャンスやって俺は思ってるから。……ここは使ってくださいね。
──はい。最後に名言が出たところで、対談終わりましょうか。
稲村:(疋田に)喋った?
疋田:喋ってない……。
全員:あはははは!
取材・文◎秦理絵

撮影◎後藤壮太郎
■感覚ピエロ Digital Single「一瞬も一生もすべて私なんだ」


主要配信サイトにて配信中

▼iTunes

https://goo.gl/UnUKry

▼Apple Music

https://goo.gl/hvoKNs

■<47都道府県ツアー2018『KKP TOUR またイかせてもらいます!!47都道府県全国津々ムラ×2!! デリバリー感覚ピエロ!!~チェンジだなんて言わせない~』>

03月04日 愛知 Zepp Nagoya

03月09日 東京 Zepp Tokyo

03月01日 埼玉 西川口HEARTS

03月11日 静岡 UMBER

03月17日 大分 DRUM Be-0

03月18日 宮崎 SR-BOX

03月02日 鹿児島 SR-HALL

03月21日 熊本 熊本 B月9 V2

03月23日 福岡 DRUM LOGOS

03月24日 佐賀 Live House GEILS

03月25日 長崎 DRUM Be-7

03月31日 山梨 甲府KAZOO HALL

04月01日 長野 松本ALECX

04月04日 岩手 盛岡CLUB CHANGE WAVE

04月05日 青森 青森Quarter

04月07日 栃木 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2

04月08日 千葉 柏ThumbUp

04月13日 広島 HIROSHIMA CLUB QUATTRO

04月14日 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM

04月18日 愛媛 松山サロンキティ

04月02日 高知 高知X-pt.

04月21日 香川 高松DIME

04月22日 徳島 徳島club GRINDHOUSE

05月16日 秋田 秋田LIVESPOT2

05月17日 山形 山形ミュージック昭和セッション

05月23日 群馬 高崎club FLEEZ

05月26日 茨城 水戸LIGHT HOUSE

05月27日 神奈川 横浜BAYSIS

05月31日 福島 郡山 CLUB #9

06月01日 宮城 仙台CLUBJUNKBOX

06月03日 新潟 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE

06月06日 石川 金沢LIVE HOUSE vanvanV4

06月09日 福井 福井CHOP

06月10日 富山 富山MAIRO

06月17日 北海道 Sound Lab mole

06月23日 岐阜 岐阜CLUB ROOTS

06月24日 三重 松阪M'AXA

06月30日 和歌山 和歌山GATE

07月01日 奈良 奈良NEVER LAND

07月06日 兵庫 music zoo KOBE 太陽と虎

07月07日 京都 京都MUSE

07月08日 滋賀 滋賀U★STONE

07月14日 鳥取 米子 AZTiC laughs

07月15日 島根 松江 AZTiC canova

07月16日 山口 LIVE rise SHUNAN

07月21日 沖縄 桜坂セントラル

07月28日 大阪 なんばHatch

■cinema staff×アルカラ スプリットEP「undivided E.P.」


2018年6月13日(水)発売

PCCA.04674 / ¥1,852+税

「first song(at the terminal)」/cinema staff

「サースティサースティサースティガール」/アルカラ

「チクショー」/cinema staff(アルカラ楽曲カバー)

「great escape」/アルカラ(cinema staff楽曲カバー)

「A.S.O.B.i」/cinema staff × アルカラ

▼予約/先着購入特典情報

・TOWER RECORDS:cinema staff久野洋平描き下ろし cinema staff×アルカラオリジナルステッカー

・その他一般店:cinema staff×アルカラ「undivided E.P.」告知ポスター

※一部お取り扱いない店舗 / オンラインサイトもございます。店舗へご確認のうえご予約下さい。

※特典は無くなり次第終了となります。あらかじめご了承下さい。

■神戸ライブサーキットイベント<ネコフェス 2018 -KUDAKENEKO ROCK FESTIVAL->


2018年6月24日(日)神戸三宮地区ライブハウス9会場

OPEN 13:30 / START 14:00

▼会場

VARIT. / CHICKEN GEORGE / ART HOUSE / Event-hall RAT / BLUEPORT / music zoo KOBE 太陽と虎 / クラブ月世界 / KINGSX / KINGSX BASE

▼出演

アルカラ / Ivy to Fraudulent Game / uchuu; / クリトリック・リス / Sound Schedule / cinema staff / chaqq / バックドロップシンデレラ / bacho / 森重樹一 from ZIGGY (from アルカラ 下上貴弘[B] / 疋田武史[Dr]) カトウタロウ(G) / UNCHAIN / Age Factory / グッドモーニングアメリカ / ココロオークション / コザック前田 / ジラフポット / 新里英之 from HY / スーパーノア / STANCE PUNKS / 爆弾ジョニー / Halo at 四畳半 / ビレッジマンズストア / FERN PLANET / Brian the Sun / ベッド・イン / ボーフラ / みそっかす / MONO NO AWARE / MOROHA / Rhythmic Toy World / LONE

ircle / I am you are / I-RabBits / Avenge Somebody’s / alcott / URIO / A(c) / OTEMOTOchopsticks / キュウソネコカミ / goodtimes / 高揚世界 / シェンフーシュバイツ / the cibo / 順平(chaqq)の紙芝居 / 伸(シン)髙木誠司 / →SCHOOL← / セックスマシーン / ソウルフード / sooogood! / 超能力戦士ドリアン / THE TOMBOYS / パノラマパナマタウン / HERE / フィッシュライフ / folca / THE MUSMUS / ゆーの / 夜の本気ダンス / ライブキッズあるある中の人 / LAZYgunsBRISKY

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