【Hundred Percent Free】
2010年1月に名古屋発のハイブリッドロックバンド、Hundred Percent Freeがメジャー進出を果たす。まずはデビューに先駆けて、彼らがどんなバンドなのかを探った。
取材:石田博嗣
2003年7月に結成されたわけですが、その時からバンドコンセプトには“HYBRID ROCK”があったのですか?
SIG
まったくなかったです。Linkin Parkみたいなバンドをやりたいと思ってて…ミクスチャーをやりたくて、KAZとで母体となるバンドを作ったんです。
Linkin Parkということは、最初からツインヴォーカルのバンドをやろうと?
KAZ
なかなかメンバーが見つからなかったんですけど、ヴォーカルがふたりっていうのは念頭にありましたね。
Ko-KI
僕はメンバー募集でこのバンドを知ったんですけど、スタジオに遊びに行ったら曲はできていたんで、そこにラップを乗せたりしていたら、いつの間にかメンバーになっていた(笑)。
Tack
その頃はまだ僕はいなくて…僕はSIGと高校の時に一緒にバンドをやってたんですよ。その後は全然違うことをやってたんですけど、“こういうバンドをやりたいからちょっと歌ってみて”って言われて。ブランクがあったからいろいろ戦いながらやってたら、気付けば今に至るっていう感じです(笑)。
SIG
でも、結局は何かに寄せたり、何かを目指すっていうよりも、“このメンバーでやれることをやろう”というのが基本的な姿勢なんですよ。というのも、メンバーチェンジがすごく多かったんです。だから、メンバーが変わっていく中でやれることを追究していったから、ルーツはLinkin Parkであっても同じものにはならないというか。
08年8月に1stミニアルバム『Hundred Percent Free』を、09年5月に2ndミニアルバム『REBOOT』を発表されたのですが、『REBOOT』を最後にベーシストが脱退。そして、現在の編成となるのですが、ベースレスで続けていこうと?
SIG
思い入れがあったというのが正直なところで…長い間、バンドを支えてくれたメンバーなんで。あと、バンドを止めたくないっていうのもあって。ベースレスになることで負担も増えるんですけど、やれないことはないからやってみようって。
KAZ
今まではベーシストがやってくれていたことを、自分らが考えないといけなくなったということで勉強にもなるし、プレイも変わってくるから成長にもつながりましたね。
B-BURG
バンドにとってベーシストとドラマーって肝心要な部分なので、そこが変わるというのは、すごく大きなことだと思うんですね。でも、ベースがいなくなったことを5人全員が大きく重く受け止めて、5人で新しいかたちを見つけていこうってなって。だから、得るものも大きかったって思います。
また、CDだけじゃなく、配信でのリリースもされているのも興味深いのですが。
Ko-KI
今って誰でも携帯電話を持ってるじゃないですか。ライヴを観てもらって、そこで“うわっ、カッコ良いな”と思ったら、すぐにダウンロードできるんで、すぐに聴いてもらえるっていうのがひとつの狙いですね。CDを作るとなると時間がかかるけど、配信だと手早く聴いてもらえるし。
Tack
1曲単位で買えるし、着うたとかもあって、携帯やパソコンで簡単に手に入れられるわけだから…
SIG
時代の波も取り入れてるわけです(笑)。
デビューを控え、どんなバンドにしたいと思っていますか?
SIG
結成当初からメジャー指向でやってたし…とにかく、たくさんの人に曲を届けたいと思ってます。あと、時代に曲を残していきたいですね。