【she9 インタビュー】
周りを元気にしたい、笑顔にしたい
という気持ちがすごくある
本当の自分ではない誰かを演じたり、
無理に背伸びしたりすることはない
“踊りながら弾く”という言葉が出ましたが、華やかなパフォーマンスもshe9のライヴの観どころになっています。振り付けやダンスなどはどんなふうに決めているのでしょう?
yuzu
私はもともと踊るのが好きなので、アイディアを出させてもらっています。視覚的にも楽しんでもらいたいという気持ちがあるんですよね。みんなが話したようにshe9はプレイヤーとしてしっかりしていたいという気持ちと、観せることも大事にしたいという気持ちの両方を持ったメンバーが揃っているので、それはすごく良かったと思います。
ダンスしながら演奏する大変さを感じさせないのはさすがです。それに、楽しさを押しつけるパターンではないため、勢いがありつつ暑苦しくないというのも魅力です。
AMI
私たちのマインド的にも“こういう振り付けがあるから一緒に踊って!”という感覚ではないんです。もう完全に自由で、“それぞれのやり方で楽しんでくださいね”という気持ちなんですよ。私たちと同じ振り付けをするのが楽しければしてほしいし、そういうことに縛られたくない人は好きなようにやってくれればいいと思っています。
she9のライヴを観ると明るい気持ちになるのは、そういうスタンスも大きいと思います。もうひとつ、she9はキャラクターを作ったりせずに等身大で勝負しているのもいいなと。
じゅり
“バンドあるある”をTikTokに上げていることもそれに通じますけど、私たちは“共感”というのがすごく大きなキーワードだと思っているんです。だから、本当の自分ではない誰かを演じたり、無理に背伸びしたりすることはないですね。共感してもらうには自分たちらしくあることが一番大事だと思うので。
AMI
MCとかでも悩む時があるんですよ。“自分はどういう人でいたいんだろう?”と思って。でも、結局はただのバカのままでいたほうがいいということに気づかされました(笑)。変に着飾ったりするとスベるんですよね(笑)。だから、ナチュラルな自分を曝け出していこうと決めました。
それはまったく同感です。ライヴができる状況になったことに加えて、今年の7月から9月にかけて3カ月連続で配信シングルがリリースされることもあり、今後のshe9が本当に楽しみです。
苑
今年は上半期でライヴを24本やったんですよ。そこで鍛えられたものもたくさんあって、今後はそれを活かして魅せ方だったり、気持ちの持っていき方だったり、持っていき方だったりも含めて、もっといいライヴをしていきたいですね。お客さんはお金を払って、時間を割いて来てくださっているので、she9を見て良かった、楽しかったという声をもっと聞けるように努力していきます。自分自身のドラムのスキルも目標である方に到達しつつ自分の個性も入れて、“she9の苑”という人物像、ドラマー像を確立していきたいです。
AMI
たくさんライヴをしてきましたけど、地方にはまだそんなに行けていないんですよね。本当に会いに行きたいし、いろんなところでライヴをしたいし、もっともっといろんな方と対バンして、バンドとしてもギタリストとしてもスキルを高めていきたいですね。たくさんライヴをして、いい作品を作って、輪を広げていって、大きな会場でライヴができるバンドになりたいと思っています。
yuzu
“she9のライヴに行ったら絶対に楽しい。保証します!”くらいに思ってもらえるようになりたいですね。she9のライヴに行けば日々のストレスとかは全部飛んでしまって、また明日から頑張れるという。そういうライヴを毎回できるように精進していきます。
じゅり
夏から今年後半にかけてもどんどんライヴをしていきたいし、いろんな人に会いたいし、いろんな人にshe9を知ってほしいし、また来たいと思ってほしいです。ライヴでも、SNSでも、もっともっと新しい挑戦をしていって、she9に出会う人を増やしていきたいし。いろんなことを突き詰めていって、she9がみんなの心の奥底にある気持ちを解き放つ起爆剤のような存在になれたらいいなと思っています。
取材:村上孝之