【インタビュー】さくらしめじ『僕たちの新しい部分が見える一枚』1stフルアルバムリリース!

【インタビュー】さくらしめじ『僕たちの新しい部分が見える一枚』1stフルアルバムリリース!

【インタビュー】さくらしめじ『僕た
ちの新しい部分が見える一枚』1stフ
ルアルバムリリース!

さくらしめじが高校2年生に!
左(田中雅功)、右(高田彪我)
──昨年の夏にインタビューをさせて頂いたとき、前期の通知表のお話しをさせていただきました。髙田さんが数学、田中さんが英語を頑張りたいとおっしゃっていましたが、昨年はいかがでしたか?
昨年、夏のインタビュー【▶高校生になったさくらしめじの『あやまリズム』の純粋さ】

髙田:自分なりに頑張ったかな?っていうのはありますね。テストの点は置いといて…。

──(笑)、田中さんはいかがでしたか?
田中:僕は、二学期はそんなに…だったんですが、三学期入ってからはちょっとだけ上がりました!でも本当にちょっとだけですよ(笑)、まぐれで山が当たっただけです。

──次の1 stフルアルバムが出る頃には、高校2年生ですね。高校生活はどうですか?
田中:そうですね。まだ凄い楽しくて、2年生になるのは楽しみでもあり不安でもありって感じです。
髙田:高校2年生になると、結構だらけちゃうのかなってイメージがあります。なので高校2年生も気を引き締めて、勉強を頑張っていければいいなと思います。

──まだ学校生活キラキラしているんですね!(笑)
田中:そうですね。ずっとキラキラしていたいです。

インパクト大の1stアルバム

──今回は新曲が盛りだくさんですし、作詞をされた楽曲も入っていますね。見どころしかないアルバムが完成しました。
田中:今まではシングルが5枚とミニアルバムを1枚出させて頂いていたんですけど、今回ファーストフルアルバムという事で、本当に嬉しいです。
髙田:このアルバムにはさくらしめじの全てがまとまっているというか、僕は興味あるバンドさんとかアーティストさんを聴こうって時は、まずはアルバムから入る事が多くて。今回こういう形でアルバムを出す事が出来て、本当に嬉しいなって思います。

──今までさくらしめじを知らなかった方でも、この1枚でさくらしめじを全てを知ることができますね!

髙田:そうですね。また新たな一歩を踏み出せた感じがします。

──にしても…ジャケットはきのこがいっぱいですごいインパクトですね(笑)
田中:これ本物のきのこなんです。終わった後に皆で鍋にして食べました。きのこ可愛かったです!

──キノコに対して可愛いという感情を持たれているんですね!
田中:そうですね。フォルムが可愛いよね。
髙田:(頷く)

息ぴったりの掛け合いが気持ちいい「スタートダッシュ」

──楽曲について伺っていきたいのですが、『スタートダッシュ』はまさに1曲目に持ってくるしかない!という曲ですね。かなりタイトルともマッチした楽曲で。
髙田:この曲はイントロが結構長いんですけど、イントロからスタートダッシュをしているような感じになっていて。このアルバムの一番最初にふさわしいなって思います。学校の通学をテーマにしているんですけど朝の爽やかな感じとかも盛りだくさんの1曲になっていると思います。

──今回の収録曲でMVを作った楽曲はありますか?
髙田:このスタートダッシュですね。思い切り走っています!いっぱい走ったので、そこにも注目していただけたら。この曲はさくらしめじの曲の中でも一番二人の掛け合いの多い曲だなと思っていて。イントロのギターをじゃんじゃんってかき鳴らすのもそうですし、サビの最後の部分の「瞼閉じた僕を乗せて」を掛け合っている部分も沢山あるので。
──これ仲良くないと出来ない掛け合いですね。
田中:そうですね。仲良いもんね(笑)
髙田:(笑)

──掛け合いはハモリも音楽的ですね。
田中:掛け合いで一人ずつ歌っている所から急にハモったり、ユニゾンになったりっていう所があるので、二人で歌っている事が際立っていて。改めて二人でさくらしめじなんだなって感じれるような曲になっていると思います。

──三度上を取るだけじゃないハモリじゃないですか。難しそうです。
田中:色んな所をいったりしていますね。
髙田:難しかったです。練習の時から二人で一生懸命目を合わせてギターを弾き合い、交互に歌うっていうところで意思の疎通をより意識しました。
田中:普段練習するときって、二人とも同じ方向を向いて歌うんですけど、この曲に関しては向かい合って練習しました。

──ライブでもその場面が見れたり?
田中:そうですね。やると思います。

──早口が大変そうだったりもしますが…(笑)
田中:最初に比べたら今はもうばっちりで、息もあっていると思うのでライブでもぜひ聴いて頂けたいと思う一曲です。

──「吐いた息が雲になった」とありますが、このメルヘンな感じがとても良いなと思いました。
髙田:そうですね。イメージになるような歌詞を最初に僕たちで書いて、それを作家さんが形にしてくださったんですけど、「吐いた息が雲になった」という歌詞を見たときに、こういう表現もあるんだって思って勉強になりました。

──お二人が書いてイメージをしたものがこの歌詞になったんですね。
髙田:朝の爽やかな感じというか、これから1日が始まるんだというイメージだったので、それがサビの「走れ!風を追い越して空の向こうへ」は僕たちのイメージがそのまま反映されていると思います。

──メロディーは先にできていたんですか?
髙田:元々ありました。そこからイメージしていきました。

──「今日は何か変わるかな」という表現が二人らしい感じがしますね。
田中:さくらしめじ感がしますね。変わるかな?っていう言い切らない感じが。

──この曲からお好きなフレーズを選らんでもらってもよろしいでしょうか!

髙田:「駅まで伸びる歩道で一人絡まるイヤホン解いたら」っていう所は、リアルだなってすごく思いますね。朝はイヤホンで音楽を聴きながら通学とかするんですよ。そういうのが描かれていて、凄く共感できますね。

──ちなみにどんな曲を聴かれるんですか?
髙田:最近はバンド系の曲を聴いてます。ハマっているバンドはONE OK ROCKさんですね。
田中:僕はサビの「頭の中流れてるメロディーに乗り飛び込むよパラレル世界へと」がすごく好きで。飛び込むよっていう部分で、入り込むじゃなくて飛び込むになっているのが朝の爽やかな感じとかを一気に際立たせてくれているなって思います。

ELT伊藤作曲「靴底メモリー」

──『靴底メモリー』はお二人で作詞をされたんですよね。加えてEvery Little Thingの伊藤さんが作曲をされています。とても豪華ですね。
髙田:前作の『あやまリズム』で僕たちがEvery Little Thingさんの『fragile』をカバーさせて頂いたご縁で、今回作曲をして頂きました。最初はメロディーだけをもらったんですが、やっぱり伊藤さんらしい、とにかく前向きな感じが曲に染み出ていて。歌詞がない状態で聴いても前に進みたくなるような感じがしてましたね。

──間奏が特に伊藤さんらしさが出ていますよね。
髙田:ギターも弾いて頂いて、伊藤さんの魅力が詰め込まれてるなって思います。

──この歌詞のテーマ性はどのように決められたんですか。
田中:今彪我が言ってたように、メロディーを聴いたとき前向きだねって話になって。聴いたときに一本の道がイメージで沸いてきて、二人で一歩一歩進んでいく感じにしようって考えたんです。

──気に入っているフレーズはありますか。

髙田:僕は2番のBメロの「昨日生きたのは自分 明日に生きるのも自分 そのまま道なりナリ!」が一番気に入っていますね。結局は、自分の人生は自分の人生なんだから自分自身で決めて進んでいかなくちゃいけないって歌っています。「そのまま道なりナリ!」っていうのは、僕たちさくらしめじは一昨年に『菌活の旅』っていう47都道府県をフリーライブをして廻っていたんですが、車移動が多かったんです。その車移動ときに、カーナビが「このまま道ナリです」って言ったらスタッフさんがキテレツ大百科のコロ助のモノマネで「道なりナリ」って言ったんです。それでこれ良いなって思ってそのまま使った感じです(笑)

──田中さんはいかがですか?

田中:僕は2Aの「思い出の波に飲み込まれないように僕らアルバム写真ギュッと握って」所ですね。ここ彪我が書いた歌詞なんですけど、彪我らしさが出ているなって思っていて。ストレートに言っているようだけど、色んな意味が込められているというか。僕には書けないような歌詞だなって思って素敵です。

──感じる事は人それぞれだと思いますが、田中さんはどうでしたか。
田中:思い出の波っていうワードがオシャレだなって。

──思い出の波に飲まれた時って、どうなっちゃうんでしょうか…?
髙田:思い出の波に飲み込まれないようにっていうのは、例えば昔の卒業アルバムとかを見返した時にその頃の思い出に浸っちゃって、昔の方がよかったなって思うこともあると思うんです。でも昔のことばかりじゃなく、ちゃんとこれから先の今を楽しんでいった方がいいんじゃないのかなって。飲み込まれたときはどうなっちゃうんですかね(笑)

──お二人はこれから作曲活動もされるんですか?
田中:そうですね。作曲をどんどんやっていきたいなとは思います。『靴底メモリー』は二人で作詞をしたので、二人のコミュニケーションも今まで以上にとったので。彪我ってこんな歌詞を書くんだな、こんな事を思っているんだなっていうのはより知れた一曲かなと思います。

髙田作詞「夕空小道」

──『夕空小道』では髙田さんが作詞をされていますね。
髙田:そうですね。これは曲を頂いてから歌詞をつけました。一番最初に曲を聴いたときに、ちょっと切ない系の恋の歌なのかな?って思ったんですけど、曲をずっとループ再生して聴いていたら、段々と学校の帰り道に見る夕焼けの映像が頭に流れてきたので、夕空について書きました。

──情景描写を大事にされている曲ですよね。

髙田:そうですね。学校の帰り道に実際にこう見たり聴いたり感じたりした事を、そのまま歌詞に乗っけたっていう感じです。そういう所も、聴いて頂いた皆さんに共感してもらえる所があるのかなって思います。

──偽りのないリアルな気持ちが反映されていると思いました。
髙田:ありがとうございます。これからもこんな感じで自分の思った事を、包み隠さず曲にしていけたらいいなって。その第一歩でもあるかと思います。

──基本ソロで歌われていて、田中さんはハモリで入られているんでしょうか。
髙田:そうですね。

──この『夕空小道』を聴いたとき、どんな印象でしたか?
田中:僕は前々からメロディーだけは聴いていたんですけど、どんな歌詞にするかな?ってずっと思っていたんですが、めちゃめちゃ良いなと。映像も匂いも音も全部はっきりと想像できるような歌詞になっていて、歩いている感じとか、風が吹いている感じとか、情景が見えてくる歌詞になっているので。こんな歌詞が書けるのが凄いなって思いました。

──歌詞の書き方もそれぞれ違うんですか?
田中:そうですね。彪我は時の流れの描写が上手だなって思っていて。下校途中の夕日が沈んで月が出てくる感じとか、さっきも思い出の波って言っていたと思うんですけど、流れていく時間を上手く歌詞にしていて。何分が経ったとか直接的なことは言わないで表現している、そういう所が上手いと思います。
髙田:そんな事ないです。

──イメージをしやすい歌詞ですね。
田中:一つの物語を読んでいるような感じがしますね。

──小説家タイプですね!
髙田:それは違います(笑)
田中:そう思います。
髙田:頑張ります…(笑)

田中作詞「でぃすとーしょん」

──そして田中さんが作詞を担当された『でぃすとーしょん』。これはどういう意味なのでしょうか?

田中:これは歪みっていう意味なんです。これもメロディーから先に頂いたんですけど、反抗期の歌にしよう!って初っ端から思って。今絶賛反抗期中なので僕の経験をそのまま書いています。

──この歌詞を見たら親御さんが怒りたくなるのわかります。洗濯するのが大変になると思いますし。
田中:そうですよね。(笑)本当に申し訳ないな…と思ってます。

──これいくつになっても治らないんじゃないですか?
全員:(笑)
田中:本当は反抗期の人って心のどっかで自分が悪いなって思っているんです。そういう感じも出したかったし。友達に「反抗期どう?」って聞いて回ったんですよ。(笑)そしたら友達が「毎日が戦いです」って言っていて。それでサビでは戦っているような表現になりましたね。

──この戦いとても可愛いですね!読んでいて微笑ましいと思いました。
田中:本当にすごい子供で。大人ぶって背伸びとか強くあたったりするんですけど、結局は負けちゃうんです。結局は退散しちゃうけど、上から目線はやめない!っていう所を意識ましたね。

──歌詞は田中さんのありのままの感情なんですね。
田中:僕の等身大を書いています。まんまですね。

──髙田さんからすると“わかるー”って感覚ですか?
髙田:僕は反抗期じゃないと思っているんですが、母親からすると僕は反抗期らしくって。無意識なうちに無視していたりしてて、それを見ると母親は「何?反抗期?」って聞いてきたりして。「なんだよ!」って逆に思っちゃったりする。(笑)でもそういうときに、この曲を聴くと聴いただけでストレスが発散できるような感じがして。

──年上女子からは可愛い!って思われる歌詞ですが、同級生の男子からは反抗期のモヤモヤが発散できる歌詞!という風に思われると思います。
田中:代弁できていたら良いと思います!

等身大の“春”を描いたアルバム
──お互いの曲から好きなフレーズを教えてください。
田中:僕は『夕空小道』の「幼い頃とは少しだけ変わって見える」っていう所が好きです。ここはあるあるだなーって思うんです。たまーになんですけど、お世話になった先生とかに会いに通っていた小学校に行ったりすることがあるんですよ。その時に教室入るとこんなんだったっけ?ってすごい思ったりして。このフレーズにはそういう、時間は過ぎていくんだなっていうちょっと寂しい気持ちが感じられて好きです。あと、曲の最後の方に「気づいた時にはカラスはいなくなった」っていう所があるんですけど、その前の一番のBメロで「カラスはカーカーとおそろいで鳴いているし」っていう部分で伏線がはられていて。ちゃんと一つの時間軸として夕日が沈んでいく情景を上手い事表現しているっていうのが、すごいなーって。
髙田:田中さんの解説のおかげで改めて良い曲だなって思います。(笑)
田中:リアルに小説を読んでいるような言葉選びだったりするので、すごいなーって思いますね。

──では髙田さん『でぃすとーしょん』から好きな歌詞を教えてください。
髙田:『でぃすとーしょん』で一番好きな所はサビの「今日のところはひとまず撤退」っていう所ですね。ここがなければ、さくらしめじの反抗期ソングじゃないなって。ひとまず撤退をする事によって、らしさが出るというか。ここはいいなって思いました。反抗期じゃなくて、プチ反抗期なんですよ。そのプチの所がすごくわかりますね。

──『でぃすとーしょん』をひらがなにしているのもプチ反抗期感を出すためですね。
田中:そうですね。ちゃんと反抗出来ていない感じっていうのがあります。

──最後にアルバムの告知をそれぞれお願いします。
田中:今回のアルバム「ハルシメジ」は、このタイトルからもわかるように“春”を感じさせる一枚になっております。春って新しい出会いとか沢山あると思うんですけど、このアルバムでは僕たちの新しい部分が見える曲調だったり、自分たちの気持ちをそのままこめた歌詞だったり、また新しいさくらしめじが見える一枚になっているんじゃないかと思っていますので、皆さんにぜひ聴いて頂きたいです。
髙田:ファーストアルバムという事で、さくらしめじの事をこのアルバムから知る方も多いと思うんです。今までファンだった方にももちろん楽しんでいただきつつ、これからさくらしめじを知っていくよという人にも、さくらしめじってこういうアーティストなんだってわかってもらえるような一枚になっていると思います。
同じ曲でも人それぞれで捉え方が違うように、このアルバムを聴いてみなさんそれぞれの自分なりのハルシメジを育てていってほしいなと思います。
TEXT:愛香
PHOTO:片山拓

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