【HY】諦めずに頑張ると思えた瞬間が
、チャンスを掴みに行ってる時
自分自身の見方が変われば、きっと輝け
る未来が待っている
この流れで全員に、特に思い入れのあるお気に入り曲をうかがいますね。悠平さんはやっぱり、自分で作った「君の声」ですかね。
宮里
はい（笑）。今までの自分になかった曲調ですね。去年、少し体調を崩したこともあって、改めて見る周りの景色だったり、支えてくれている人のことだったり、近くにいる存在があったからこそ頑張れたことがあって。辛い時期もあったけど、それは逆にチャンスだという気持ちを忘れずに書いた曲です。
許田
全曲、必死で頑張ったんですけど、「光」という曲はアルバムの中で1曲だけピックを使った曲なんですよ。ハードなイメージなので、ライヴでも観せ場になると思うし、ヘッドバンギングを頑張ってやっていこうかなと思ってます（笑）。
新里
僕は「あの日のまま」。すごく落ち着いた大人っぽいバラードになっていて、ループ感があり、ロック寄りなR&Bみたいな雰囲気も出していて、今までにない大人っぽい味を出し切れたんじゃないかなと思いますね。歌詞の内容は恋をした瞬間に、彼女や彼に対して初めて行動に移す時…手をつないだりする時にものすごいドキドキ感があると思うんですよ。そのドキドキをずっと忘れないでほしいという歌です。長く付き合ったカップルにありがちなマンネリってあると思うんですけど、“好きだよ”という言葉も“分かってるよ”ということになって、だんだん言葉に出さなくなってくる。心の中では大好きだけど、それを言わなくなってすれ違っていく…。だから、この曲でもう一度、相手に対する気持ちを思い出してほしいなと思いました。
ひでさん（新里）にはもう1曲、タイトル曲「CHANCE」についても語ってくれますか？
新里
僕はいつも曲を書く時は切羽詰まってるんですけど、逆にそういう時ってチャンスだなと思ったんですよ。諦めずに自分を信じて頑張ると思えた瞬間が、チャンスを掴みに行っている時なんだという気持ちを、みんなに気付いてほしくて書きました。HYが17年目に向かう時に、結成した時の心をもう一度、この歳になって思い返したんですよ。僕たちの夢って何だったんだろう？って。それを改めて感じて、“よし、俺たちはまたここから頑張っていこう！”と。20周年に向かってさらに大きなステージで、よりたくさんの人に音楽を聴いてもらいたいという想いがあって作っていきました。
いーずさん（仲宗根）は、思い入れのある曲というと？
仲宗根
「ありがとう」という歌は日頃お世話になっている方たちや、支えてくれた友達、家族に対しての歌なんですけど、根本は娘に対して書いた曲なんですよね。今までHYで娘の歌を歌ったことはなかったんですけど、メロディーと歌詞が一緒に降りてきてくれて、“あ、今が書ける時なんだな”と。でも、書いてるうちにいろんな人の顔がどんどん浮かんできて、これは自分に関わるみんなに対しての歌なんだなと思うようになって。ゴスペル・クワイヤが入ってるんですけど、友達や家族に来てもらって、全員で一緒に録ったんです。そういうのも初めてだったし、すごくいい経験になりました。“あなたたちのために書いたんだよ”という曲を、その“あなたたち”と一緒に歌えたことがすごくいい記念でした。
いーずさんにはもう1曲、ぜひ話してもらわないと。特典CDに入っている「DEBUと言われて」なのですが、ライザップのCMソングになることが発表されましたね。
仲宗根
あれは、もともとInstagramの中で不定期に思い付いた曲を1分間で歌うっていうことをやっていて、去年、私がライザップをやることになったんですけど、結構キツくて、自分を戒めるために、自分をディスることによってライザップ熱を沸騰させようみたいな、奮起するために書いた曲なんですよ。それをライザップの方が聴いてくれてて、ぜひこの曲を使いたいと言ってくれて。なので、最初は1分だったんですけど、なぜか壮大になってしまいました（笑）。
めっちゃ壮大なゴスペルバラードで、シリアスな感じですけど、なぜか笑ってしまうような大らかさもあって。
仲宗根
それでいいんです（笑）。こういう歌ってあまりないと思うんですよ。自分がDEBUで、しかも瘦せたのに痩せBUSUになるみたいな、ひたすら自分をディスった歌なんですけど。でも、根本は自分自身だよってことを歌っていて。ダイエットでも何でも、自分自身の見方が変われば絶対にうまくいくし、輝ける未来が待っているということを歌いたかったんです。
分かりました。素敵なアルバム、ありがとうございます。最後に3月から始まるツアーについてですが、どんなツアーになりそうですか？
新里
ツアータイトルが“HY カメールツアー!! 2017”で、“カメール”は沖縄の方言で“捕まえる”という意味なんですよ。HYのライヴはみんなの心を弾ませるようなアップテンポの曲もやり、バラードもやり、ライヴでひとつになった時は、他のバンドにはない楽しさがあると思うんです。みんなの気持ちを“かめーて、捕まえて”、たくさんのハッピーを生み出したいです。僕たちがこの『CHANCE』を作った時のように、来てくれたファンのみんなも同じ気持ちになって、新しいチャンスを掴みに行けるようなライヴにしていきたいと思ってます。
アーティスト
