ゆっきゅん

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【ゆっきゅん インタビュー】
“私ってDIVAだったんだ”と
気づいてほしい

アヴァンポップユニット・電影と少年CQのメンバーとして活動しているゆっきゅんだが、2021年5月よりセルフプロデュースでのソロ活動“DIVA Project”を展開している。それは“敬愛する“DIVA=歌姫”に自分自身がなる!”という決意のもとに始まったわけだが、決して独りよがりのプロジェクトではなかった。1stアルバム『DIVA YOU』を再生すれば、何でもなかった日常に眠っている面白さと愛おしさがあふれ出す!

自分がしっくりくる
表現媒体は作詞だった

まずは、ゆっきゅんさんにとっての“DIVA=歌姫”にあたるアーティストについてお聞きしたいです。

子供の頃からずっと歌姫やDIVAと呼べるような女性歌手の歌ばかりを聴いていて、家でも外でも歌っていました。特に今の活動に影響を受けていると自覚しているアーティストは浜崎あゆみさん、大森靖子さんでしょうか。大森さんにも共通しますが、浜崎さんがポップな楽曲に乗せて孤独を歌う感覚が自分にとって自明すぎて、歌詞というのは基本的に孤独な感情や情景を歌うものだと思っていました。大森さんには“自分の生活にあるやるせなさすら歌になる。それは美しいものなんだ”ということをいつも教わっているように思います。自分の孤独と誰かの孤独が触れ合う瞬間を音楽で夢見るようになったのは、このふたりからの影響だと思います。

ゆっきゅんさんは電影と少年CQのメンバーとしても活動されていて、ライヴで音楽と毎回書下ろしのお芝居を披露するという、ソロとはまた違ったアプローチをされていますね。まだ表舞台に立っていなかった頃のゆっきゅんさんは、どんなことをしたいと考えていましたか?

表舞台に出ていなかった頃から高校の文化祭ででんぱ組.incの楽曲をひとり6役で歌って踊ってみたりしていたし、目立ちたがりで、目の前の人を笑わせたいと思っていました。だから、やっていることはずっと変わっていないような気もします。2014年に上京して、“いろんな歌姫やアイドルのライヴを観に行くぞ!”と思っていたのですが、“自分は出たい側なんだ!?”ということにはすぐに気がつきました。その時々でやれることをやってきた結果、電影と少年CQやDIVA Projectのタイミングが訪れたという感じがします。そんな中でアイドルになりたいと思ったきっかけは、夢眠ねむさんに憧れたことも大きいです。私は好きなものが音楽やアイドルだけではなかったので、セルフプロデュースでキャラクターを確立して、カルチャーを横断するように輝いているねむさんをキラキラした気持ちで見ていました。

アルバム『DIVA YOU』は2000年代に流行したJ-POPサウンドと、ゆっきゅんさんが憧れてきたものや自分で掴んだパッションが詰まりに詰まった作品で、聴いていてとても心が躍りました。

私が音楽を聴き始めたのは2000年くらいで、ソロ歌手の浜崎あゆみ、宇多田ヒカル、椎名林檎、aikoが登場して、MISIAがいてCoccoがいて鬼束ちひろがいて…っていう歌姫全盛期の時代だったんです。あと、ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)も流行っていて大好きでした。その頃の音楽を懐かしいものとしてではなく、今も現役で好きで聴いているので、私のツボにハマる音楽を作ってもらった結果、全体的に2000年代の時代感があるアルバムになったんですよね。私は音楽のサウンド的なことには全然詳しくなく、邦楽の歌詞ばかりを聴いて、それをカラオケで歌って過ごしてきたので、編曲をオーダーするのは新しい挑戦でした。“このままじゃダメだ”と思って、1年半前くらいからはいろいろな音楽を聴くようになったんです。

特に音楽やファッションはリバイバルものが流行ることが多々ありますが、そういう世間の流れではなく、ゆっきゅんさんが熱中し続けているものがかたちになっていると。

今はY2Kリバイバルが流行っていますが、そこでリバイバルされているのって、ファッションならブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトン、音楽ならTLCやアヴリル・ラヴィーン的なポップパンクとかだと思うんです。ただ、『DIVA YOU』がリスペクトしているのはそこではなくて、もっと日本の…“市井のJ-POP”みたいなものだと思います。田舎の実家のテレビで観ていたものとか。リバイバルを目的に作っていったわけではないんですが、“本当はこういうのが好きだったよね!?”という部分に素直に作ることができたと思うので、聴いてもらう時にもいろんな感情になってもらいたいと思います。

『DIVA YOU』は楽曲、歌詞、歌い方ひとつとっても、ゆっきゅんさんの好きなものが詰め込まれているように感じましたが、自分で表現することで得た新たな感覚はありましたか?

セルフプロデュースで、自分でお金を出して活動をしているので、そこで妥協するのは意味不明だから、細部まで意志を込めて作っていきました。作詞という体験には新たな感覚や手応えを感じましたね。文章を書くなど、今までにも言葉を使った表現に取り組んできましたが、自分にとってしっくりくる表現媒体は作詞だったんだと思えて。それはソロ活動を始めた中でも一番大きな発見かもしれない。作詞がとても楽しいです。『DIVA YOU』 を作ったことで、“自分のやりたいことはこれで、好きな音楽はこれで、自分ができることはこれ”というのを世界に向けて表明していけるような気がしています。これまでは期待ばかりしてもらっている状態だったので、やっと応えられるというか。“これは今の自分だ”と言える作品ができました。
ゆっきゅん
アルバム『DIVA YOU』

OKMusic編集部

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