黒光りするアイツ・・・G出現!!始
末するのに勇気をくれる曲

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
夏と共に出現率が高まる、「ゴ・・・」から始まる黒光りする昆虫。名前も出したくないから、「G」と呼ばせて頂きます。出てきたら退治しなきゃいけないけど、怖い。でも頑張らないと・・・と震える心に勇気をくれる曲を選びました。

1.「ガッツだぜ」/ウルフルズ

歌い出しから勇気をくれるわけで。「ガッツだぜ!」って口ずさみながら、殺虫剤と新聞紙を持って戦闘モードに突入できそうです。今からちょうど20年前の1995年に発表された曲ですが、今聞いても全く古さを感じさせない普遍的な名曲です。きっと20年間、いろんな人に勇気とエールを送ってきたことでしょう。もちろん、今まさに直面している困難「G退治」にもピッタリ!。トータス松本の力強い歌声に背中を押されながら、家内平和を守る為、Gとの格闘に挑んでください。
(選曲・文/石井由紀子)

2.「Right Here, Right Now」/Fatboy
Slim

夜、リビングでくつろいでいると視界の隅に何か黒い影が・・・
こういう時は慌てず騒がず、そっと新聞紙を筒状に丸めて静かにヤツに近づくのです。
そして「Right Here! Right Now!(さあ、ここ!さあ、今!)」の合図で一発でしとめましょう。もしも失敗して家具の隙間に逃げ込んでも、この曲を聴きながらテンションを上げて冷静にヤツが出て来るのを待ちましょう。「Right Here, Right Now」が合図です!
この曲は1998年に発売されたファットボーイ・スリムのセカンド・アルバム「You’ve Come A Long Way Baby」から、1999年にシングル・カットされ大ヒットしました。
もちろんゴキブリ退治の曲ではないけれど、気持ちを静かに高めてくれる1曲です。
(選曲・文/阪口マサコ)

3.「Que Sera Sera」/Mary Hopki

曲が終わり、戻ってきた平和な日常。すると、人間様の都合でかわいそうなことをしたな、などとちょっぴり後悔の念がよぎるのです。そんな時はこれ。
けっせらっせらぁー、とテッシュで丸めてポイッ。この曲には色んなヴァージョンがあるのですが、ここではメリー・ホプキンのヴァージョンを推します。アンニュイな歌唱もさることながら、ポールのアレンジによるラスト・パートが牧歌的で素敵。何を丸めていたか、なんてもう忘れてしまいました。
さぁて、換気、換気。
(選曲・文/GAOHEWGII)

4.「スーパーマリオ 無敵BGM」 /ゲー
ム・ミュージック

Gなんか出られると混乱しちゃいますよね。テンションが上がる、というわけではないにしても何かしら、じっとしていられないのは確かなはず。というわけで、今回選曲したのは、スーパーマリオの無敵状態BGM。この音楽が流れている中で、右手にスリッパか新聞紙辺りを装備すれば自然とGも退治できるはず。何と言っても、こちらは無敵なわけですから。というわけで、Gが出るところには、スターを常備することを、是非お薦めしたいと思います(?)
(選曲・文/Kersee)

5.「Fast as a Shark」/ACCEPT

冒頭。レコードから流れる、のほほんとしたドイツ民謡に油断していると突然スクラッチと共に中断!アーーーーGが現れた!!
「気を付けろ!サメのような速さで奴は暗闇から切り出す!」ウドの金切りヴォーカルを筆頭に高速リフのツインギター、パワフルなドラムで緊急事態を演出するとびきりのファスト・チューン。首を振りつつ狙いを定め、機会を待て。そしてラスト(3:40辺り)。「ATTACK!ATTACK!ATTACK!」の連呼のところで殺虫剤噴射だ!
(選曲・文/GAOHEWGII)

6.「Let’s Get Rocked」/DEF LEPPAR
D

「勇気をくれる曲」?じゃあもちろんへヴィ・メタルの出番でしょ!!・・・と疑いなく思ったものの、これがなかなか手ごわい。緊張感とスピードとパワーに溢れ、聴く者を怒れる闘士と化すメタルの名曲は実に数多い。それゆえに、1曲に絞るのは至難の業です。
そこで今回は敢えて、明るく楽しい雰囲気満載のこの曲、「Let’s Get Rocked(レッツ・ゲット・ロックド」をおススメ。イギリスを代表するへヴィ・メタル・バンド(彼らはそう呼ばれることを好まないようですが)の一つ、DEF LEPPARDが1992年にリリースした5枚目のアルバム、『Adrenalize(アドレナライズ)』からのオープニング・ナンバー。昂揚感溢れるビッグなビートとブ厚いサウンド、明るくもどこか懐かしい匂いのするメロディが、アルバムのタイトル通り、前向きなアドレナリンを分泌させてくれます。
ドラマーの片腕切断、ギタリストの薬物過剰摂取による事故死など、数々の難局を乗り越えて、今も世界の音楽シーンの第一線で活躍するバンドの気概が、「ロックしようぜ!」というシンプルなフレーズに集約されています。
緊張して肩に力が入りすぎていると、いざという時に思うような動きができないもの。この曲でリラックスして、むしろG退治を楽しんじゃいましょう。大丈夫!余裕です、余裕!!
(選曲・文/伊藤威明)

7.「(You Gotta)Fight For Your Rig
ht(To Party)」/Beastie Boys

いかなる場合においても、殺生だけはいけません。
しかし!!
どうしても譲れない戦いもあるのだ。Gとだけはどうしても同居したくない。「Fight For Your Right!」あなたの健やかな暮らしを守るために戦うのです。(←少し大げさ)
すばしっこいヤツは、いきなり目の前に現れるので、この歌を聴いていつでも戦闘態勢に。
殺虫スプレーと新聞紙と、この季節は心の準備もしておきましょう。「Kick It!」のかけ声で始まる威勢のいいヒップホップ・ナンバーのこの曲は、1986年に発売されたビースティ・ボーイズのデビュー・アルバム「Licensed To Ill」からの大ヒット曲。さぁ勇気を出してやっつけるのだ!
(選曲・文/阪口マサコ)

8「君をのせて」/井上あずみ

スタジオジブリが1986年に公開した「天空の城ラピュタ」主題歌。
まぁほぼ、白目状態で口ずさむ感じですね。子供の頃の楽しかった思い出が走馬灯のように蘇り、今置かれている状況から逃げたい一心で思い浮かんだ曲、といったところでしょう。
でも、人生には困難はつきものなのです。シータとパズーだって、困難に立ち向かって、冒険に出たじゃないか・・・がんばれ、私!とエールを送ってくれるような気持ちにも。
うーむ、Gにだけ効く「バルス」があれば、戦闘もラクなのになぁ。
(選曲・文/石井由紀子)

著者:ミュージックソムリエ協会

OKMusic編集部

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