心もジメッとしがちな梅雨シーズン、気分をうまく切り換えるための5曲

心もジメッとしがちな梅雨シーズン、気分をうまく切り換えるための5曲

心もジメッとしがちな梅雨シーズン、
気分をうまく切り換えるための5曲

ただでさえしんどいコロナ禍なのに、日用品のシャレにならない値上げや不安定な世界情勢のニュースばかりで、何かと心が落ち着きませんね。さらに間もなく梅雨のジメッとしたシーズンがやって来るので、できれば無理なく自然にメンタルを保っていきたいなと思う今日この頃です。というわけで、最近よく聴いている曲から、気持ちをうまく切り換えられそうな5曲を選んでみました!
「More Than Words」収録アルバム『Break and Cross the Walls II』/MAN WITH A MISSION
配信シングル「たらしめろ」/Qaijff
「新呼吸」収録シングル「燦燦」/三浦大知
「Greed」収録アルバム『AEGIS OF ATHENA』/BRIDEAR
「BGMになるなよ」収録アルバム『ギター』/ハンブレッダーズ

「More Than Words」('22)
/MAN WITH A MISSION

「More Than Words」収録アルバム『Break and Cross the Walls II』/MAN WITH A MISSION

「More Than Words」収録アルバム『Break and Cross the Walls II』/MAN WITH A MISSION

5月にリリースされた最新アルバム『Break and Cross the Walls II』に収録、絶賛公開中の『劇場版ラジエーションハウス』主題歌としても脚光を浴びている「More Than Words」。冒頭の《誰もが足掻いてんだ 引き裂かれた未来 取り戻すため》から、しんどい気分にスッと寄り添ってくれる温かみがあって好きですね。困難に抗おうとする前向きなメッセージや美しいメロディー、EDMの要素を含んだドラマチックなアレンジを通して、また自然と立ち上がるパワーがもらえるあたりも、さすがマンウィズだなと思います。

「たらしめろ」('22)/Qaijff

配信シングル「たらしめろ」/Qaijff

配信シングル「たらしめろ」/Qaijff

ピアノロックバンドのQaijffが4月に配信リリースした新曲。情報過多な世界に生きていると、ついつい自分と誰かを比べては勝手に落ち込んでしまうような瞬間が訪れますけど、もしそんなループに入っちゃった時にはぜひこの曲を。心の葛藤がグルグルと渦巻いた人間らしすぎる歌詞、語感のいい《たらたったった たらしめろ》のリズムが、不思議と悩める気分を楽にしてくれて、自分であることにもっと誇りを持ってみようと思えるはず。音数を大胆に絞るなど、攻めの姿勢が窺える新体制のアレンジも聴きどころです。

「新呼吸」('21)/三浦大知

「新呼吸」収録シングル「燦燦」/三浦大知

「新呼吸」収録シングル「燦燦」/三浦大知

NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の主題歌「燦燦」もめちゃめちゃ素晴らしいバラードなのですが、今回のテーマではNHK『みんなのうた』に起用された「新呼吸」を選ばせていただきました。マスクをする機会がまだまだ多くどうしても息が詰まるコロナ禍において必要なのは、忘れがちな呼吸の重要性をナチュラルに思い出させてくれて、なおかつ明日への希望を信じたくなるような、こういったポジティブさではないでしょうか。ポップでダンサブルなノリだけじゃなく、なんだかホッとできる聴後感があるのも絶妙です。

「Greed」('22)/BRIDEAR

「Greed」収録アルバム『AEGIS OF ATHENA』/BRIDEAR

「Greed」収録アルバム『AEGIS OF ATHENA』/BRIDEAR

コロナ禍に屈しない覚悟を込めたニューアルバム『AEGIS OF ATHENA』を4月にリリースした、5人組ガールズヘヴィメタルバンドのBRIDEAR。「Greed」は同作のリード曲で、《欲は美徳》《すべてを手に入れる》(訳詞)と不敵に歌うこの姿勢、吹き荒ぶ嵐の中にいるかのようなガツンとくる音像が、逆境のシチュエーションに合っていて、気持ちを熱く燃えさせてくれるんですよね。作曲は元Janne Da Arcのkiyoが担当。妖しくてポップで起伏のあるメロディー、サビ終わりの突き抜け方などもキャッチーで、超ヘビロテしてます!

「BGMになるなよ」('21)
/ハンブレッダーズ

「BGMになるなよ」収録アルバム『ギター』/ハンブレッダーズ

「BGMになるなよ」収録アルバム『ギター』/ハンブレッダーズ

公式にアップされたライヴに実際に足を運んだのですが、特にこの「BGMになるなよ」はシビれました。演奏前のMCを含めて、ぜひ動画を観てほしいです。得体の知れない不安に飲み込まれそうな時、手を掴んで連れ戻してくれるような曲。ハンブレッダーズは歌詞の面でもすごく勝負している感じがあるし、《世界にとって都合のいいBGMになるなよ》というラインが深く刺さりますね。“政治家にとって都合のいい人間でいるなよ”と聴こえたりもするので、7月の参議院選挙は未来をしっかりと考えて投票に行きましょう!

TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『OKMusic』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。

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