キラキラドキドキを叶えるのが私たち
の役目 Poppin'Party 18th Single「
夏に閉じこめて」発売記念インタビュ

2022年8月31日(水)にPoppin'Party(以下:ポピパ)、18枚目のSingleとなる「夏に閉じこめて / 勇気Limit!」が発売となる。表題曲はリリースのタイミングにふさわしい、夏の終わりを香澄(CV:愛美)と沙綾(CV:大橋彩香)の掛け合いでエモーショナルに描いた新たなポピパの夏楽曲に仕上がっている。またカップリングはりみ(CV:西本りみ)のキュートなソロパートが特徴の「勇気Limit!」が収録されている。バンドリ!シリーズの座長として常に先陣を切ってきたポピパより愛美、伊藤彩沙、西本りみの3名に今回インタビューを行い、此度のリリースはもちろん、9月と11月に控える大きなライブについての意気込みなども伺った。

より切ない、大人なポピパの夏楽曲
――「夏に閉じこめて」は個人的にすごく“大人のポピパ”を感じる一曲に仕上がっているなと感じたのですが、まずは皆さんのこの曲に対する第一印象を伺いたいです。
愛美:夏曲オンリーのライブもできちゃいそうなぐらいポピパは夏をテーマにした楽曲がすごく多くて。夏とポピパって親和性が高いのかなって改めて思いました。楽曲も、もちろんすごく良い曲だなと思ったし、切ない感じの曲ではあるんですが、だからこそすごく感情を込めることが出来て、歌っていても楽しかったです。
――西本さんはいかがですか?
西本:これまでのポピパの夏曲って、例えば「夏のドーン!」だったら夜空、「夏空 SUN! SUN! SEVEN!」だったら日中、同じようなエモい雰囲気の曲だと「八月のif」があるんですけど、あれはどっちかっていうと、私の勝手なイメージは夕日のイメージで。「夏に閉じこめて」は、また同じ夏でも、夏の終わりを感じるような、これから秋に向かっていくちょっと寂しさみたいなのを感じる楽曲。ポピパの中の色々な物語が垣間見ることができて、新たな夏を彩っていると思っています。また、ベースの弾き方とか、音作りの面では新しい表現方法も模索した曲になっていますね。
伊藤:沙綾と香澄が歌うと、すごく大人な雰囲気が出てくるなと思いました。その2人のハーモニーが聴いていてすごく気持ちいいですし、夏の可能性を広げてくれるというか。大人っぽさと切なさが混ざり合う印象を感じましたね。例えばアニメのオープニングの「イニシャル」だったり、ポピパには大人な感じの楽曲もあるんですけどそれとも違うというか。
愛美:そう! ゲームでも、もうひと学年上がるっていうことも発表されているので、そういう面でも、今この瞬間の儚さみたいなものをより感じる。またバンドリ!というコンテンツが進んでいくにつれて、よりエモくなっていくというか、刹那を感じるような良い楽曲になるんじゃないのかなとも思いました。歴史があるからこその、みたいな。
愛美
――続いて、「勇気Limit!」なのですが、この曲は曲名からも分かる通り“りみりん”にフォーカスした曲ということもあって、コンセプトがはっきりしてると思います。皆さんの好きなポイントや、聞いて欲しいポイントを教えてください。
西本:すごく個人的な話なんですけど、私の名前も“りみ”じゃないですか(笑)。それで、私の声優としての個人のイベントをこれまでずっとタイトルに“リミット”を入れてやらせていただいてて。だから今回、曲名に“リミット”が入ったのがすごく嬉しくて(笑)。この曲はやっぱりタイトルにもある通り“一生懸命頑張ってる姿”が描かれていて、みんなのおかげで勇気を持って背中を押してもらえたっていう思いがすごく込められてる曲になっています。演じている私としても、彼女の一生懸命な姿が描かれてすごく好きです。
――ありがとうございます。お二人はいかがですか?
伊藤:りみにまつわる楽曲って勇気をもらえる曲とか、前に少しでもいいから踏み出してみようみたいな楽曲が多い。この曲もまさにそういう、そっと力を貸してくれるような楽曲だなと思っています。ほっこり、あったかくなれるような、なんかすごくりみらしさも感じる。りみりん楽曲ならではの魅力が詰まっていると思いますね。
愛美:りみりんはストーリー的にそもそも、香澄や有咲がステージ上で頑張っているのを見て、やっとステージに立てたみたいな。人が頑張ってる姿を見て、自分も勇気を出そうみたいに思ってくれてた子なんですけど。そこからずっと“縁の下の力持ち”みたいなポジションで、ずっとりみりんがポピパを精神面で支えてくれてると思っているんです。
――わかります。
愛美:でも今回の「勇気Limit!」の『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』でのストーリーは、りみりん自らが何かできないか考えていたのがすごく印象的だった。このイベントのストーリーはすごく面白くて好きですね(笑)。
伊藤:面白かったー!MCのヤツやんな?
愛美:そう。(牛込)りみりんがすごく発声を頑張ってた(笑)。コミカルで面白い。でも、1番最初を振り返ると全然予想しなかった話だから、もう明らかにりみりんが成長しているのが感じられて嬉しかったです。個人的にりみりん楽曲ってすごく大好きで、『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』でも「Home Street」とか「キミにもらったもの」とか「開けたらDream!」を頻繁にプレイしちゃうくらいなんですよ。なので、さっき彩沙が言っていたようにあったかい気持ちになりながらレコーディングできたし、りみりんの想いみたいなものが伝わってすごく嬉しかったです。
西本:ハイ!ハイ! もう一個追加で良いですか?私はそんな愛ちゃんの歌を聞いてると、母性というか(笑)お姉ちゃんみをすごく歌声から感じられるので、好きです。
愛美:えー、嬉しい。アハハ(照)。
夏の思い出「リュック丸洗い事件」
――今回の「夏に閉じこめて」というタイトルを踏まえて、失敗談だったり、逆にすごく良い思い出なので、ちゃんと胸にしまっておきたいな、みたいに皆さんの個人的な“夏に閉じこめちゃいたい”エピソードがあれば伺いたいなと思うのですが(笑)。
愛美:今年、初めてがっつりとしたキャンプに行ったんですけど、そうしたら今使ってるお気に入りのリュックがめっちゃ煙臭くなってしまいまして(笑)。ファブリーズとかリセッシュとかしたら匂いが取れるのかなと思ったら、取れなくて。だから丸洗いしたんですよ。
伊藤:洗濯できるんや。
愛美:そう、丸洗いしてようやく匂いが取れました。その時彩沙ちゃんとも一緒にいたんですけど、髪の毛もめっちゃ煙臭くなってな(笑)。
伊藤:髪の毛の匂いもなかなか取れんかった! これ周りの人にどう思われてんやろって(笑)。でも世の中にはさ、焚き火をモチーフにした香水とかもあったりするから、そうだと思ってくれ~!ってずっと思ってた(笑)。私は去年の夏の野外ライブのことで、知ってらっしゃる方もいると思うんですけど、キーボードが白いじゃないですか。その白いところに虫がすごく集まっちゃって。だんだん日が暮れていくにつれ、虫が白鍵にも寄ってきて。弾かなきゃいけないし、でも虫がいるし、みたいな感じで、もう本当に軽いパニックになったんですよ。
――そこはプロ根性でグッとこらえられて。
伊藤:それで本編を終えて、袖にハケた時に「もう虫、嫌や~!!」みたいなことを叫んでいたら、それがマイクに乗ってて、客席にも流れてしまって(笑)。今後は着替えてる最中も気を付けなきゃと思いましたね(苦笑)。
西本:私はつい一昨日の話なんですけど、生まれて初めて詐欺に会いました。
――ええっ!!大丈夫ですか?その話、喋っていいやつなんですか?(笑)
西本:最終的にはなんとかなったので大丈夫かと(笑)。夏に向けて新しいカバンが欲しいなと思って、フリマサイトで購入したんですけど、それがいわゆる空売りで。買って支払いも済ませた後に「いま商品がないので、別のものを送ります」みたいなメッセージが来たんですよ。必死にやり取りして、なんとか返金してもらったんですけど、ちゃんとよく確認してから行動しないといけないなって思いました。
“自分の夢”について向き合えた作品
――皆さん失敗エピソードでしたけれど(笑)ありがとうございます。そんな夏関連の話題じゃないんですが、今回のBlu-ray付生産限定盤には今年1月に公開された劇場版『BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!』の映像やオリジナル・サウンドトラックCDを収録されているとのことで、まず軽くで良いので、読者の皆さんにどんな物語なのかというのをご紹介頂けたらと思います。
愛美:「ぽっぴん'どりーむ!」というタイトルの通り、ポピパの夢とは?とか、それぞれの個人の夢について考えるような作品になっていて、その中で、ポピパだけじゃなくて、RAISE A SUILENさんとかMorfonicaさんとかも出てきて……。ポピパ自体が、アニメでもそうなんですけど、周りのバンドにずっと助けられてきたなっていうのは感じているんですよ。それがすごく現れている作品です。
――改めてキラキラドキドキを探そうみたいな。
愛美:そうなんですよ!なんというか…ずっと言ってきたけど「キラキラドキドキ」ってなんだろう?みたいな核心に触れるところとかもありつつ、キラキラドキドキがいつの間にか、こうみんなの……なんだろうな~。夢?いや~、これ以上はネタバレですね(笑)。でもそうですね、皆の水着も見れて嬉しいし、映画の中で夢について考える彼女たちを見て、キャストの私自身も自分の夢ってなんだろうなって改めて考えるような作品になりました。
――ありがとうございます。見どころと言いますか、個人的に好きなシーンとかってピックアップして頂けたりしますか?
伊藤:今回のお話の舞台がグアムなんですけど、もう単純に、劇場版で海外に行ってる所とか好きですね。アニメのあるあるじゃないですか、劇場版といえば海外に行くみたいな(笑)。これをポピパでも出来たのがすごい嬉しかったです。
愛美:確かにね。
伊藤:高校生の同じバンドの子たちと海外行けたらめっちゃ楽しいだろうなと思います。一緒に海外旅行しているような楽しい気持ちも味わえました。
愛美:私が注目して欲しいのは、キャラクターたちの関係値が変わっている点ですかね。沙綾のバンドに対する信頼度が変わったが故の行動もありましたから。あとはアコースティックのライブシーンもすごく印象的で、他のバンドのメンバーが涙してくれたりしてすごく嬉しくて。実際にアコースティックライブツアーも昨年行わせていただいたということもりましたから。アニメの中で、アコースティックのライブシーンって、あんまり無いんですよね。そういうこともあってすごく嬉しかったです。
西本:私は、やっぱりそのライブシーンで「ホシノコドウ」が聞こえてくるシーンですね。急な静寂から、なんかホントに“静寂すらも音楽”とはこのことかっていうぐらい綺麗な星空の下で、あんな素敵なこうライブシーンをCGとか映像、音楽含めて作っていただいたのがほんとに感激。ぜひ聞いてほしいなって思います。
西本りみ
グアムの思い出は…全然バカンス感がなかった(笑)
――また、グアムというとポピパさんは「Breakthrough!」のMVで実際に訪れていますが、もし皆さんのグアムでの思い出話などもあれば伺いたいです。
愛美:ポピパ5人の実写のMV撮影っていうのが初めてで。色々初体験みたいなことが結構多かったような気がしますね。
伊藤:それが年越しだったっていうのも印象的だったね。
愛美:そうそう。
西本:年を一緒に越したのも初めてですよね。なんかスケジュールもすごかったという印象が……。ライブイベントに年末出させていただいて、じゃあ翌日グアムでまた会いましょう、みたいな(笑)。
伊藤:でも、バカンス感が全然なかったよね(笑)。元旦からめっちゃ撮影してた。気温も暖かいし、朝からずっと撮影もして忙しいし、これ本当に年明けなんだろうかと思う不思議な感覚がありましたね。
愛美:その分印象が濃いから、今でも結構話題になったりするよね。思い出と言ったらそうですね、アウトレットを楽しみにしてたんですよ。撮影終了後に一瞬だけ免税店に行けるって言われて、テンション上げて「お買い物楽しむぞ~!」って息巻いてたら、年末年始のセール後でもう何も残っていない……みたいなオチで。あれは悲しかったな……。
伊藤:当時私、YouTubeを始めるかどうか悩んでいたタイミングだったんですよ。なのでそこで使えるかもしれないと思って動画を空き時間とかに回してたんです。そこに思い出がすごく詰まってて、時々見返しちゃいますね。あいみんが先に撮影してる間、私たちはフリータイムだった、でも周りに何もないという状況で。とりあえずコンビニみたいなところに行って、カップ焼きそばを買って、人生初のカップ焼きそば作りをグアムでしたところとかが映像で残っていて(笑)。
西本:私、この時に初めてグアムに行ったんです。私の勝手なイメージで、グアムってすごくキラキラしてていろんなものがあって、すごいパリピな感じのイメージだったんですけど、思っていたより草原や自然がすごくいっぱいで、良い意味ですごく安心しましたね(笑)。撮影するときに、撮影場所まで行く途中、草で生い茂っている道をどうしても歩いていかなきゃいけない時があって、みんなが「足とか痒くなっちゃうから長ズボン履いていってね」って言われてる中、私は田んぼの中を駆け巡って育った田舎者だったので、なんだか故郷を思い出してすごくテンションが上がっちゃって、草むらを走り回ったりしていました(笑)。
より香澄を表現するためにはどうしたら良いのか?
――今年でPoppin'Partyも7年目。その間でご自身が成長したと思うポイント、その中でもリスナーの方に感じ取ってほしいところを教えてもらいたいです。
愛美:香澄としての歌い方は初期からチャレンジを続けてるというか、より香澄を魅力的に見せてあげられるにはどういう風に歌ったらいいか、発声や表情でより伝わるように、香澄を120%輝かせてあげられるように、ずっと試行錯誤はしているんです。それは感じていただけてたら嬉しいなと思います。
――“これが香澄”というモノは常に変化し続けているということですね。
愛美:そうなんですよ。ちょっとしたさじ加減で歌の聞こえ方って大きく印象が変わってしまうから、常に意識して歌っています。それこそこの間、劇場版「BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage」で、ライブで私・愛美が歌ったものに香澄の映像が流れるという状態があったんですよ。それを観て、もっとうまく香澄として歌うことができたらな、と思ったんです。すごく悔しかったというか。
――それはちょっと意外でした。
愛美:Roseliaさん、Morfonicaさん、RAISE A SUILENさんのライブもリアルライブの音源が使われていたんですけど、すごくキャラクターとマッチしてて素晴らしいなと思いました。もちろん、私としても全力でやってきたんですが、改めて課題を思い知らされました。その衝撃がすごく悔しさでもあり、ファンの方に申し訳なさもあったから、より香澄を表現できるにはどうしたらいいかなっていうのは、ライブでもレコーディングでも常に考えてます。
――バンドリ!ならではの発見かもしれませんね。他の作品やコンテンツだと、あまり以前の音源に最新の映像が加わってというのも見かけないので。愛美さんのお話を伺ってきましたが、伊藤さん、西本さんはいかがですか?
伊藤:7年間で音楽について詳しくなれたなって思います。私は楽器をやったことがない所からのスタートだったので、もうコードがなんだとか、音楽的なことが全く分からなかったんです。でも毎週のようにリハーサルをこれまで7年間に渡って続けてきたので、それでだいぶ詳しくなれた気がします。この間もリハーサルで「そこのコードとそこのコードが当たってるから、ちょっともう一回やってみよう」みたいなやり取りをやってる時に「私たちかっこいいな。すごいバンドマンみたいじゃん」って(笑)。新曲とかも聞いてみても、ここの構成こうなってるんだとか、そういうものにも気づけるようになった。楽曲の意図をより感じやすくなれたのはすごく嬉しいですし、日常的にも生かせる大きな財産になっていると思います。
西本:成長って普段はなかなか気付けなくて、振り返った時に「そういえば…」ってことが多いと思うんです。その1つとして最近気付いたのは、地声とりみの声の使い分けができるようになってるんだってこと。りみの声が私の地声とかなりかけ離れているので、りみの声をキープしたまま歌うのが昔はできていない部分があったんですよ。でも、今は歌う時に自然に牛込りみの声で歌えるようになっていたんですよね。あとは、ベースとして演奏技術は上がってきていると感じます。「夏に閉じこめて」みたいな静かめな曲って細かいフレーズの指使いひとつで音が伝える雰囲気やメッセージが変わってくる。こういう曲でこそ成長をもっと見せられるように今後なっていきたいと感じています。
伊藤彩沙
「ただそこにいるだけで、楽しいライブにします!」
――ぜひ、皆さんにも情緒あふれるベースだったり、香澄の歌い方にも注目して聞き込んで頂きつつ、まだあまり話せることもないかもしれないんですけど、大きなライブが控えていますね。9月に有明アリーナで開催予定の4バンド4日連続の「BanG Dream! 10th☆LIVE」や11月の「BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020→2022」の話題についても軽く触れておきたいです。
愛美:毎回ポピパってすごいセトリ会議が盛り上がるんですよ(笑)。昔からポピパのことが好きなお客さんも喜ばせたいし、最近来てくれるようになったお客さん、初めて見に来てくれたポピパの楽曲を全部は知らないお客さん、全員に楽しんでほしいって思うと、何の曲を演奏するのがベストなんだろうとかすごく迷います。加えて実際に私たちがどれだけ新曲を覚えるかという物理的な問題であったりとか、実際に我々はバンドだけやってるわけではないから、スケジュール的に間に合うように調整しつつ(笑)。毎回、みんなで意見を出し合いながら話し合ってるんです。ただ、その中でも今回はかなり楽しいセットリストになったんじゃないかなとは思っていますね。
伊藤:今回のポピパはなかなかハードなセトリになっているし、実際かなり頑張っています! 久しぶりにライブに来てくれるバンドリーマーのみんなにもめちゃくちゃ楽しんでほしいですし、Roselia、Morfonica、RAISE A SUILENと連日ライブがある中でやっぱりポピパ良かったねって思ってもらいたいし、攻めの姿勢でいたいと思うから。今回は新曲にもかなり挑戦してますしね。
――おおっ!それは期待しちゃいますね。
伊藤:今回は4DAYSで4バンド一斉にやるからこそ、それぞれの特色が明確に出ると思うんですよ。その中でポピパらしさとか特に意識してやっていますね。お客さんと楽しめる演出も考えてるので、お祭りみたいな感じの楽しい元気もらえるライブになるんじゃないかな、そう思っています。
西本:今は声出しができないからこそのもどかしさがあるけど、ポピパのライブは多分もどかしさすら感じずに、ただそこにいて、もういるだけで楽しいライブになるはず。そういう一瞬の曇りも感じさせない、楽しいライブになるんじゃないかな、と思います。
――今日も少し話題にもなりましたが後輩バンドも登場したりしている中で、今のポピパは一体どういう立ち位置にあるのか?という皆さんの考えをお伺いしたいです。
愛美:今はいっぱいファミリーが増えて、それぞれが役割分担してるなっていうイメージで、それぞれができることを頑張ってバンドリ!を盛り上げてるなっていうイメージなんですけど。Poppin'Partyは常に変わらず、当初からみんながやってない、新しいことを先陣切ってやっていくみたいなイメージがありますね。例えばロックフェスに出演させていただいたりとか、ライブで空を飛んだりとか(笑)。ポピパってなんでもアリなんですよね。だからバンド的には、この先もなんでもできるなって思ってるので、今後もどんどん楽しそうなことをやっていきたいなと思います。
――まさに“キラキラドキドキ”を体現してるというか。
愛美:はい。ライブ演出とかも自由に何の縛りもなく考えられるバンドだなと思っています。チャレンジとエンジョイの精神でこれからもガンガン切り開きたいですね。
――実際にそのロックフェスの実績があってRAISE A SUILENさんが出演したりしていますし、自分は結構MorfonicaさんやRAISE A SUILENさんにインタビューさせていただく機会が多いんですが、実際に彼女たちの口からも「偉大な先輩たちが切り開いてきてくださったので…」という言葉がよく出てきます。
西本:優しいですね。
伊藤:嬉しい(笑)。
愛美:でも逆に、私たちもそんな後輩バンドの方々の姿を見て勉強になることがめちゃめちゃあるもんね。私たちはチャレンジ枠というか、右も左もわからんみたいなことをやることが多くて、それを見て後輩バンドさんたちが仕組みを理解して「じゃあ、私たちはこうしよう」みたいな感じでブラッシュアップしていく。その内容を見て「あの演出よかった!私たちもやりたい!」とか、さらに勉強させてもらって、私たちのライブにも反映してる部分はある。いい後輩であり、いいライバルであり、仲間であり……みたいな。
伊藤:「BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020→2022」に関しては、まだ本当にセットリストも確定してないし、演出もこれからで。でも、みんなが同じ日に集まる日だから、ポピパは何をしようって、これもセトリ会議、すごい盛り上がったんですよね(笑)。
愛美:ビジョンはまだ固まってないけど、でも、ファンの皆さんからの熱量をひしひしと感じているし、ファミリーが大集合だから、ワクワクする面もありつつ。さっきの“ポピパの役目”じゃないけど、仲間であり、ライバルでもあると思っているので、やっぱポピパが1番盛り上がりたいです。確かにその気持ちだけはメンバーみんな持ってるので!
伊藤:そう!盛り上がりたいね。
西本:みんなで楽しみたい!盛り上げたい!
愛美:ポピパはエンターテイナーの集まりなので。ぜひお楽しみに!
取材・文:前田勇介

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