撮影:『元気玉』/取材:土内 昇

開演前から青のユニホームを着たサポーターたちが客席を盛り上げ、メンバーそれぞれにエールを送る…始まる前からこの状態なのだから、1曲目「BORDER」からテンションの高いライヴが繰り広げられたことは言うまでもない。九州や北海道だけでなく、南アフリカ、カンボジアでもライヴを行ない、戻って来た東京でのワンマンということで、各地で得たエネルギーを全て音に、声に込めて、会場をさらに熱く、ピースフルに盛り上げていく。数日前に解散したLoco-passionがこの日のために再びステージに立った「CHANIN feat. O.S.D. & Loco-passion」、南アフリカのエイズセンターに訪れた時の話をした後に“命の歌を歌います”とマイクを通さずに生音で届けた「光」、アッパーな「ピースボール」とラヴソング「Don't cry baby」の2曲の新曲、客席から“ケッコン”“ニジ”“飲み過ぎ注意”という3つのお題をもらって即興で曲を作った『速攻即興協奏曲』のコーナー、入籍したばかりというギターの宮田泰治とフルートの春日井陽子へメンバー&観客から結婚パーティーの定番ソング「CAN YOU CELEBRATE?」をプレゼントした『クールメンズ』のコーナー…など、観どころや聴きどころ満載で、ステージ上にも客席にも最高の笑顔が終始咲き乱れていたことが何よりも印象的だ。 ポップやキャッチーといった言葉を必要としない自然と体が動き出してしまうサウンドと、伝えるべきことを持ったメッセージ性の強い歌。それを最大限に堪能できるのがライヴであり、まさに“楽しい!”という言葉に尽きるし、胸には温かいものが残っていたのも特筆すべきことだろう。まさに、FUNKISTの魅力に酔い痴れたひと時だった。

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

編集部おすすめ ライブレポート

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着