【Sunya】男の弱さ、素直な気持ちを
歌ったラブソング

心からのメッセージを温かい歌で届けるSunyaの3rdシングル「遠恋歌」は、自身の経験を基にした遠距離恋愛での切ない想いを綴ったラブソング。男の本音が垣間見れる新曲について話を訊いた。
取材:土屋恵介

「遠恋歌」は遠距離恋愛の不安感や会いたい思いが綴られたナンバーですね。

これは僕の実体験からできた曲なんです。大阪にいる頃から付き合っていた彼女がいて、僕が上京して頑張ってるのを応援してくれてたんです。最初の頃はよく連絡を取ってたけど、どんどんライヴとかが忙しくなって連絡できなくなってしまい、結局別れてしまったんですね。しばらく時間が経つと、会いたい気持ちが強くなって…“なんであの時連絡しなかったんだろう?”って後悔や、会いたい気持ちが前面に出た曲を作ったんです。

かなりリアルな内容でした。

はい(笑)。今、たくさん遠距離恋愛の曲がある中で、自分が書くならリアルすぎるくらいリアルな遠距離恋愛ソングを作ろうと思いました。この曲には“伝いたいのに伝えない 会いたいって気持ち リアル遠恋歌”っていうサブタイトルを自分で付けてるんです。本当は“会いたい”って言いたいのに、男は強がってなかなか言えない人が多いじゃないですか。その内側のストレートな気持ちを書きました。

完全に男目線の歌ですよね。電話の前で躊躇する感じとか分かりますよ(笑)。では、歌詞の中でポイントになったフレーズは?

“『今日は飲み会なの 全員女の子?(笑)』 信じてるよ…電話切れた瞬間 君がどこか遠くへ行ってしまいそうで”ですね。ここは遠距離恋愛でなくても伝わると思い、そこをキーにして書きました。

そういう場面に遭遇すると、本当なのか疑ってしまうと言いますか(笑)。

でも、実際は言えないじゃないですか。“信じてないの?”とか言われそうで(笑)。やっぱり男は弱い部分を見せたくないんでしょうね。僕の周りでも、大阪とカナダで遠距離恋愛をしている男友達がいるんですけど、電話しても通じなくて、僕らが“もう、寝てるんだよ”って言っても“いつもは出るねん!”って(笑)。やっぱり僕以外でも、そういう時は不安に思うんだなっていうのが改めて分かって、言葉に出せない気持ちを書こうと思ったんです。やっぱり、同じ空の下でつながってるとか、携帯でつながってるって歌うよりも、弱い自分を出すのがSunyaらしさになると思ったので。素直な曲ですよ。この曲を聴いて、遠距離恋愛してる人もそうじゃない人も、信じることの大事さが伝わってくれたらうれしいですね。

アコースティックギターをメインにした2曲目の「フリムイテヨ…」も、切ないラブソングに仕上がっていますね。

この曲は、上京して初めての恋愛をした時の歌なんです。

じゃあ、時間軸だと「遠恋歌」の次になると。

まさにそうです(笑)。上京して友だちも少ない中、彼女しか見れなかったんです。でも、真剣だったぶん、ケンカで思ってもないことを言ったりして、結局別れちゃったんです。その時の後悔や教わったことを織り交ぜながら、もう1度振り向いてくれたらもっと幸せになるのにって歌う失恋ソングです。別れた後に彼女と行った街や電車に乗ると、ついその頃を思い出したりしますよね。この曲では東京ってところを響かせたくて、上野公園や丸ノ内線とか実際にあるものを入れたんです。

確かに、曲を聴いてて実際の名前が出てくると、写真を見ているかのように情景が浮かびやすいですね。

それがSunyaらしさでもあるなと。歌詞に本当にある街を入れることで、聴いてくれる人も楽曲の世界観に入りやすいんじゃないかなって。

ここへきて、3曲目の「ありがとうの言葉」では、おばあちゃんへの感謝を歌っていますが。

おばあちゃん子なんですよ。でも、大阪にいる頃は“ありがとう”って言えなかったんです。上京して離れて暮らしみて、初めて家族に“ありがとう”と思えるようになって。それで、大好きなおばあちゃんの曲を作ろうと思ったんです。すごく人間味あふれる曲になりましたね。

おばあちゃんには聴かせました?

泣いて喜んでくれました。

いい話だ。このシングルの3曲を通じて、距離は関係なく、相手とのつながりや敬う気持ちの大切さが伝わってきますよ。

そうですね。『遠恋歌』を始め、面と向かって言えない、伝えたいけど伝えられない本音をさらけ出した3曲なので、たくさんの人に伝わってくれたらいいなと思ってます。

ところで、年が明けて大阪には戻ったのですか?

正月は曲作りをしていたので、1月の半ばに戻りました。正月はデパ地下で美味しそうなものを買って太ったので、サラダダイエットを始めたんです(笑)。実家に戻った時は、2匹の犬とじゃれ合ってましたよ。

(笑)。では、デビューから3枚のシングルを出して、今どんな感想がありますか?

昨年の6月にデビューして、もうちょっとで1年経つんですけど。『雨上がり』ではSunyaってアーティストのどこを強調すればいいのかで精いっぱいだったから分からなかったんです。でも、 『Destination』を出した頃から、みなさんからメッセージをもらうようになって、歌詞に自分のコンプレックスを入れることで親近感を沸いてもらえるとか、自分なりの歌詞の書き方が分かってきたんです。まだまだ悩むと思うけど、今はそこに気付いたばかりなので、これからもそういった曲を出していきたいなと思ってます。
Sunya プロフィール

1988年1月18日生まれ、大阪出身。自ら作詞・作曲を手掛け、飾らない言葉でメッセージを伝える新世代シンガー・ソングライターSunya。ゴスペルで鍛え上げられた歌声、本場UKで鍛え上げられたライヴ力、独学で身につけたソング・ライティング。しかしそのヒストリーは決して順風満帆ではない。

9歳までの多感な時期を奄美で過ごし、その後大阪へ引っ越した後、地元のゴスペルクワイアの一員として活動を開始。独学でピアノを弾き始め、ソング・ライティングを身につける。弱冠15歳で活動地をクラブやライヴ会場に変え、関西を拠点に活動をスタートすると同時にトラック・メイキングも手掛けるようになる。そして、数々のメジャー・アーティストのフロント。アクトを務め、途端にSunyaの名前が関西を中心に広がっていく。

そしてたまたまライヴを観たジェフリー・ダニエルに突然話しかけられ、この出会いがアーティスト活動を活性化させる。ジェフリーがSunyaの才能に惚れ込み、ボイトレやライヴなどを共にする。17歳の時、<J-pan soul production.>と契約を交わし、活動の拠点をUKへ移す。ロンドンでボイトレやレコーディングを重ねライヴにも出演。特にイギリス、フランスで開かれたシャラマー復活コンサートでは、唯一の日本人バック・コーラスとして大抜擢された。その後、フル・アルバムを完成させたにも関わらず、レーベルの事情でお蔵入りに。

帰国後、地元・大阪で再びライヴを中心に活動をスタートさせる。ライヴハウスだけでなく、時には難波の商店街など路上でも。そして18歳にしてインディーズ・レーベルと契約を結び、ミニ・アルバムをリリースするも活動が広がらず、20歳で契約を解除。その悔しさをバネにライヴ活動を重ね、08年10月には、大阪Knaveにてワンマン・ライヴを開催し大成功を収めた。そして逆境を跳ね除け、09年6月に<SonyMusic/Ki/oon Records>よりシングル「雨上がり」でメジャー・デビュー。オフィシャルHP
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公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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