写真上段左より時計回りに、伊藤壮吾、志村玲於、古川 毅、池田彪馬、飯島 颯、ジャン海渡、柴崎 楽、田中洸希、松村和哉

写真上段左より時計回りに、伊藤壮吾、志村玲於、古川 毅、池田彪馬、飯島 颯、ジャン海渡、柴崎 楽、田中洸希、松村和哉

【SUPER★DRAGON インタビュー】
メンバー全員が
“俺たちSUPER★DRAGONが
好きだな”と再確認した

ライヴを再開しても埋められない、
最後のピースが“声”

キャッチーで洗練された印象の強いアルバム前半から、後半になるとバリエーションがさらに広がって、「Bad Day」はブルージーな応援歌だなと。

飯島
この曲はメンバーで振りを付けたんですよ。どんなふうにライヴでパフォーマンスしたいかという情景を思い浮かべながらサビの振りは全員で、他はダンサーチームだったり僕と玲於が中心になって。
志村
せっかくヴォーカル陣も制作に深くかかわってるんだから、僕らダンサー陣も一曲携わりたかったんです。「Bad Day」なら曲自体も明るめなんで、僕らの良さを一番出せるんじゃないかって。スパドラの良さを一番知ってるのは、やっぱり僕ら自身ですから。
柴崎
振り付けにかかわるって、僕は初めてのことだったんです。自分たちの得意不得意を考えながら役割分担して作り上げたものなので、みんなの反応を見るのが楽しみですね。
飯島
わりとコミカルな振りがあったりもしますし、サビはBLUEのみんなと一緒に踊れるようなノリを重視しているので、早くライヴで披露したいです。
志村
めちゃめちゃ面白いと思いますよ! 最近のスパドラがやらなかったことをやったりもしているし、細かくみんなのアイディアが入っているので、これは見てのお楽しみです。

そして、「2U」はUKドリルというジャンル名のとおり、物騒なラップのドリルのような応酬は、もう“すごい!”としか言いようがない。

ジャン
今までのアルバムでもラップ担当の3人で曲をやってきましたけど、よりヒップホップに寄り添ったというか。それぞれが長いバースを担当し、フックがあって次にバトンタッチするのを繰り返すシンプルな構成をしてみたいってことで、最初に和哉がUKドリルのビートがいいんじゃないかって提案をくれたんです。そこから制作に入って、各自がそれぞれのバースを考えたというかたちですね。
田中
僕はスパドラの曲でリリックを書いたのが初めてだったので、だいぶ試行錯誤しましたけど、まず自分の伝えたいことは何なのかをしっかり自分の中でまとめて。歌い方だけでなく伝え方で自分らしさを出したかったので、僕が伝えるからこそ意味があると思ってもらえるようなリリックを書きました。
松村
普段は曲の世界観があって、そこに自分を置くラップの仕方をしてるんですけど、この曲に関してはリリックも自分で書いたし、スパドラのメンバーだけどひとりの人間として歌っている感覚が強いですね。なんと言うか…“カッコつけないでもカッコ良いよね”みたいな感覚です。

社会に対する攻撃的な表現が3人それぞれの視点でなされていますが、和哉さんの《俺達は短くても図太く生きる》のひと言で、実はすごくポジティブな曲であることが伝わってきますよね。また、ジャンさんのリリックからは“偽りの自分”からの解放といったニュアンスも強く感じました。

ジャン
アルバムタイトルで“Force to Forth(=前に進む力)”と言ってるくらいなんで、スパドラが前に進んでいく姿勢、ありのままで進む姿を聴いた人に伝えたかったんですよね。8曲目の「Shut Up, Shout Out」に関しても、俺と毅と和哉が実際に曲を作ってくれたYockeさんの家に行って、やりとりをしながら作っていったので、歌詞の上でも僕らが伝えたいことを乗せることができたんです。
松村
もともとのタイトルは歌詞にも出てくる“So what?(=だから何?)”だったのが、打ち合わせしている中で、サビに出てくる“Shut up”“Shou Out”をタイトルにしたらいいんじゃないかって雰囲気になって、“あっ、それじゃん!”と即決したんですよ。この矛盾が面白いって。だから、偶然の産物でもある。
古川
日本語に訳すと“黙れ、叫べ”なんですけど、有観客ライヴを昨年から再開できた中でも埋められていない、最後のピースが“声”なんです。どれだけたくさんの人が入って盛り上がってくれても、やっぱり声って重要なんだと実感したので、言いたくても言えない気持ちみたいなものを、この曲を通して今後のツアーでシェアできればいいなと。
ジャン
最初にこの曲を作る時も“BLUEのみんなが跳ねれたらいいよね”っていうテーマがあったもんね。

アルバム随一のヘヴィロック曲ですが、ちなみに後半のビートボックスに被るスクリームはどなたが?

田中
僕です。レコーディング現場で“やってみようよ”っていうノリでやったんですけど、ビートボックスとシャウト両方やってるんで、もしかしたらどっちかはライヴでやるかもしれません。
伊藤
僕もこの曲は好きですね。スパドラのライヴによくある盛り上がりパートのラインナップに入ってくる曲なので、“ライヴが楽しみだなぁ”と思っております。

自分自身を見つめて“どうあるべきか?”を強く訴えかける楽曲が「2U」に「Shut Up, Shout Out」、そして結成6周年を機にリリースされた「X」と続いて、まさにスパドラの覚悟と“Force to Forth”をクライマックスで印象づけていますよね。それだけに、ラストが別れのバラード「-Tweedia-」であることには、何か深い意味があるのではないかと思ったのですが。

池田
楽曲っていつ聴いても変わらないじゃないですか。このアルバムでいろんな出会いもあるだろうけど、人によっては別れもあると思うし、いつかスパドラを聴かなくなるタイミングが訪れる人もいるかもしれない。だけど、巡り巡って僕たちの曲がまた耳に入ってくる瞬間も絶対にあるだろうし、僕たち自身もっと世界に広がっていきたいっていう想いも強いから、結局は常につながっているんですよね。要するに、僕たちの音楽は朽ちないということを、この曲を最後に置くことによって色濃く表現したかったんです。それこそ卒業とかが近いシーズンですし、いろんなタイミングでそれぞれの人生に別れはあるので、背中を押せる楽曲にもなればいいなと。

たとえ曲を聴かなくなったとしてもつながっている…そんな想いがこもっているから、前回のツアーで初披露された時も、真に迫るエモーションを感じられたんですね。

古川
3月24日から始まる『F2F』もアルバムを背負ってのツアーになりますし、最近はドラマ仕立てのツアーが続いてましたけど、今回はシンプルにやろうと考えてます。2年振りくらいに行ける土地もあるので、BLUEへの感謝もしっかり込めて、一曲一曲大事にパフォーマンスしていきたいですね。しっかりとスパドラの地力を見せられたらいいなと考えてます。
田中
“BLUEに向けて”というところは僕たちも強く意識した上でのフルアルバムでもあるので、一曲一曲をしっかり聴いて、飲み込んでもらってね。ひとつひとつのライヴを楽しみにしていただきたいです。

取材:清水素子

アルバム『Force to Forth』2022年3月23日発売 SDR
    • 【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
    • ZXRC-2089
    • ¥7,800(税込)
    • ※Special ZINE:SUPER★DRAGON「xSD vol.4」60P付
    • ※三方背BOX
    • 【通常盤】(CD)
    • ZXRC-2090
    • ¥3,300(税込)

ライヴ情報

『SUPER★DRAGON LIVE TOUR 2022 -F2F-』
3/24(木) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
開場17:30/開演18:30
3/25(金) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
【1部】開場13:30/開演14:30
【2部】開場17:30/開演18:30
3/28(月) 福岡・Zepp Fukuoka
開場17:30/開演18:30
3/30(水) 大阪・Zepp Namba
開場17:30/開演18:30
4/01(金) 愛知・Zepp Nagoya
開場17:30/開演18:30
4/03(日) 宮城・SENDAI GIGS
【1部】開場13:45/開演14:30
【2部】開場17:45/開演18:30
4/05(火) 北海道・Zepp Sapporo
開場17:30/開演18:30
4/23(土) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
【1部】開場13:00/開演14:00
【2部】開場17:00/開演18:00

SUPER★DRAGON プロフィール

スーパー★ドラゴン:スターダストプロモーションが手がける9人組ミクスチャーユニット。通称“スパドラ”。2016年11月にリリースしたデビューシングル「Pendulum Beat!」は人気アニメ『遊☆戯☆王ARC-V』のオープニング主題歌となり、オリコンデイリーチャート3位にランクイン。ヘヴィロックにラップやダンス、メンバーによるヒューマンビートボックスまで融合させた、ニューミクスチャースタイルな楽曲に、目まぐるしく変わる9人のフォーメーションダンス、そしてキャッチーで一緒に踊りたくなる振り付けが特徴。SUPER★DRAGON オフィシャルHP

「love or like (Tokyo)
w/Anatomy Rabbit」MV

『Force to Forth』
全曲ティーザー映像

OKMusic編集部

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