文化を融合させるストーリーテラー・michel ko。そのルーツから音楽観に迫る
自身を“ボーカリスト”ではなく“ストーリーテラー”だと語るmichel ko(ミケル・コー)の歌は、儚くも抒情的であり、映画のようなドラマを思い浮かばせる。幼少の頃からMandopopやK-POPに親しみ、Frank Oceanの詩に感銘を受け音楽の道を志した彼は、いくつもの文化を結びつけるように音楽を生み出す。英語、日本語、中国語の三ヵ国語を用いて綴られるその歌は、まさしく彼自身が掲げる“フュージョン・スタイル・ミュージック”という名に相応しく、ジャンルの垣根が溶解した現行シーンが求めるセンスだろう。今回はZOOMで接触し、ルーツから新作『bleu』に込めた思い、さらには彼が所属するアート・コレクティブ「Solgasa」のビジョンについて語ってもらった。