坂本龍一、Gotchら主催の『D2021』が
震災11年目の福島を取材したドキュメ
ンタリー映像を公開

坂本龍一Gotch、永井玲衣(哲学研究者)らが中心となって昨年始動した『D2021』による、震災から11年目となる福島県南相馬市小高を取材したドキュメンタリー映像が公開された。
震災(Disaster)から10年(Decade)という節目の2021年3月から、さまざまな“D”をテーマとし、過去と向き合い未来を志向するムーブメントとして始動した『D2021』。本映像の制作は、東日本大震災の原発事故で一時人口がゼロになった街、福島県南相馬市小高にて酒蔵を立ち上げた「haccoba」の呼びかけにより始まったという。

映像では『D2021』メンバーのGotchと永井玲衣が福島南相馬市小高へ訪問し、「haccoba」をはじめとして、「ふたばインフォ」、「双葉屋旅館」、「小高パイオニアヴィレッジ」など、様々な復興の拠点や発信地となっている場所を巡り、出会いと対話を重ねていく。現地の人々はこれまでに何を思い今に至ったのか、またそこからどのような未来を描いているのか、そして来訪者2人が対話の中で何を感じ、どう今後へ繋げるのか。震災11年目の今を起点とし、相関する人たちの過去と未来をありのままに映し出した約60分の作品となっている。
また、現地で酒造りを行う「haccoba」と『D2021』のコラボレーションによるお酒「土-D-」も販売。『D2021』の呼びかけで集結した5名のアーティストが“微生物に聴いてもらう音楽”をテーマに制作した楽曲を、発酵の過程で微生物たちと一緒に聴きながら醸したという。

「土-D-」は先述の楽曲たちを収録したアルバムを同梱し、5月24日(火)より一般販売がスタート。また5月22日(日)に東京・神田スクエアホールにて開催されるイベント『D-composition』会場内でも数量限定で販売される。

■ haccoba オンライン・ストア(https://haccoba.com)

【Utena Kobayashi コメント】

発酵という変化をあたたかな優しい時間の中で過ごしてほしいなと思い今回の音楽をつくりました。
Utena Kobayashi

【岡田拓郎 コメント】

人が聴くことを前提としない、植物や水、犬や猫のために音楽を作れないかなあ、なんてぼんやり考えていたところ、ちょうど今回の麹に聴かせる音楽というお題をいただき制作。ヤイリのギターは、組込みの際に大音量のクラシックをギターに聴かせてあげることで、木材自体が音楽の響きに馴染む。バッハをはじめとしたクラシックを麹に聴かせると麹の活動が活発になるなんて話も何処かで聞いた。音楽は空気の振動。麹が震える事で何が起こるか麹を飼ってる訳ではないので残念ながらリファレンスを得られていないが、とにかく振動がウネリを上げやすいような仕掛けを考えながら、美味しいお酒になあれと祈りを込めながら作りました。
岡田拓郎

【Gotch コメント】

麹や酵母に聞かせる音楽について考えていたところ、お酒の仕込みのときに歌う「酛摺歌」をhaccobaの皆さんから教えていただきました。福島の様々な場所で採取した音や、haccobaのタンクの中で録音した発酵するお酒の音に「酛摺歌」サンプリングしながら、人とモノと場所と時間を丸っと編み上げて捩るような、そんな音楽を想像して制作しました。

※「酛摺歌」提供:惣譽酒造株式会社
Gotch(後藤正文)

【SubtleControl コメント】

作曲をする前に、まずは麹菌のことが知りたいと思い、発酵についての講義を見たり、本を読みました。
とても不思議な事ばかりで、その奥深さに驚嘆しました。
工程を経て、いろんな要素が変化していく。いろいろな変化がさまざまな現象を起こし、次から次へと繋がっていく。その変化と繋がりの様子に、人間にとっての時間の感覚を加えたものを音にしたいと思いました。ここでの時間の感覚は「老いる」とは違う、ただ淡々と時が過ぎるような大きなイメージです。
人が飲み終えた後もまだまだ変化は続き、どんどんと繋がっていきます。この音楽も変化と繋がりが同時に起こる構成になっています。ひょっとしたら、前後の曲とも変化と繋がりの現象が起きているかもしれません。楽しんでいただけたら幸いです。
SubtleControl

【Shuta Hiraki コメント】

今回の制作では「耳を持たないはずの酵母が音楽に反応する」というのは音の振動としてのいわば物理的な側面、音楽としての何かしらの構造的美点=芸術的側面のどちらが影響しているのかという関心を起点に、おそらくそのどちらもが分かちがたく複雑に影響しているのでは、という個人的な思いを反映させることを目指しました。具体的には音楽の物理的な側面=調律を独自の純正律に設定したうえで、そこから複雑な(揺らぎやうなりを持った)響きを得ることを試みています。
Shuta Hiraki

【イベント情報】

『D-composition』

日時:2022年5月22日(日) OPEN 16:30 / START 17:30
会場:東京・神田スクエアホール
料金:ADV. ¥4,500
出演:
Utena Kobayashi
Gotch
佐藤優介
SubtleControl
Jiro Endo – LJ
永井玲衣
古川日出男
Miru Shinoda
Eucademix (Yuka C. Honda)
rokapenis – VJ

共催:haccoba -Craft Sake Brewery-
協賛:STANDARD WORKS

※お酒「土-D-」数量限定販売

■ チケット購入URL(Peatix)(https://peatix.com/event/3226797/)

■ 『D2021』 オフィシャル・サイト(https://d20xx.com/)
坂本龍一、Gotch、永井玲衣(哲学研究者)らが中心となって昨年始動した『D2021』による、震災から11年目となる福島県南相馬市小高を取材したドキュメンタリー映像が公開された。
震災(Disaster)から10年(Decade)という節目の2021年3月から、さまざまな“D”をテーマとし、過去と向き合い未来を志向するムーブメントとして始動した『D2021』。本映像の制作は、東日本大震災の原発事故で一時人口がゼロになった街、福島県南相馬市小高にて酒蔵を立ち上げた「haccoba」の呼びかけにより始まったという。

映像では『D2021』メンバーのGotchと永井玲衣が福島南相馬市小高へ訪問し、「haccoba」をはじめとして、「ふたばインフォ」、「双葉屋旅館」、「小高パイオニアヴィレッジ」など、様々な復興の拠点や発信地となっている場所を巡り、出会いと対話を重ねていく。現地の人々はこれまでに何を思い今に至ったのか、またそこからどのような未来を描いているのか、そして来訪者2人が対話の中で何を感じ、どう今後へ繋げるのか。震災11年目の今を起点とし、相関する人たちの過去と未来をありのままに映し出した約60分の作品となっている。
また、現地で酒造りを行う「haccoba」と『D2021』のコラボレーションによるお酒「土-D-」も販売。『D2021』の呼びかけで集結した5名のアーティストが“微生物に聴いてもらう音楽”をテーマに制作した楽曲を、発酵の過程で微生物たちと一緒に聴きながら醸したという。

「土-D-」は先述の楽曲たちを収録したアルバムを同梱し、5月24日(火)より一般販売がスタート。また5月22日(日)に東京・神田スクエアホールにて開催されるイベント『D-composition』会場内でも数量限定で販売される。

■ haccoba オンライン・ストア(https://haccoba.com)

【Utena Kobayashi コメント】

発酵という変化をあたたかな優しい時間の中で過ごしてほしいなと思い今回の音楽をつくりました。
Utena Kobayashi

【岡田拓郎 コメント】

人が聴くことを前提としない、植物や水、犬や猫のために音楽を作れないかなあ、なんてぼんやり考えていたところ、ちょうど今回の麹に聴かせる音楽というお題をいただき制作。ヤイリのギターは、組込みの際に大音量のクラシックをギターに聴かせてあげることで、木材自体が音楽の響きに馴染む。バッハをはじめとしたクラシックを麹に聴かせると麹の活動が活発になるなんて話も何処かで聞いた。音楽は空気の振動。麹が震える事で何が起こるか麹を飼ってる訳ではないので残念ながらリファレンスを得られていないが、とにかく振動がウネリを上げやすいような仕掛けを考えながら、美味しいお酒になあれと祈りを込めながら作りました。
岡田拓郎

【Gotch コメント】

麹や酵母に聞かせる音楽について考えていたところ、お酒の仕込みのときに歌う「酛摺歌」をhaccobaの皆さんから教えていただきました。福島の様々な場所で採取した音や、haccobaのタンクの中で録音した発酵するお酒の音に「酛摺歌」サンプリングしながら、人とモノと場所と時間を丸っと編み上げて捩るような、そんな音楽を想像して制作しました。

※「酛摺歌」提供:惣譽酒造株式会社
Gotch(後藤正文)

【SubtleControl コメント】

作曲をする前に、まずは麹菌のことが知りたいと思い、発酵についての講義を見たり、本を読みました。
とても不思議な事ばかりで、その奥深さに驚嘆しました。
工程を経て、いろんな要素が変化していく。いろいろな変化がさまざまな現象を起こし、次から次へと繋がっていく。その変化と繋がりの様子に、人間にとっての時間の感覚を加えたものを音にしたいと思いました。ここでの時間の感覚は「老いる」とは違う、ただ淡々と時が過ぎるような大きなイメージです。
人が飲み終えた後もまだまだ変化は続き、どんどんと繋がっていきます。この音楽も変化と繋がりが同時に起こる構成になっています。ひょっとしたら、前後の曲とも変化と繋がりの現象が起きているかもしれません。楽しんでいただけたら幸いです。
SubtleControl

【Shuta Hiraki コメント】

今回の制作では「耳を持たないはずの酵母が音楽に反応する」というのは音の振動としてのいわば物理的な側面、音楽としての何かしらの構造的美点=芸術的側面のどちらが影響しているのかという関心を起点に、おそらくそのどちらもが分かちがたく複雑に影響しているのでは、という個人的な思いを反映させることを目指しました。具体的には音楽の物理的な側面=調律を独自の純正律に設定したうえで、そこから複雑な(揺らぎやうなりを持った)響きを得ることを試みています。
Shuta Hiraki

【イベント情報】

『D-composition』

日時:2022年5月22日(日) OPEN 16:30 / START 17:30
会場:東京・神田スクエアホール
料金:ADV. ¥4,500
出演:
Utena Kobayashi
Gotch
佐藤優介
SubtleControl
Jiro Endo – LJ
永井玲衣
古川日出男
Miru Shinoda
Eucademix (Yuka C. Honda)
rokapenis – VJ

共催:haccoba -Craft Sake Brewery-
協賛:STANDARD WORKS

※お酒「土-D-」数量限定販売

■ チケット購入URL(Peatix)(https://peatix.com/event/3226797/)

■ 『D2021』 オフィシャル・サイト(https://d20xx.com/)

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