【ポルノグラフィティ リコメンド】
ポルノグラフィティの
新時代の“夜明け”を告げる
コロナ禍を経験したことで、
ポジティブな想いが強く感じられる
折り返しとなる8曲目の「メビウス」は、アコースティックギターの温かみのあるイントロとやさしく繊細な歌声が印象的だ。サウンドの雰囲気やひらがなを多用した歌詞を見ると、一見穏やかな雰囲気に思わせてくれるが、《ゆるして》《しぼんだはい》《ごめんなさい》《こわれてしまった》など、歌詞の中に散りばめられた言葉たちは全然穏やかではない。この歌詞をどう読み解くかで印象がまったく違ってくる曲なのではないだろうか。
レコードに針を落とす音から始まる「You are my Queen」。こちらの曲こそ寓話・御伽噺のような世界観があり、主従関係がタイトルからも見えているが、どこか穏やかに感じられる。「フラワー」は2018年12月14日に配信限定でリリースされた曲で、映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の主題歌にも起用された。ピアノをフィーチャーした繊細であり、力強くもあるサウンドが印象的で、サビの《そこに咲いているだけで こんなにも美しい/弱さと強さを持つ花よ》というフレーズをサウンドがドラマチックに彩る。風、太陽、雷鳴、星、大地、雪、氷、光など、自然界のものたちが歌詞の中にあふれていて、過酷な状況の中で咲く花に力強い生命力を感じることができる。その“花”は人に置き換えることもできて、総じて“生命”の儚さ、美しさ、強さ、尊さが描かれた作品にもなっている。
「ブレス」は『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』の主題歌として書き下ろされ、2018年7月25日にリリースされたシングル曲。風を感じられるぐらいにさわやかなサウンドで、しっかりと自分の目線で自分の物語を紡いでいくことの大切さ、重要さを歌っている。“ポケモン”の主題歌ということもあって、子供たちとのコーラス部分や温かみのある作品になっているが、あえて《ヒットチャート》というワードを歌詞に入れたり、《メロディは音符と休符が作る ブレスのできない歌は誰も唄えやしない》と音楽的な表現を入れることで、ポケモンの世界に寄り添いすぎず、ポルノグラフィティとしての世界観も作り上げていて、子供だけじゃなく大人も共感できる。「クラウド」は青春時代を思い起こすようなノスタルジーが込められている一曲。こういうストレートな表現の楽曲を作れるところも彼らの強みと言えるだろう。13曲目の「ジルダ」はまたガラッと雰囲気が変わり、普段の生活とは違うちょっとラグジュアリーな雰囲気が味わえる。続く「証言」からは深い悲しみや痛みが感じられ、ダークな空気感や緊迫感が聴く者にもひしひしと伝わってくる。
アルバムのラストを飾るのは「VS」。テレビアニメ『MIX』のオープニングテーマに起用され、2019年7月31日にシングルとしてリリース。同年に行なわれた東京ドーム公演でも披露され、ライヴ本編のラストを飾ったナンバーである。今なお夢に向かって頑張っている人たちに向けた応援歌になっており、コロナ禍を経験したことで、そのポジティブな想いがより強く感じられるようになった。このアルバムのラストとして聴くと、シングルでリリースされた時とは違う感情、景色が見えてくるはずだ。
レコードに針を落とす音から始まる「You are my Queen」。こちらの曲こそ寓話・御伽噺のような世界観があり、主従関係がタイトルからも見えているが、どこか穏やかに感じられる。「フラワー」は2018年12月14日に配信限定でリリースされた曲で、映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の主題歌にも起用された。ピアノをフィーチャーした繊細であり、力強くもあるサウンドが印象的で、サビの《そこに咲いているだけで こんなにも美しい/弱さと強さを持つ花よ》というフレーズをサウンドがドラマチックに彩る。風、太陽、雷鳴、星、大地、雪、氷、光など、自然界のものたちが歌詞の中にあふれていて、過酷な状況の中で咲く花に力強い生命力を感じることができる。その“花”は人に置き換えることもできて、総じて“生命”の儚さ、美しさ、強さ、尊さが描かれた作品にもなっている。
「ブレス」は『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』の主題歌として書き下ろされ、2018年7月25日にリリースされたシングル曲。風を感じられるぐらいにさわやかなサウンドで、しっかりと自分の目線で自分の物語を紡いでいくことの大切さ、重要さを歌っている。“ポケモン”の主題歌ということもあって、子供たちとのコーラス部分や温かみのある作品になっているが、あえて《ヒットチャート》というワードを歌詞に入れたり、《メロディは音符と休符が作る ブレスのできない歌は誰も唄えやしない》と音楽的な表現を入れることで、ポケモンの世界に寄り添いすぎず、ポルノグラフィティとしての世界観も作り上げていて、子供だけじゃなく大人も共感できる。「クラウド」は青春時代を思い起こすようなノスタルジーが込められている一曲。こういうストレートな表現の楽曲を作れるところも彼らの強みと言えるだろう。13曲目の「ジルダ」はまたガラッと雰囲気が変わり、普段の生活とは違うちょっとラグジュアリーな雰囲気が味わえる。続く「証言」からは深い悲しみや痛みが感じられ、ダークな空気感や緊迫感が聴く者にもひしひしと伝わってくる。
アルバムのラストを飾るのは「VS」。テレビアニメ『MIX』のオープニングテーマに起用され、2019年7月31日にシングルとしてリリース。同年に行なわれた東京ドーム公演でも披露され、ライヴ本編のラストを飾ったナンバーである。今なお夢に向かって頑張っている人たちに向けた応援歌になっており、コロナ禍を経験したことで、そのポジティブな想いがより強く感じられるようになった。このアルバムのラストとして聴くと、シングルでリリースされた時とは違う感情、景色が見えてくるはずだ。
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