【芸能コラム】出演者インタビューで振り返る「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」後編 森山未來、神木隆之介、勝地涼…落語パートを彩った個性的な面々
「日本人とオリンピックの歴史」を描いてきた「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」だが、並行して進む落語パートの中心となったのが、美濃部孝蔵(古今亭志ん生)役の森山未來だ。落語指導を担当した古今亭菊之丞が「森山さんは、一つの話を一度か二度の稽古で覚えてしまいました」と太鼓判を押した落語の場面は、回を重ねるごとに磨きがかかっていった。その集大成となった第39回「懐かしの満州」で、小松勝(仲野太賀)の最期に孝蔵の「富久」を重ねたクライマックスは、落語で物語をつづる本作の神髄を強く印象付けた名場面だった。