L→R 河井純一a.k.a NAUGHTY BO-Z(Produce&Composer)、片桐舞子(Vo)

L→R 河井純一a.k.a NAUGHTY BO-Z(Produce&Composer)、片桐舞子(Vo)

【MAY'S】自分の弱さを知っているか
らこそやさしさが分かる

メンバーふたりも出演する映画『音楽人』の主題歌「星の数だけ抱きしめて」が、配信限定シングルとしてリリースされる。その楽曲に込めた想いはもちろん、配信リリースという形態についても語ってもらった。
取材:石田博嗣

まずは3月21日のSHIBUYA-AXでファイナルを迎えた、ワンマンツアーの感想からうかがいたいのですが。

舞子
まだまだ日本全国とは言えないけど、やっとみんなのところに会いに行けたという感覚があったし、みんなの“こんなに待ってたんだよ”っていう気持ちもすごく伝わってきて、一カ所一カ所大事にライヴができましたね。期間的にこれだけ長いのは初めてだったから不安もあったんですけど、びっくりするほど全カ所調子が良くて、テンションも全カ所高かった(笑)。
河井
初日なんてテンションが高すぎて、ステージから2回も落ちたよね(笑)。
舞子
各会場でテンションが上がりすぎたゆえのハプニングもあったりして、それもライヴだなって(笑)。
河井
あと、男性のお客さんが増えたなって。今までって9割ぐらいが女の子で、男の子は彼女に連れて来られているって感じだったんですけど、男の子だけのグループで来ていたりして、そういう変化は感じましたね。

SHIBUYA-AXを観させてもらったのですが、それは感じましたね。そのAXでは今回の「星の数だけ抱きしめて」が披露されましたが、ライヴでやってみてどうでしたか?

河井
新曲を披露することがサプライズのひとつでもあったので、そういう意味では“してやったり”っていう感じでしたね(笑)。やってみて思ったのは、ライヴで気持ち良い曲っていうか、ゆくゆくはライヴにおいていい位置の曲になるんじゃないかなっていう予感がしました。

サウンドも力強いですしね。この曲は映画『音楽人』の主題歌なのですが、やはり何かリクエストとかあったのですか?

舞子
監督さんがMAY'Sと一緒にぜひやりたいって言ってくださった一番の要因というか、私たちを気に入ってくれたきっかけが「ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~」だったんですよ。あの曲の世界観…ハッピーなんだけど、ただ明るいんじゃなくて、愛だったり、誰かに対しての想いも伝わるっていうのは、MAY'Sの曲にしかないっていうことで。この映画を作る上でその要素はすごく大切だからMAY'Sとやりたいって言ってくださったので、そういう部分は意識しましたね。
河井
監督が僕らにオーダーする上で一番伝えたかったことって、“MAY'Sらしく”だったというか。ここ2年ぐらい、切な系が流行ってるじゃないですか。トラックも切ない、歌詞も切ない、歌い方も切なくて、ビジュアルイメージまで切なくしてるような。そんな中、MAY'Sのシングルってハッピーチューンが多かったりするんですよ。明るいんだけど、泣けてくるような。監督はそういうものを求めてると感じたので、あえてバラードにはせず、明るくてさわやかな曲にしたんですよ。甘酸っぱい感じというか。

では、どんなイメージでトラックを作っていったのですか?

河井
学園もののストーリーなんで、そういう若さゆえの自信に満ちあふれた疾走感ややんちゃ感は意識しましたね。あと、バンドの映画なので、劇中ではバンドで演奏しているんですよ。だから、バンドならではの力強さとかも意識しました。

ストリングスにしても楽曲に彩りを加えるというよりも、そこでも力強さを感じました。

河井
とにかく疾走感を出したかったんで、今回はストリングスらしく使ってないんですよ。高速フレーズみたいな感じで、刻みっぽく入れたんで、それは新しい挑戦でしたね。

歌詞は映画の内容に基づいて?

舞子
そうですね。近すぎて言えないこととか、その人が近くにいてくれることの喜びとか、映画のストーリーの中で主人公に少年だからこその不器用さを感じたし、トラックからも真っすぐに前に向かって走っている感じというのが伝わってきたので、歌詞でもその感じを出したいと思ってました。今回は私も歌うし、映画の中の主人公の男の子も歌うってことで、一人称で“僕”や“私”という言葉を使わず、男の子が歌っても、女の子が歌っても、相手に向かって歌っているようにしたので、そこは少しだけ頭を使いましたね(笑)。男の子目線での歌詞っていうのはあまり書いたことがなかったので、そういう意味ではチャレンジでした。

恋したことに気付かないフリをするなど、思春期特有の弱さも描かれてますよね。

舞子
単純に明るいだけの曲じゃなくて、弱さがあるから強さがあるっていうか、自分の弱さを知っているからこそやさしさが分かるっていう、“何かがあるから何かができる”っていうのを表現したかったんです。

歌声にも胸を張ってるような力強さを感じたのですが。

舞子
そういう聴こえかたをしてほしかったんですよ。でも、無理しているんじゃなくて、一歩一歩をしっかりと踏みしめて前に向かっている感じなんです。見えているものに向かって行くんじゃなくて、未来に何があるかは分からないんだけど、いろんな希望を持って進んでるっていうイメージで。

青春っすね(笑)。

舞子
青い春と書いて“青春”です!(笑)

今回は配信リリースなのですが、配信についてはどうお考えですか?

河井
なるべく多くの人が、なるべく安い値段で曲を聴いてもらえるっていうのは、作る側からすればすごくいいことだと思いますね。でも、僕らの場合は結果はライヴだと思っているので、知ってもらえるきっかけは何でもいいかなって。だから、パッケージからシフトする必要はないですけど、ツールのひとつとしてあるのはいいと思いますね。
舞子
パッケージにはパッケージの良さがあるし、配信には配信の良さがあるから、どちらもあっていいんじゃないかなって。私たちの曲を聴いてくれていることには変わりないし、その1曲に込めている私たちの気持ちも変わりはないから、どんなかたちであれ聴いてもらえる、何かを感じてもらえる、口ずさんでもらえるっていうのはすてきなことだなって思ってます。
「星の数だけ抱きしめて」
    • 「星の数だけ抱きしめて」
MAY'S プロフィール

メイズ:ヴォーカルの片桐舞子とトラックメイカーの河井純一によるユニット。2005年、インディーズでミニアルバム『Drawing』をリリース。キャッチーな楽曲が支持を受け、08年にメジャーデビュー。数々のアーティストとのコラボをはじめ、それぞれのソロ活動など幅広く活動を行なっている。MAY'S オフィシャルHP
MAY'S オフィシャルFacebook
MAY'S オフィシャルTwitter
MAY'S オフィシャブログ

OKMusic編集部

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