=LOVE「この会場を私たちと皆さんの
愛でいっぱいにしてください!」2年
振りの武道館公演を多幸感で包み込む

=LOVE全国ツアー2023「Today is your Trigger」 2023.03.02(thu)日本武道館
=LOVE全国ツアー2023「Today is your Trigger」の追加公演が3月2日、日本武道館で開催された。1月28日から始まったこのツアーは福岡を皮切りに、宮城、大阪、愛知の全国4都市で計8公演を実施。ツアーファイナルとして追加された武道館公演は昼の部、夜の部の2公演が行われ、平日にもかかわらず会場には大勢のファンが駆けつけた。
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野口衣織 / 佐々木舞香
「overture」に続いて、新曲「この空がトリガー」にてライブがスタートする。佐々木舞香の「今日はみんなで楽しい思い出を作っていきましょう!」を合図に、会場の熱気は一気に上昇。メンバーの力強い歌声とキレのよいダンスを前に、客席のオーディエンスはカラフルなペンライトを振りながらステージに向けてエールを送る。続いて、ステージ後方のLEDスクリーンにて雪が降り始める様子が再現され、「僕らの制服クリスマス」へと突入。この日は春一番が吹いたものの、ステージ上のメンバーは首にマフラーを巻くなど、武道館内ではクリスマスシーズンが追体験できるという、贅沢な演出が用意された。
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今年1月に齊藤なぎさがグループを卒業し、これが新体制になって初めてのツアーだったが、ステージ上では彼女の歌唱パートを全員で補い合い、またメンバーそれぞれが曲中で観客に声をかけたり煽ったりなどしてみせた。また、ライブ自体もMCを排除して曲間を短くするなどの仕掛けが用意され、盛り上がりが途切れることもまったくなく、その熱量で観る者を圧倒し続けた。
「ウィークエンドシトロン」「しゅきぴ」といった可愛らしい楽曲が続いたかと思えば、「いらない ツインテール」では激しいロックサウンドに合わせてギアを一段高く入れていく。また、「手遅れcaution」では情熱的な曲調に合わせてエモーショナルな歌声を響かせ、「CAMEO」ではヒップホップ調のテイストに合わせたダンスで観客を魅了。楽曲のバラエティ豊かさもさることながら、曲ごとにテイストの異なるダンスや表情、歌を通じて=LOVE(以下、イコラブ)らしさを見事にアピールしてみせた。
齋藤樹愛羅
齋藤樹愛羅
公演中盤にはユニット曲やソロ曲も用意され、ライブの流れに変化を付けていく。「知らんけど」では佐々木、野口衣織、諸橋沙夏が大人びた世界感を見事に表現し、「僕のヒロイン」では髙松瞳が爽快感の強い曲調に合わせて素直な歌声を届けていく。また、この日初披露となった齋藤樹愛羅の初ソロナンバー「Kiara Tiara」では、ピンク色のペンライトで染まった客席を前に艶やかなダンスで観客の目を釘付けに。その一方で、イコラブの2022年を象徴する「あの子コンプレックス」や「Be Selfish」も織り交ぜられ、デビュー5周年を経てもなお成長し続ける彼女たちのパフォーマンスに対し、客席からは温かい拍手が送られた。
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王道アイドル感の強いポップチューン「Oh!Darling」では、曲中メンバーに合わせてタオルやペンライトを頭上で回すことで一体感を高めていき、この日がライブ初披露の「Junkies」ではその熱量の高いロックサウンドに合わせて、会場の熱量も沸点にまで到達。さらに「青春”サブリミナル”」「探せ ダイヤモンドリリー」といったヒットシングル連発を経て、山本杏奈の「今日は夢への第一歩として歌います。」を合図に「笑顔のレシピ」が披露されると、ステージ上の笑顔が客席にまでしっかり伝わり、クライマックスを迎える。ここまでの20曲、MC一切なしというストイックな構成で攻めまくったイコラブだが、最後は野口の「あともう1曲披露していない曲がありますよね。最後にこの会場を私たちと皆さんの愛でいっぱいにしてください!」のメッセージとともに、本日ライブ初披露の新曲「ラブクリエイト」で武道館が多幸感に包まれて、ライブ本編は幕を下ろした。
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アンコールは「夏祭り恋慕う」「お姫様にしてよ!」で、会場に再びピースフルな空気が充満。その後、再び「この空がトリガー」が披露されると、オープニングとは異なった熱量で渾身のパフォーマンスを見せつける。そして、最後は髙松が「武道館という大切な場所で、この曲を歌わせていただきます!」と告げ、デビュー曲「=LOVE」で2年ぶり、かつ新体制では初の武道館公演を締め括った。
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『イコイノジョイ2023』発表
最新シングル『この空がトリガー』とともに、グループとして新たなスタートを切ったイコラブ。このツアーおよび2年ぶりの武道館公演を大成功のうちに終えられたことは、彼女たちの大きな自信をもたらしたことだろう。デビュー6年目のイコラブが、昨年以上に輝かしい活躍を見せてくれることに期待したい。

取材・文=西廣智一
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