『第6回 ももいろ歌合戦』、歌あり笑
いあり涙あり、過去最多60組超が出演
し約8時間の“革命的歌合戦”完遂

2022年12月31日から2023年1月1日にかけ日本武道館で開催された『第6回 ももいろ歌合戦』のオフィシャルレポートが到着した。

ももいろクローバーZが、2022年12月31日から2023年1月1日にかけて、東京都・日本武道館にて年越しライブイベント『第6回 ももいろ歌合戦』を開催。今年も多種多様なジャンルから過去最多の総勢60組以上の超豪華ゲストが集結し、白熱した対決を繰り広げた。また、本イベントはABEMAでの全編生放送をはじめ、BS日テレ、ニッポン放送でも生放送され、全国各地に対戦の模様が伝えられた。
『ももいろ歌合戦』は、ももいろクローバーZが毎年大晦日に行う年越しカウントダウンライブで、紅組白組の2チームに分かれて豪華出演者と共に様々な対決(歌合戦)やコーナー企画を行っており、出演者が歌唱したい楽曲をフル尺で披露することも見どころの一つとなっている。今年は新内眞衣と東京ホテイソンによるウラ実況企画や対戦に芸人枠が組み込まれるなどの新たな試みも交えた番組となった。ディフェンディングチャンピオンの玉井詩織佐々木彩夏率いる「紅組」と去年のリベンジに燃える百田夏菜子高城れに率いる「白組」に分かれ、2022年の締めくくりと2023年への意気込みを込めた数々の華やかなパフォーマンスで日本の大晦日を盛り上げた。
ももいろクローバーZ・いぎなり東北産・ukka・TEAM SHACHIBUDDiiSといったスターダストアーティストによるオープニングライブで会場が温まると、日本が誇るプロレスリングマスター・武藤敬司による熱い宣言で6回目となる大晦日の一大イベントが開幕。青春応援団・我無沙羅の圧倒的熱量の応援と花柳糸之社中が華麗な踊りでステージを彩る中、総合司会・飯塚悟志(東京03)とももいろクローバーZによる豪壮なオープニングで歌合戦がキックオフされた。
開始早々わずか10分で「#ももいろ歌合戦」がTwitter世界トレンド1位を獲得するといったこれまでで最速のトレンド入りを果たした。ももいろクローバーZ所属事務所の後輩である超ときめき♡宣伝部が紅組のトップバッターを飾ると、白組は例年ももいろクローバーZの楽曲をカバーし会場を盛り上げている氣志團が今年は高城れにの結婚を受け、オリジナル楽曲である「結婚闘魂行進曲「マブダチ」」を祝福ムード満載で披露し、開幕から会場・お茶の間のボルテージをあげる最高の滑り出しを見せた。
次に紅組は9人組ミクスチャーユニット・SUPER★DRAGONが「So Woo」で華麗なダンスと共に熱唱すると、対する白組は平均年齢18歳の7人組グループ・THE SUPER FRUITがTikTokでバズりを見せた「チグハグ」をキャッチーな振り付けで披露し、男性アイドルグループの熱い対決を繰り広げた。続く紅組は指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ・=LOVEがキラキラの衣装で「Be Selfish」を、白組は5人組ダンス&ボーカルグループ・Da-iCEが「日本レコード大賞 優秀作品賞」を受賞した「スターマイン」を披露し、ファンを魅了した。
MCを挟んで、赤組からガールズ・ダンス&ボーカル・グループ・東京女子流が「コーナーカット・メモリーズ」をキレのあるダンスで魅せると、白組は男性3人組グループ・THE BEAT GARDENがドラマ『六本木クラス』の挿入歌「Start Over」で会場を盛り上げた。
会場の熱気が上昇していく中、MCからのコーナー振りから“世代を超えたアニソンメドレー”の狼煙があげられた。『SPY✕FAMILY』や『ONE PIECE FILM RED』といった2022年に流行したアニメ主題歌から1970年代の不朽の名作『銀河鉄道999』のオープニング曲まで、アニメーション映像と共に子供から大人まで全世代が楽しめる空間を作り出した。アニソンシンガー・オーイシマサヨシやダンス&ボーカルグループ・BUDDiiS、アニソンのカバーでもお馴染みの鈴木愛理が参戦する中、“ガンダムの歌姫”こと森口博子やハイトーンボイスが印象的な西川貴教といったアーティストも登場。『SLAM DUNK』初期の楽曲「君が好きだと叫びたい」をSUPER★DRAGONが歌い上げる中、曲の終わりでは百田夏菜子がステージ上にセッティングされたバスケゴールにフリースローシュートを打ち見事ゴールインする場面も。同アニメの新旧テーマソングも盛り込まれる中、『うる星やつら』の2022年オープニングテーマでは佐々木彩夏がヒロイン・ラムをモチーフにした豹柄のセクシー衣装で登場、さらにバックに従えたオタ芸軍団の中には福岡ソフトバンクホークス・石川柊太投手が紛れ込むなどの演出で会場をざわつかせた。最後には、アニソン界の大王ささきいさおが『銀河鉄道999』、『宇宙戦艦ヤマト』を歌唱し、貫禄ある歌を魅せた。ラストはメドレー出演者がステージ上に登場し敬礼ポーズをとり、ここでしか見られない“アニソンメドレー”はフィナーレを迎えた。
アニソンコーナーを終えると、ステージ上の花柳糸之社中による華麗なパフォーマンスの間から塩乃華織が赤いドレスを身に纏って登場。力強い歌声を届けると、白組はシンガーソングライター・Annaが「花のように」を爽やかに歌い上げた。
ここでBS日テレの放送が始まり、紅組は出場発表時から世間を賑わせていたToshlが10人組のダンス&ボーカルグループ・BUDDiiSを率いて「DIVA DIVA」を持ち前のハイトーンボイスで響き渡らせ、会場を魅了した。対する白組は、モデルや女優としても活躍しているソロアーティスト・鈴木愛理が、特別上映版『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』のエンディングテーマとなった「heart notes」を切なくも暖かく歌いあげた。
続いて、紅組は女性アイドルグループ・私立恵比寿中学がTikTokでバズり中の「まだ✕2売れたいエモーション!」を届けると、対するウマ娘 プリティーダービーの「走れウマ娘 大晦日特別ver.」ではクラップやステージ上での華麗なダンス、掛け声など視聴者が思わず身体がノってしまうパフォーマンスで視聴者を一体化させる。次に240万人超えのチャンネル登録者を抱える次世代YouTuber・ばんばんざいが今夏にリリースしたバラード調の「宵花火」を熱唱すると、白組は6回連続で出場中のサイプレス上野とロベルト吉野が昨年3月にリリースした7thアルバムの中からリード曲「おもしろおかしく」をぶっかまし会場を温めた。
歌合戦では毎年恒例となった応援パフォーマンス企画「最強アイドルメドレー2022」が幕を開ける。松田聖子の「天使のウインク」やピンクレディーの「波乗りパイレーツ」といった1980年、90年代の金字塔と言われる名曲から、斉藤なぎさ(=LOVE)の「現役アイドルちゅ~」やfemme fataleの「だいしきゅーだいしゅき」といった最新アイドルソングやTikTokトレンドまで老若男女に刺さるアイドルソングが集結。歌合戦に出演しているアイドルやスターダスト所属アイドルが名を連ね、ここでしか見られないグループでの圧巻のパフォーマンスや歌声響くソロ歌唱など様々なシーンが見られた。中でも、佐々木彩夏は12曲中4曲に出演し、全ての曲を完璧なダンスと歌でやり切るといったハイパフォーマンスを魅せ、会場を驚嘆させた。さらに、カイ超特急)・小西成弥・鈴木愛理・タクヤ(超特急)・百田夏菜子の同級生5人が一堂に会し、最初で最後かもしれない「学園天国」を披露するといったプチ同窓会が開かれる場面も見られた。パンチの効いた歌唱力が特徴的なファーストサマーウイカとももクロによるBiSHの「オーケストラ」でメドレーのラストを飾ると、曲終盤には出演メンバー全員がステージに上がり、興奮冷めやらぬまま幕を下ろした。
アイドルメドレーを終え、紅組からEXILEの想い・信念を受け継ぐダンス&ボーカルグループ・FANTASTICS from EXILE TRIBEが『Choo Choo TRAIN』をFANTASTICSバージョンにアレンジされたロールダンスで披露しファンの心を鷲掴みに。対する白組からは、SNSで人気の女性シンガーソングライター・岡谷柚奈のソロプロジェクト・703号室が深夜ドラマ『私のシてくれないフェロモン彼氏』のオープニング・テーマソング「バケモノ。」を生バンドパフォーマンス。
笑福亭鶴瓶の応援コメントが流れると、紅組から超ときめき♡宣伝部を率いた松本明子が「ギュッと!」をアイドル全開で熱唱し、続く白組からはアコースティックギターを携えた泉谷しげるが「春夏秋冬」を味わい深い歌声で弾き語った。
東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大投手がMCに現れると、ステージ上には豪華なイスが用意され、“ももいろクローバーZによるマー君が今、ライブで観たい田中将大応援歌メドレー”に突入。2018年応援歌『吼えろ』、2017年応援歌『何時だって挑戦者』、そして2022年応援歌『一味同心』の3曲がメドレーで披露され、センターステージ上の特等席で観ていた田中将大投手は満悦の表情を浮かべた。コーナー後のMCでは、福岡ソフトバンクホークス・石川柊太投手も登場し、羨ましさを暴露する場面も見られた。
新コーナーを終え勢いそのままに、紅組からマルチに活動しているタレントのファーストサマーウイカがBSテレ東 土曜ドラマ9『私のエレガンス』主題歌である「Open the Door」をハジける歌声で熱唱。続けて、高城れにのソロ曲「じゃないほう」を提供した「新世代の想食系ワンルームミュージック」5人組バンド・wacciがドラマ『やんごとなき一族』挿入歌として注目され、令和を代表するラブソングとしてロングヒットしている「恋だろ」をバンドサウンドで響かせた。
高木ブーによる応援コメントを受け、紅組は2022年に「THE FIRST TAKE」で話題となったnobodyknows+が「ココロオドル」をノリノリで歌唱し会場のボルテージを上昇させると、対する白組は、女性3人組の超人気YouTuber・ヘラヘラ三銃士が『狂騒マリオネット』をダンスと共にパフォーマンス。次にアイドルマスター シンデレラガールズとももいろクローバーZが、スマートフォン向けゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』コラボ楽曲「Majoram Therapie」を息の合ったダンスで披露。白組は今年9人体制になったメインダンサー&バックボーカルグループ・超特急が、歌唱曲発表時にTwitterトレンド入りしたシャウトが特徴的なパーティーチューン「バッタマン」をグループ一体となったパフォーマンスで届け、会場にインパクトを与えた。
ももクロとも楽曲コラボしているKISSのジーン・シモンズからのコメントが流れ、新たな試みとなるももクロにゆかりのある芸人のネタ対決1組目へ。ウラ実況企画でMCも務めたお笑いコンビ・東京ホテイソンと、ももクロとは一番付き合いの長いと言っても過言ではないお笑いコンビ・オテンキによる渾身のネタ披露で会場を笑いの渦に包んだ。
次に、ABEMAの人気番組『声優と夜あそび』との連動企画となる応援コーナーに移る。番組のMCを務める大人気声優の森久保祥太郎仲村宗悟が、番組テーマソングである「夜あそびしようぜ」を百田夏菜子とメドレーで歌唱し、夢のコラボが実現した。
番組が盛り上がりを見せる中、ドラマやCMに引っ張りだこな俳優・岡田将生による応援コメントを挟み、紅組から2022年に約9年ぶりに再始動したロックバンド・SOPHIAが「ミサイル」を、対して2022年に日本武道館で初のワンマンライブを成功させたロックバンド・Novelbrightが「愛とか恋とか」をバンドパフォーマンスし、白熱したバンド対決を繰り広げた。
会場の熱がどんどん上がり、紅組から2023年にメジャーデビュー20周年を迎える4人組レゲエグループ・湘南乃風がタオルパフォーマンスで盛り上がるライブ定番曲「睡蓮花」で会場をぶち上げさせると、白組は森口博子が『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』主題歌「Ubugoe」で美声を響かせ対抗した。続く、芸人ネタ対決2組目では、お笑い第七世代の注目株のお笑いコンビ・かが屋が玉井詩織とコラボしたネタを披露すると、対するはTikTok総再生回数が10億回越えのお笑いコンビ・土佐兄弟が大人気の“高校生あるある”ネタを繰り広げ、視聴者の大爆笑を誘った。
応援団長を務める予定だったが、体調不良で出演中止となった舘ひろしからメッセージが届き拍車がかかると、大人気ミュージカル『刀剣乱舞』刀剣男士による応援パフォーマンスの火蓋が切られる。豊前江・桑名江・松井江・五月雨江・村雲江・水心子正秀の6人が登場し挨拶がわりの「STARTING NOW」を披露。歌い終わるとそれぞれの自己紹介が行われ、「ETERNAL FLAME」へ。ペンライトで振る動きやウェーブを起こすなど会場・お茶の間に一体感を生み、歌合戦への精一杯のエールを送った。
加山雄三による応援コメントが流れ、歌合戦も終盤に差し掛かると、両国国技館にてカウントダウンライブ中のさだまさしと中継がつながり、「キーウから遠く離れて」を熱唱。白組は映画、ドラマ、声優と多岐に活躍している女優・戸田恵子が名曲「強がり」を力強く歌い上げる。続く紅組は、レーベルメイトのukkaを率いた山本譲二が「みちのくひとり旅」をももいろ歌合戦特別バージョンでパフォーマンス。花柳社中の煌びやかなダンスが舞う中、圧巻の歌声を会場に響かせた。負けじと、西川貴教が映画『KAPPEI カッペイ』主題歌「鉄血†Gravity」をももいろクローバーZをfeaturingに迎えたコラボ歌唱で届けた。
『第6回 ももいろ歌合戦』の最終対決。紅組のトリはクリスマスに開催された『ももいろクリスマス2022 LOVE』で登場し会場を沸かせた松崎しげるが「愛のメモリー」を熱く歌い上げ、会場の熱はヒートアップ。対する白組の大トリは2021年に引き続き五木ひろしが務め、「山河」を圧倒的な情感と技で歌唱、聴いている人の心をわし摑みにした。年の瀬にふさわしい2人による対決で2022年の歌合戦のラストを飾った。
全てのパフォーマンスが終了した後、ABEMAの視聴者による投票とSNS投票が集計され、白組の勝利が決定。百田夏菜子と高城れにが優勝旗を受け取り、高城れには「一生勝てないと思ってたんですが、そんなこともなく、皆さんに助けられました。ありがとうございます!」とももいろ歌合戦史上初の勝利コメントを残した。最後は毎年恒例の水前寺清子を中心にももいろクローバーZと出演ゲストを交えた「三百六十五歩のマーチ」を大合唱。2023年への期待と希望をのせた『第6回 ももいろ歌合戦』はこの上ないクライマックスを迎えた。
歌合戦終了後には、恒例のももいろクローバーZによる年初めLIVE 2023がスタート。年末年始の風物詩ともなった「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」では、間奏での年またぎジャンプで年越しを迎え、会場のボルテージは最高潮に。その後、新曲「L.O.V.E」で会場に愛を溢れさせ、続くウインターソング「今宵、ライブの下で」はしっとりとした空気をもたらした。ラストは、ライブ定番曲の「走れ! -ZZ ver.-」で会場との一体感を作り、モノノフ(ももいろクローバーZのファンの総称)だけでなく、視聴者全員を魅了し、2023年最速のライブは幕を閉じた。
なお、ももいろクローバーZは2023年で結成15周年を迎え、すでに発表されたライブやリリースだけでも目白押しだ。今後のももいろクローバーZのリリース追加情報は、オフィシャルHPやオフィシャルTwitterで随時更新されていくので2023年も見逃さないようチェックしよう。

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