仲村宗悟

仲村宗悟

【仲村宗悟 インタビュー】
「流転」はサウンド面で
また新しいところを見せられたと思う

好きなようにいろんなことを想像して
未来へつなげていこうぜ

カップリングはアッパーかつさわやかな「Freedom」とバラードの「待ってる間」という2曲ですね。

「Freedom」はSACHIKOさんに書いていただきました。僕はストレートでカラッと聴ける曲が好きなんですね。サビとかはずっとリフレインでシンプルだけど、耳に残るような。そういう曲を自分もやりたいと思って、SACHIKOさんにお願いしました。歌詞は自分で書いたんですけど、めっちゃストレートですね。今はコロナ禍で我慢しないといけないことが多い世の中だし、そうじゃなくても人というのは思ったことを何でもやれるわけではない。だけど、頭の中はそれこそ自由な世界なんだから、好きなようにいろんなことを想像して未来へつなげていこうぜ…ということを歌っています。「Freedom」は直接脳に入ってくるような音楽で、僕の曲にはあまりなかったタイプなんですよね。僕は音作りにしても、歌詞にしても、凝ってしまうタイプだから、そういうところから一個外れたものを作りたかったんです。

「Freedom」は仲村さんのまた新たな魅力を味わえますし、ライヴですごく映えると思います。

1stワンマンライヴをやった時、アゲ曲がもっとあるといいなと思ったのもあって今回の曲を作りました。なので、新たな武器が加わった感じですね。もう一曲の「待ってる間」は自分で作詞作曲をしていて…それこそ歌詞に《ソファに寝転んで》とありますが、自分の家のソファで書きました。“「流転」のカップリングを作るか”と思ってギターをボローンと鳴らしたら、そのコードの響きがすごく良かったんで、そこから広げていって、鼻歌を歌いながら作りました。それに、この曲は自分の中でテーマを立てていて。ソファに座っていて、“この上で起きるドラマってあるよな”と思ったんです。何年も使っているソファということは、そこにいろんな日常が積み重なっているだろうと。で、かつてつき合っていた人とのドラマというのを想像をしながら歌詞を書いていきました。書き始めた時に、《さぁシャツを干さなきゃ》の締め括りは僕の中で決まっていたんです。何年もひとり暮らしをしている男性が洗濯機を回していて、洗濯が終わるまでひと休みしようと思ってソファにゴロンとなった時、ふと昔のことを思い出した…そんなシチュエーションなんですよ。いろいろなことを考え終わったと同時にピピーッと洗濯機が鳴り、“さぁシャツを干すか”っていう。つまり、この曲はセンチメンタルというよりは、もう自分の中では整理がついている状態で、“そんなこともあったよな”みたいな心情を描いているんです。

タイトルの“待ってる間”というのは、洗濯が終わるのを待っているひと時ということなんですね。この曲は温かみと切なさがない交ぜになっている味わいも絶妙です。

潤さんにアレンジをお願いしたら、最初は楽曲に合わせて悲しげで、すごくドラマチックな感じにしてくれたんです。でも、今話したようにセンチメンタルな内容ではないので、悲しそうな感じは抜いてしまっていいという話をしました。僕が表現したいものを潤さんに理解してもらって、今のかたちになったという感じです。

それが奏功して独自のエモーションを持った曲になっています。そんな今回のシングルはテイストの異なる3曲がパッケージされていて、なおかつ3曲とも上質という充実した一枚になりました。そんなシングルのリリースに加えて、2022年の4月から始まるツアーも楽しみです。

今度のツアーは曲数も増えるだろうし、自分のポテンシャルとか体力面もさらに向上させて臨みたいと思っています。ただ、今、ちょっと悩み中なんですよ。次のツアーは演出過多にしたくないんです。前回のツアーが“NATURAL”ってことで自然体で良かったし、お客さんにも好評だったから。だからって、次もそのままでやって、“前回よりちょっと膨らんだライヴ”というイメージを与えるのも嫌だし。だとしたら、どういう演出を、どういうタイミングで入れ込んだら効果的なのかと考えているところなんです。“そこは観てのお楽しみです”とカッコ良いことを言いたいけど、まだ何も決まっていないのが正直なところで(笑)。とはいえ、よりいいライヴをする自信はあるので、期待していてください。

取材:村上孝之

シングル「流転」2022年1月26日発売 Lantis
    • 【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
    • LACM-34226
    • ¥2,530(税込)
    • 【通常盤】(CD)
    • LACM-24226
    • ¥1,430(税込)

ライヴ情報

『SHUGO NAKAMURA 2nd LIVE TOUR 〜+ING〜』
4/30(土) 愛知・ダイアモンドホール
5/04(水) 福岡・Zepp Fukuoka
5/07(土) 大阪・Zepp Namba
5/21(土) 宮城・仙台GIGS
5/29(日) 東京・Zepp Haneda(TOKYO)

仲村宗悟 プロフィール

ナカムラシュウゴ:1988年7月28日生まれの沖縄県出身。中学生の頃にギターにのめり込み、音楽の楽しさを知る。高校卒業後、音楽の道を志し東京に上京。その後、友人の舞台を観劇したことがきっかけで 声優を目指すようになり、ゲーム『アイドルマスター SideM』の天道輝役に大抜擢される。その後も「TSUKIPRO THE ANIMATION」久我壱星役を担当するなど活躍中。19年3月に第13回声優アワード新人男優賞を受賞。同年10月にはシングル「Here comes The SUN」でアーティストデビューを果たした。仲村宗悟 オフィシャルHP

「流転」MV

横浜公演ダイジェスト
[SHUGO NAKAMURA 1st LIVE TOUR
〜NATURAL〜]

OKMusic編集部

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