〈Morphine Records〉がレバノン救済募金コンピレーション『The Sacred Rage』を発表
ドイツはベルリン拠点のレーベル、〈Morphine Records〉が8月4日(月)に起こったレバノン・ベイルートでの爆破事故へ向けた救済募金コンピレーション・アルバム『The Sacred Rage』を8月12日(水)にリリースした。
The Sacred Rage by Various Artists(http://morphinerecords.bandcamp.com/album/the-sacred-rage)
ベイルート港の第12倉庫で相次いで発生した爆発は、220人以上の死者と数千人の負傷者を出すなど、大規模な被害をもたらした。特に爆発地点周辺の被害は壊滅的なレベルであり、ベイルートの街全体で構造物や建造物に深刻な被害が報告されている。また、爆発の背景に長年の政治混乱による機能不全を指摘する声も挙がっている。
〈Morphine Records〉はレーベル創始者でありレバノン出身のRabih Beainiとその友人や親戚を通じて、様々なレベル/方法で支援キャンペーンを展開している。第1弾は『Bandcamp Friday』での購入の呼びかけを行い、その収益を現地で活動するNGO団体「Food Heritage Foundation」、「Matbakh Albalad」、「レバノン赤十字」などに寄付したという。
支援の第2弾としてリリースされた本作は、レバノン当局に対する怒りと失望を共有し、募金活動に貢献したいと考えていた優れたミュージシャンたちの未発表曲を集めた作品。レーベル・オーナーのRabih Beaini、そのミュージシャン仲間であるDonato Dozzy、“A” trio、Monolake、Thomas Brinkmann、Havloviを含む多数のアーティストによる個人的かつ集団的なレジスタンスの表明だという。
コンピレーションの売り上げによる全収益は、食料、医薬品、構造物の資材供給、爆発によって深刻な被害を受けた避難所の修理など、ベイルートの現場での実際の作業に充てられる。