【NICO Touches the Walls】NICO
Touches the Walls 赤坂BLITZ 2008年
12月14日

取材:高木智史

初の全国ツアーのファイナルは赤坂BLITZ、2デイズ。その2日目。最高型のNICOというのに相応しいライヴだった。登場直後、光村龍哉(Vo&Gu)が“最終日、盛り上がっていくぞー!”と声を荒げ、対馬祥太郎(Dr)のカウントから1曲目の「(My Sweet) Eden」が始まる。「GANIMATA GIRL」と続け徐々にギアを上げていき、“盛り上がる準備はできてますか! みんなで踊ろうぜ!”(光村)とオーディエンスを煽り、「バニーガールとダニーボーイ」で早速クラップが会場に響き渡る。このツアー前に観たSHIBUYA-AXでのワンマンでもこのようなファンとの一体感は観られたが、その時よりも楽曲ごとのコミューニケーションは増しており、時に光村と古村大介(Gu)が向き合いプレイしたりと、衝動だけではなく精度を高めながら、突き進んでいくのだった。MCではメンバー紹介の後、4人それぞれがツアー中の思い出を語り、これまであまりMCをすることのなかった古村や坂倉心悟(Ba)の話にファンは嬉々として耳を傾ける。そして光村が“こっからノンストップだぞ! かかってこい!”と叫び、怒濤の終盤戦へ。「アボカド」「B.C.G」とロックチューンを繰り出しながらも何度もオーディエンスへ言葉を投げかけ、コミュニケートする。「有言不実行成仏」では“あなたとコンビニ?”“ファミリーマート!”などと、お馴染みのCMでコール&レスポンスしたり、遊びの中からも一体感を築いていった。MCで語っていたが、ここ赤坂は彼らにとってインディーズの頃からスタジオ練習などで馴染みがあり、BLITZは憧れの小屋でもあった。その場所でファンとともに謳歌することができた2デイズワンマン。ひとつの区切りを付けたNICOがさらなる飛躍をしていくことは間違いない。

OKMusic編集部

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