橋 幸夫、30年ぶりデュエット曲のテーマは1960年
橋 幸夫の約30年ぶりとなるデュエット曲発売が決定した。お相手は、1994年に島津ゆたかとのデュエット曲「いい男!いい女!」でデビューし、現在も地元・関西を中心に活躍中の人気歌謡歌手・林よしこ。2017年11月に大阪・新歌舞伎座の「ビクター歌謡フェスティバル」で、デュエット・パートナーとして「今夜は離さない」を初共演披露、満場の拍手喝采を浴び、シングル曲制作の話が持ち上がった。
橋 幸夫のデュエット曲は「いつでも夢を」(1962年 with吉永小百合)、日本有線大賞特別賞を受賞した「今夜は離さない」(1983年 with安倍里葎子)の大ヒットを経て、「スターダスト上海」(1987年 withステファニー)以来、約30年振りとなる。
今作「君の手を」のテーマは、橋 幸夫がデビューを飾った1960年。1960年と言えば、三橋美智也、美空ひばりを筆頭に、橋 幸夫もデビュー曲「潮来笠」や「あれが岬の灯だ」「木曽ぶし三度笠」などヒットチャート上位を占める大人気。この年はアメリカン・ポップスのカバーも全盛で、山下敬二郎「ダイアナ」、ダニー飯田とパラダイス・キング「ビキニスタイルのお嬢さん」、坂本九「ステキなタイミング」などが時代を彩った。新曲「君の手を」は、まさに当時を彷彿とさせるオールディーズ風の軽快なポップスで、メインビジュアルの背景には、1960年アメリカ生まれのダッジ・ダート後継車を使用し、二人の衣装やミュージック・ビデオも共にタイムスリップしている。
さらに、同じ「君の手を」を表題曲に、各々両A面曲として、「橋 幸夫」盤は、ザ・ベンチャーズからザ・ビーチ・ボーイズに脈々と受け継がれたサーフ・ミュージック風の「サンシャイン」を、「林よしこ」盤は、昭和歌謡テイストの「さよならだけが言えない」を収録、魅力的なシングル盤が完成した。