『第18回大阪アジアン映画祭』開催、
細田佳央太主演作や『梨泰院クラス』
出演俳優の初監督短編、タイのヒット
メーカーGDH559の新作など48作品発表

3月10日(金)から19(日)までの期間、『第18回大阪アジアン映画祭』が開催れることが決定し、上映する48作品(うち、世界初上映13作、海外初上映8作、アジア初上映2作、日本初上映19作)のラインナップが発表された。
同映画祭ではコロナ禍で2020年以来途絶えていたゲストとの交流を再開する。さらに上映会場のひとつに2022年春にオープンした大阪中之島美術館が加わる。なお、作品ラインナップのうち、スペシャル・オープニング作品(メイン会場であるABCホール初日の3月15日(水)上映)と、クロージング作品については2月上旬の発表を予定しているとする。
暉峻プログラミング・ディレクターが「日本映画豊作の年」と評する、部門ごとのラインナップは下記の通り。
●グランプリ、来るべき才能賞を競う「コンペティション部門」(13作)
(c) 映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
同映画祭の中核となる部門。ジャパンプレミア以上となるアジア映画(日本映画を含む)およびアジアと深い関係を有する映画を上映する。審査委員(3〜5名予定)により、グランプリ(最優秀作品賞)、来るべき才能賞等が選定される。
・【香港】『白日青春』:アンソニー・ウォン主演、移民問題と父子の絆を描く
・【香港】『香港ファミリー』:「家族」の在り方を問う
・【香港】『窄路微塵』:『少年たちの時代革命』監督最新作
・【台湾】『本日公休』:昔ながらの理髪店が舞台の人情劇
・【台湾】『黒の教育』:背筋の凍る青春ホラーサスペンス(『あの頃、君を追いかけた』の主演男優監督デビュー作)
・【インド】『マックスとミンとミャーザキ』宮崎アニメの大ファンで、愛猫をミャーザキと名付けたカップルの話
・【インド】『トラの旦那』:『ブルブルは歌える』監督によるコロナ禍での家族の危機を描いた作品
・【インドネシア】『ライク & シェア』:#MeToo問題に切り込む
・【タイ】『ユー&ミー&ミー』:タイのヒットメーカーGDH559製作、双子姉妹監督が双子姉妹の初恋の行方を描く
・【日本】『赦し』:アンシュル・チョウハン監督(『コントラ』)が少女の事件を題材に魂の救済を描く
・【日本】『天国か、ここ?』:いまおかしんじ監督(『れいこいるか』)が亡くなった同志たちを想う
・【日本】『愛のゆくえ』:新人気鋭の宮嶋風花監督(『親知らず』)が長澤樹、窪塚愛流らを迎えて贈る
・【日本】『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』:細田佳央太、駒井蓮出演、金子由里奈監督(『眠る虫』)が大前粟生による同名小説を原作に手がけた
●暉峻プログラミング・ディレクター肝煎りの「特別注視部門」(14作)
(c)2022 GDH 559 Co., Ltd. All Rights Reserved.
まだポピュラーにはなっていなくても、今年、特に注視しておきたい潮流、才能を厳選してピックアップ! なお、バングラデシュ映画『風』(Hawa)は神戶女学院大学文学部英文学科の協力で、同大学の学生が字幕翻訳に取り組む。
・【バングラデシュ】『風』:『米アカデミー賞国際長編映画賞』バングラデシュ代表、ミステリー『風』
・【フィリピン】『Leonor Will Never Die(英題)』:『サンダンス』で審査員賞受賞のほか20か国以上の映画祭で上映、映画愛にあふれるフィリピン映画
・【ベトナム】『姉姉妹妹2』:今年のベトナム正月(テト)映画(シリーズ前作『姉姉妹妹』は『OAFF2021』ABCテレビ賞を受賞)
・【韓国】『ドア前に置いて。ベル押すな』:『なまず』、『ベイビー・ブローカー』、『梨泰院クラス』出演のイ・ジュヨンによる初監督短編
・【タイ】『OMG! オー・マイ・ガール』:GDH559製作で元BNK48のジュネが主演、『Project S: Side by Side』などのスカイらが出演
・【タイ】『金曜、土曜、日曜』:家族と離れる人生の転機を前に、心揺れるティーンエイジャーを瑞々しく描く
●斬新で挑戦的な作品を紹介する「インディ・フォーラム部門」(9作)
(c)Saga Saga Film Partners
斬新で挑戦的な作品を紹介するインディ・フォーラム部門。気鋭の監督による作品を上映する。新しい才能の出現に注目。なお、インディ・フォーラム部門で上映される日本映画を対象に、ニューヨークのジャパン・ソサエティーよりJAPAN CUTS Awardが授与される。さらに新進気鋭の田中晴菜監督に注目し、短編『甘露』、『Shall We Love You?』の2作も特別上映。
・【日本】『朝がくるとむなしくなる』:主演唐田えりかの演技が光る、石橋夕帆監督(『左様なら』)による作品
・【日本】『緑のざわめき -Saga Saga-』:主演に松井玲奈を迎え、夏都愛未監督(『浜辺のゲーム』)が佐賀を舞台に描く
・【日本】『TOMA2号』息子(山中崇)と認知症の父(嶋田久作)を描いた長部洋平監督の短編
・【日本、台湾】『海の彼方 それから』:時代に翻弄された石垣島の台湾移民を追った『海の彼方』の続編となる短編
・【日本】『カフネ』:大阪芸術大学在学中の杵村春希監督による初長編
●【特集企画】《Special Focus on Hong Kong 2023》(5作)
(c)2022 Emperor Film Production Company Limited ALL RIGHTS RESERVED
多様な顔を見せる香港映画の現在を特集する。
・【香港】『深夜のドッジボール』:おバカなコーチと訳あり少女たちのドッジボール大会優勝への道を描いた汗と涙のコメディ
●「特別招待作品部門」(2作)
(c)2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & MOONLIGHT FILM A LL RIGHTS RESERVED.
アジアの華やかな話題作を上映する。
・【韓国】『リメンバー(原題)』:ある老人の60年越しの壮絶な復讐劇を描く本格エンタメ
・【フィリピン、日本】黒沢清監督作などの撮影監督を務めた瓜生敏彦の監督デビュー作。フィリピンの最貧困エリアに暮らす子どもたちを8年間かけて撮影
●【協賛企画】《芳泉文化財団の映像研究助成》(3作)
(c)東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻
大阪を拠点に、大学院における映像研究への助成事業を続ける芳泉文化財団。2021年度助成3作品を国立国際美術館にて入場無料で上映する。
・【日本】『サイレントムービー』:山中貞雄初監督作『磯の源太 抱き寝の長脇差』の脚本を基に作られた時代劇を含むサイレント短編集
●【特別企画】《大阪万博と高橋克雄》(3作)
70年『大阪万博』のために製作され、オーストラリアの教師と大阪の小学生の交流を描いた短編や日本館のパビリオンで上映されたアニメーションなど、映像作家の故高橋克雄による貴重な3作品を無料上映。

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