【インスタントリア充】リア充になれ
る男・地主恵亮さんインタビュー「モ
テる人間が憎いです」

そこで、1月17日に発売された『インスタントリア充 人生に「いいね!」をつける21の方法』(扶桑社)の著者であり、Yomerumoの連載
でもおなじみの地主恵亮さんに、新刊と「リア充」について語っていただきました。

Yomerumoの会社にやってきたインスタントリア充の凛々しい姿。

──『昔のグルメガイドで東京おのぼり観光』(アスペクト、2012年)、『妄想彼女』(鉄人社、2014年)に続く3冊目の著書として、今回『インスタントリア充』を出版されましたが、今回の本はどういった経緯で書かれたのでしょうか。

地主恵亮さん(※以下・地):「まずは自分がリア充になりたいという思いがありました。さらにポジティブな方向で、読んでいて楽しくなって、結果的に読んだ皆さんがリア充になれる本を書きました」

「この本に書いてあることを実践すれば、皆さんもリア充になれます」

──え、本当にリア充になれるんですか?

地:「この本の方法を使えば"SNSでは"リア充なんです。胸を張って同窓会に行けます。私の場合、友達がいなかったのでそもそも誘われないという問題点があるんですけど。結婚式にも呼ばれたことがありませんし」

撮影でも着用した一張羅のスーツはかつて就職活動の際に使っていたもの。(※『インスタントリア充』より)

──それでも、リア充に思われたいってことですよね。

地:「リア充じゃない・イケてないなって思われるよりは、やっぱり『充実してるな』って思われたいですからね。同窓会には呼ばれませんが、Faceboookでつながっている知人には『地主、東京でがんばってるな』って思われたいじゃないですか。
リア充に思われたい、っていうのがモチベーションですよね。自分のSNSもリアルライフは投稿しないで、こういうのだけ投稿しています」

たしかにリア充にしか見えません!(※『インスタントリア充』より)

「リア充への憧れ」が動機
これこそがリア充を極めた姿!?(※『インスタントリア充』より)

──実は読んでいて現実の「リア充」を少し皮肉っているような印象を持ってしまったのですが。

地:「たまにそう言ってくださる方もいらっしゃるんですが、批判的な気持ちはまったくありません。リア充への憧れだけです」

──全然ディスってないんですか? たとえば本には"バーべキュー"や"フェス"が登場しますが、地主さん、本当に行きたいんですか?

地:「批判的な読み方ができると言われてから『そういう考え方もあるんだー』と思ったくらいで、全然ありませんでしたね。
結局、自分がリア充になれていないので、基本的にはリア充に対する『うらやましさ・あこがれ』が動機なんです。モテてる人ってうらやましいじゃないですか。バーべキューも1、2度やってみたい。経験としてやっておきたくないですか?」

著書にはこんなうらやましい場面が。(※『インスタントリア充』より)

……実は一人でした。(※『インスタントリア充』より)

地:「実際は、火を起こすのが面倒くさいし、網も洗わなきゃいけないし、本音は『家で焼けばいいじゃん』『焼肉屋行けばいいじゃん』と思うんですが、でもいつか『子供たちとやってま~す』みたいな自慢はしたいじゃないですか」

──フェスはどうでしょう?

地:「毎年7月の終わりくらいになると、『フェス行きま~す』ってSNSでアピールするリア充たちが増えて腹立たしいやらうらやましいやら。
音楽が聴きたいんだったら本当はCDが一番じゃないですか。ライブだとたまに(観客に)任せる歌手がいますけど……そういうのイヤなんですよね、こっちは歌が聴きたいのに。フェスの何が良いのかわかりません。
でも、その場に行ってアピールしてみたいとは思いますね」

フェスで盛り上がっているように見えるこのSNS投稿。(※『インスタントリア充』より)

実は渋谷でした。(※『インスタントリア充』より)

「あ、音楽には全然興味ありません」と真顔になる地主さん。

──ちなみにこういうネタってどうやって思いつくんですか?

地:「ずっと家の中で頭抱えて考えています。『駄目だ駄目だ!』って、ひとりで頭を抱えてギリギリまで悩んでますよ。Yomerumoの記事もそうです。
取材がない日もずっと家にいます。今、寒いじゃないですか。何の予定もなかったら、外に出ようって選択肢がないですね」

──それではリアルなリア充にはなれませんね。

リアルに頭を抱える地主さんを激写!

──結局、今リア充じゃないと感じている人がリア充になるにはどうすればいいんでしょうか。

地:「はい、この本『インスタントリア充』を読んでください。
これを読めば、誰でも楽に、バーベキューやフェスに行ったり、仕事ができる姿やスローライフを送る生活がアピールだけできるんです。まさにインスタントリア充です。」

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ぶっちゃけモテるの? モテないの?
──ここからは、ちょっといやらしい質問をさせていただきます。著書も3冊目ということで幅広くご活躍されているわけですが、人気作家として生活に変化などはありましたか?

地:「生活は驚くほど変わりません。仕事がとびぬけて増えるでもなく、街で声かけられるでもなく……。よく『人気出てきたでしょ』と聞かれますが、ずーっと同じですね」

「ずっと低空飛行」と語る地主さん

地:「本を出したらモテると思っていましたし、大学で教えるにあたって(※編注:現在、東京農業大学で非常勤講師として活躍中)、大学側から『学生には手を出すな』と言われたりもしたんですが、そういうの一切ないですね」

さりげなく「女子アナが家に来たくらいです」と語り、誇らしげに服を脱ぐ地主さん。女子アナが家に来るなんて奇跡じゃないですか!?

女子アナに「LINE教えてください」と聞いてみたら、即座に「やってないです」と返された、と語りながら下も脱ぎ始める地主さん。

──ドラマ原作者(※2作目の著書『妄想彼女』が、フジテレビ系で2015年5月から放送されたドラマ『妄想彼女』の原案に。主演は広瀬アリス・浅利陽介)としてもご活躍されているわけですし、実は何かあるんじゃないですか~? たとえば広瀬アリスさんとつきあうとか。

地:「いやいや、全然ないですよ。"ドラマ原作者"になってみてわかったんですが、本当に何もないですね。池井戸さん(※『下町ロケット』『半沢直樹』などで知られる作家・池井戸潤)もこんな感じなんじゃないかなー。きっと池井戸さんも、狛江あたりの、6万くらいの家賃の、日本なのに熱いお湯が出ない築33年のアパートに暮らしているんじゃないですか?」

さりげなく『下町ロケット』と共演しているのも、池井戸さんへの共感からでしょうか。(※『インスタントリア充』より)

──池井戸さんはさすがに別格じゃないかと思いますが。

地:「いえいえ、池井戸さんもぼくと同じ"ドラマ原作者"ですから。同じ立場になってわかったんですよ。そんなにいい生活してないんだなーって」

「ドラマに出演した広瀬アリスさんはめちゃくちゃかわいかった」と力説する地主さん。

さりげなく酒が入りました。

「うん、美味い」

──そうは言っても、随分おモテになるんでしょう?

地:「いえ、モテません。モテる人間が憎いです。
もう私も30歳だから、恋愛していきたいです。モテる人間がうらやましいですからね。
本を出すとか、ドラマ化されるとか、そこに憧れを持つじゃないですか。その先に夢があると思ってましたけど、『たいしてねーな』というのが実感です」

どんどん脱いでいく地主さん。

地:「去年のクリスマスも一人で仕事してましたし、正月も裸になってYomerumoの写真を撮っていました(※関連記事:
)。モテという意味での夢はなかったですね」

脱いだらその場でたたむ!

意外とちゃんとしてるんですね。

──え、じゃあ"妄想彼女"で"インスタントリア充"の地主さんには、本当に彼女がいないんですね。ちなみに好みのタイプなどは?

地:「来るもの拒まずですが、好きなタイプを聞かれたら"芸能人"って答えています。女優とつきあいたいですね。私みたいなネットライターが、たとえばガッキー(新垣結衣さん)とつきあって、さらにLINEを流出させるまでセットでやりたいですね」

「ガッキーと結婚したいなぁ」

「ガッキーと結婚したい」
というわけで、Yomerumo編集部が酒とノリで聞き出した、「インスタントリア充・地主さんが恋愛したい、そしてあわよくばその先で結婚したい女性ランキング」(2016年2月現在)。

■1位:新垣結衣
地:「ガッキーと結婚したいですね。決め手は顔です」

■2位:本田翼
地:「顔ですね。顔しか知りませんからね。顔です」

■3位:能年玲奈
地:「最近大変そうなので心配しています。でも、いろいろあっても女優業をしたいという、実直なところがいいですよね。
あと顔ですね。透明感がいいです。かんぽ生命のCMよかったです」

■4位:安藤裕子(歌手)
地:「実は本気で好きです。モロ好みなんですよ。
握手するのが夢で、人生のゴールです。でも本当に好きなので恥ずかしくてライブにも行けません。
数年前に妊娠したというニュースが流れた時は、仕事中にも関わらずショックで寝込みました」

乳首を隠し始めた地主さん。本当に安藤裕子さんに恋しているようです。

■5位:川口春奈
地:「低視聴率女王と言われたりしていますよね。私もあまり数字が取れるタイプのライターではないので、『一緒やね』って言ってあげたい。顔が好きってだけなんですけど」

■6位:有村架純
地:「顔ですね。やわらかい感じがしますよね」

「芸能人って、なんか違いますね。気軽に話しかけられる雰囲気じゃないですね」と、もどかしげに乳首を隠す地主さん。

■7位:広瀬アリス
地:「『妄想彼女』の撮影現場で実際に会ったらめちゃくちゃ綺麗だったんですよ。しかも、その現場で男性出演者の方と写真を撮っていたら、広瀬さんがわーって走って入ってきてくれたんです。その姿を見た瞬間に、恋に落ちる音がしました。やっぱり顔ですね」
「すずよりアリス派です」と全力で語る地主さん。

■8位:綾瀬はるか
地:「顔ですね。顔以外ないですね。性格とか関係ない。知らないし。顔だけですよね。たぶん付き合ってたらイラッとすると思うんですけど、顔で許しちゃうんですよね」

「過去の交際相手も顔だけが決め手でした」と笑顔で語る地主さん。

■9位:蒼井優
地:「本人もわかってやっているんだと思いますけど、微妙にあかぬけてないところがいいですね。同郷(※福岡県出身)ですし、あと顔ですね」

■10位:イモトアヤコ
地:「顔ですね。やっぱりイモトは外せないですね。実は『イッテQ』を性的な目で見ています」

軽い冗談かと思いきや、「すげー好きなんです、あの顔」と語るその瞳には、一点の曇りもありませんでした。

というわけで、気づいてみたら4時間ほど経過していた今回のインタビュー。最後に、リア充になってモテる方法を伺ってみました。

──バレンタインのようなイベントを寂しくすごした非リア充も多いと思いますが、どうすればモテるようになりますか?

地:「やっぱりこの本『インスタントリア充』を読んで実践してください。これさえ読んでいればFacebookではリア充になれるんです。SNSをリア充にすることがモテへの近道です。リアルに出会いはありませんから、早め早めでやりましょう」

「SNSを活用していくしかありません(キリッ!)」

「日本社会は、『リア充の リア充による リア充のための社会』」(
)となりつつありますが、そんな社会で生き抜くには、リア充になるしかない。それでもリア充になれない我々には「インスタントリア充」という道があるのだと気づかせてくれた地主さんでした。

地主さん、ありがとうございました!

立つ鳥跡を濁さず。

【付記:Yomerumo編集部からのお知らせ】
新垣結衣さん、本田翼さん、能年玲奈さん、安藤裕子さん、川口春奈さん、有村架純さん、広瀬アリスさん、綾瀬はるかさん、蒼井優さん、イモトアヤコさんの事務所関係者の方、何か縁のある方、あるいはご本人。インスタントリア充の地主さんと一緒にお仕事がしてみたい、交際してみたい、その先に結婚があってもいいかな……などございましたら、ご連絡は直接「jinushikeisuke@gmail.com」、またはYomerumo編集部までお願いします。

……服は?

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