T.C.R.横浜銀蝿R.S.のリーダー
嵐 ヨシユキ(Vo&Dr)が死去

T.C.R.横浜銀蝿R.S.のリーダー・嵐 ヨシユキ(本名:田宮淑行)が、7月4日に肺炎のために亡くなったことが所属レコード会社及びバンドのオフィシャルHPで発表された。67歳だった。

横浜銀蝿は1979年9月21日に“THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL”(略称:T.C.R.横浜銀蝿R.S.)として活動を開始。シングル「横須賀Baby」、アルバム『ぶっちぎり』でデビューし、テレビ、ラジオ、ライブ等の音楽活動だけでなく、映画・ドラマに出演するなど活動の場を広げて、わずか2年で東京・日本武道館でのコンサートを成功させた。日本レコード大賞特別賞を受賞するなど、大きな実績を残すが1年後に活動を終了した。

2002年夏に“横浜銀蝿”名義でバンド活動を再開し、シングルを発表するが9月に解散。プロデューサーとしても活躍していた嵐 ヨシユキは、04年4月に脳梗塞後出血で手術、活動困難となる。その後、20年に横浜銀蝿が40周年を迎え、1年間限定でオリジナルメンバーにて復活。22年からはTHE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIALとして活動を開始していた。

なお、葬儀に関しては、遺族の意向ですでに近親者のみで執り行ったという。

【所属レコード会社 発表文より引用】

弊社所属アーティスト T.C.R.横浜銀蝿R.S. リーダー 嵐 ヨシユキ(享年67歳)が令和4年7月4日にかねてより病気療養中のところ永眠いたしました。

ここに故人のご冥福をお祈りし、謹んでお知らせ申し上げます。

尚、ご遺族の意向によりご葬儀に関しましては近親者のみにて過日、しめやかに執り行わせていただきました。

ベルウッド・レコード株式会社
キングレコード株式会社

【横浜銀蠅 メンバーコメント】
※バンドHPより引用

■翔(Vo)
兄貴、早過ぎるよ
まだまだ一緒にステージでロックンロールしたかった

悲しいよ

未だに受け入れられてないけど 受け入れないとね

兄貴 ずっとありがとう

約束通り

生涯現役

貫いたね

ゆっくり休んで下さい

――
■Johnny(Gu)
無敵の嵐さんが7月4日永眠されました。

嵐さんとは、17歳の時マブダチの翔くんの兄貴として出会いました。
3学年先輩ですが、年の差以上にでっかい人でした。
嵐さんは無敵でした。馬力があり、何事にも動じない、怯まない、あきらめない、
この人についていけば大丈夫だと思えるようなでっかい人でした。
横浜銀蝿のアマチュア時代、何回も何回もオーディションに落ちても嵐さんだけは
メジャーデビューすることを絶対あきらめませんでした。
デビュー後も、補欠ギリギリでデビューしたようなバンドが、
いきなり「2年間でオリコンシングル1位、オリコンアルバム1位、武道館満タン」
という3つの大きな目標を掲げ、それを本当に実現していきました。
嵐さんと出会い、嵐さんと一緒に夢を追いかけて 努力する大切さ、諦めない心、
目標を達成する喜びを教わりました。
嵐さんと出会っていなければ音楽が一生の仕事にはなってなかったと思います。

結成40周年になる2020年、三十数年ぶりに裏方から表舞台に戻り2年間、
嵐さん、翔くん、TAKUと一緒に横浜銀蝿40thとしてオリジナルメンバー4人で音楽を奏でました。
嵐さんの体調は万全ではないと聞いていたのですが、やっぱり嵐さんは無敵でした。
2年間ほぼ全ステージ、ドラムに座り楽しそうに音楽を奏でました。
透析をしてのライブのしんどさは想像を絶するはずですが、
いつも大丈夫、大丈夫と言って決して泣き言は言いませんでした。

嵐さん、天国では大丈夫、大丈夫と無理はしないでくださいね。
安らかにお眠りください。

――
■TAKU(Ba)
俺のキャリアのすべては、
18歳の時に見ず知らずの嵐さんからもらった
一本の電話から始まりました。

以来40有余年、
バンドリーダー、そして男として常に前を走り、
俺をひっぱり続けてきてくれた嵐さん。

免許とって最初に中古車を買いにいった時、
付き添って値切り交渉してくれたのも嵐さん。
そして芸能界のドアを強引にこじあけてくれたのも嵐さん。

だから、俺の観てきた景色にはいつも、
嵐さんのテールランプが光っていて、
今日まで俺はそのテールを追いかけ、
遅れないよう必死で走り続けてきました。

お互い還暦をすぎた頃から、
決して埋まることのない先輩後輩の間柄の中にも、
同じ時代を生きてきた同志的な感覚が芽生えてきて、
ようやくこれからは、お互いちょっと楽しながら、
一緒に可愛いおじいちゃんをめざせるかなとか思ってましたが、
残念ながら嵐さんは、全然可愛くないおじいちゃんのまま
いきなり旅立ってしまいました。

まさに文字通りの「生涯現役」

もうここずっと大好きな車の運転ができなかった嵐さん。
でもきっと今ごろ、またあの赤いGTOで
天国の第三京浜かっ飛ばしてると思います。

ねぇ嵐さん

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