L→R 赤尾ひかる(一柳梨璃役/一柳隊)、石飛恵里花(飯島恋花役/ヘルヴォル)、東城咲耶子(土岐紅巴役/グラン・エプレ)

L→R 赤尾ひかる(一柳梨璃役/一柳隊)、石飛恵里花(飯島恋花役/ヘルヴォル)、東城咲耶子(土岐紅巴役/グラン・エプレ)

【アサルトリリィ インタビュー】
『アサルトリリィ』と言えば
少女たちの“戦い”と“百合”

アクションドール、舞台、アニメ、アプリゲームなどを独自に展開し人気を集めている『アサルトリリィ』プロジェクトから2枚のアルバム『Cherish』『Diverse』がリリースされる。この機会に一柳隊から一柳梨璃役の赤尾ひかる、ヘルヴォルから飯島恋花役の石飛恵里花、グラン・エプレから土岐紅巴役の東城咲耶子を招聘! アルバムから感じられる『アサルトリリィ』の魅力や、両作に同梱されるライヴBlu-rayの観どころなどを語り合ってもらった。

結梨ちゃんも合わせた
9人+1が感じられる楽曲

『アサルトリリィ』はヒュージという未知の敵と戦う基本ストーリーがありつつ、根底には先輩に対する憧れとか、友情や絆の物語が多く描かれていますね。

赤尾
『アサルトリリィ』と言えば“戦い”と“百合”みたいな(笑)。私たちの世界を攻撃してくるヒュージに対抗できる可能性を持っているのが唯一、十代の女の子で、そのメンタルを支えているのが先輩や友達の存在であり、そして“シュッツエンゲル”と呼ばれる先輩とのカップリング制度によってバランスが整えられているんです。
東城
十代の女の子が世界を背負うなんてとてつもないプレッシャーですからね。何かしら支えがないと戦えない。その支えが女の子なんですよ。

みなさんは個人的に好きなキャラクターはいますか?

赤尾
すごく個人的趣味が出ちゃいますけどね(笑)。私が担当している一柳梨璃と白井夢結(CV:夏吉ゆうこ)は少しいびつな愛のかたちですけど、グラン・エプレの今叶星(CV:前田佳織里)と宮川高嶺(CV:礒部花凜)は本当に思い合っていて、しっかりつながっている美しさがあります。“最推し”なのが丹羽灯莉(CV:進藤あまね)ちゃんと定盛姫歌(CV:富田美憂)ちゃんの、くっつきそうでくっつかない感じ。
石飛
分かる! “どうなの?”みたいな感じでしょ?
赤尾
“ふたりはニコイチでしょ? でも、どうなの?”という。
東城
私は二川二水(CV:西本りみ)ちゃんと楓・J・ヌーベル(CV:井澤美香子)様ですね。アニメでは二水ちゃんのシュッツエンゲルシーンは描かれていないけど、原作の尾花沢軒栄先生曰く、アニメで描かれた物語の外にシュッツエンゲルできる相手がいるらしくて。でも、アニメでは楓様と仲良くしているシーンが多いので、“これはシュッツエンゲルのほうの愛なのか? 友情の愛なのか?”と…いずれにしても尊い!
石飛
私はずっと言っているんですけど、楓様推しです。井澤美香子さんが演じている楓様が本当に好きなんですよ。初めて『アサルトリリィ』の舞台を観た時、梨璃ちゃんのお尻を追いかけたりしていて(笑)。その時は和ませキャラクターという印象がありましたけど、今は周りを見て支えている感じがして、すごく愛おしいと思います。
東城
みけちゃん(井澤美香子の愛称)の根からあふれ出るお上品さがぴったりで、本人の上品さが舞台でもすごく出ていたよね。

そして、今回は『Cherish』と『Diverse』というアルバムがリリースされます。『Cherish』には赤尾さんが所属する一柳隊の楽曲、『Diverse』には石飛さんがメンバーのヘルヴォルと、東城さんがメンバーのグラン・エプレのソロ曲が収録されていて。まず『Cherish』はどんなアルバムになりましたか?

赤尾
『Cherish』のソロ曲に関してはブシロードさんとハートカンパニーさんが、どういう曲を歌いたいか、それぞれにヒアリングをして作ってくださり、それをもとにして丁寧に作り上げてくださった“神曲”ばかりです。私が歌わせていただいた梨璃のソロ曲「チェリッシュ♡」に関しては、いっぱい注文してしまったんですけど…。
石飛
どういう注文をしたんですか?
赤尾
まず一柳隊の9人プラス一柳結梨(CV:伊藤美来)ちゃんの存在も感じさせてほしいと。結梨ちゃんはみんなを守って命を落としてしまうとても大切な存在なので、結梨ちゃんも合わせた10人を感じられる楽曲がいいとお願いしました。梨璃はいつもみんなのために戦っている印象が強いので、梨璃の日常の癒やしをイメージして歌詞を書いていただいたんです。そして、ライヴで披露することも考えて、今のご時世では難しいけど、観てくださるみなさんが♪ラララ~と一緒に口ずさめるパートがあったらいいなと提案させていただいて。みんながいるから梨璃がいて、梨璃がいるからみんながいるといった感じで、梨璃の曲でもあるし、一柳隊を象徴した曲でもあると思います。
石飛
お出かけみたいな感じだよね。私は“遊園地み”を感じました。
東城
“尊み”しかないよね。個人的にはミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス(CV:高橋花林)のソロ曲「ピンキー・プロミス」が超好きです! ミリアムも日頃から引っかき回す感じでテンション高めのキャラだけど、この曲は静かな感じなんですよね。
赤尾
そうそう。工廠科で静かに武器を作ったり、ものを考えたりしている雰囲気。実は頭がいいキャラだけど、そういうところはアニメであまり描かれていなかったから、描いてほしかったところがソロ曲では描かれていると思います。
石飛
ギャップだよね。王雨嘉(CV:遠野ひかる)の「Pretty Please」もすごく可愛くないですか? ライヴで観た時は傘を持った振りが可愛くて、遠野さんにもぴったりだと思ったんです。遠野さんがダンスをする時の腰のなめらかさが好きで、曲調とも相まって超素敵です。

一方の『Diverse』はヘルヴォルとグラン・エプレというふたつのレギオンのソロ曲が一枚に収録されていますね。

石飛
私が担当する飯島恋花は「Gonna be OK!」という曲を歌ったんですけど、恋花らしい明るくポップな楽曲です。でも、恋花は仲間を亡くしているという重い過去を抱えているので、こういう明るい曲を歌えるようになるまでには、きっといろいろなことに耐えてきたんだろうなと。そんな裏設定のようなものを自分で想像して、それを踏まえて歌ったほうが、より深さが出るんじゃないかと思ってレコーディングに臨みました。2番ではちょっとラップっぽい節回しもあって、そこはがらりと曲の雰囲気も変わるので曲としても楽しいものになっています。
赤尾
でも、一番イマドキの女子高生っぽい曲だよね。
石飛
そうそう。《マジあり得ない!》っていう歌詞も出てくるし。
東城
この“マイルドギャル”感がすごく可愛いですね。つらい過去を乗り越えて明るくなった、前向きな恋花がいるからこそ、ヘルヴォルとしてのまとまりができているんだなって。それが曲から感じられてエモいです!
石飛
恋花はヘルヴォルの中では唯一のツッコミ役なんです。リーダーはあくまでも一葉だけど、天然が多いので、みんなすぐバラバラにどこかへ行っちゃうから、それをツッコんでまとめる役みたいなね。

東城さんが土岐紅巴として歌う「Oh!Precious!」はジャズやボサノヴァが入った60年代ポップスという感じで。

東城
レコーディングの時に“百合ラップです”と言われてびっくりしたんです。“なんてものを録らされているんだ、私は!”ってすごく驚きました。
赤尾
紅巴ちゃんはリリィ(作品内の少女たちの名称)オタクだから。
東城
それも関係性萌えなんですよ。だから、“あの人とあの人がこういう関係で”ということの尊さをひたすら歌っている曲です。間奏の台詞は聴きどころで、世界中の言語で“尊い”とか“素晴らしい”とかを言っているんです。ライヴでは画面にブワ〜ッと文字が出てきて私が埋もれるという演出があって、紅巴ちゃんの脳内そのものという感じでした。日頃は大人しいけど、脳内は爆発しているみたいな。
赤尾
私、グラン・エプレのワンマンライヴを観させていただいて…それこそ紅巴ちゃんの曲は後ろに“尊い”とか文字が出ていて、みんなすごく盛り上がったんですけど、あとで思い出そうとしても“尊い”という文字しか思い出せなくて(笑)。それくらい演出のインパクトがすごかったです。恋花ちゃんの曲はあの振り付けをいつかどこかで一緒にやりたいと思っています。
石飛
みんなと一緒にできる振り付けだから、私の願望としてはライヴでみんなが後ろに来て一緒にやってくれたら嬉しいな。
赤尾ひかる(一柳梨璃役/一柳隊)
石飛恵里花(飯島恋花役/ヘルヴォル)
東城咲耶子(土岐紅巴役/グラン・エプレ)
アルバム『Cherish』/一柳隊
アルバム『Diverse』/ヘルヴォル、グラン・エプレ

OKMusic編集部

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