『BIG BEACH FESTIVAL '09』ノーマン・クックPhoto By KOTARO

『BIG BEACH FESTIVAL '09』ノーマン・クックPhoto By KOTARO

初開催『BIG BEACH FESTIVAL '09』フ
ェスレポート

6月6日(土)八景島シーパラダイスで、野外音楽フェスティバル『BIG BEACH FESTIVAL '09』が開催された。当日は朝から本格的に雨が降っていたにも関わらず、入り口近くのテント【Island STAGE】でSATOSHI OTSUKIのプレイがスタートしてからは少しずつ雨が上がり、午後にメインの【BIG BEACH STAGE】でDEXPISTOLSのパフォーマンスがスタートするころには時折日が差込むほどの天気に回復していた。
LAYO & BUSHWACKA!のステージがスタートすると一気に人が増え始め、Derrick Mayの名曲「Strings of Life」や3〜4年前にBUSHWACKAがリメイクして話題になったMichael Jacksonの「BILLY JEAN」などフロアアンセム大放出のプレイに【BIG BEACH STAGE】前は踊る気満々な人々で溢れかえる。LAYO & BUSHWACKA!がパーティーピープルの心をつかんで離さないのも納得。彼らのプレイは、程よいアルコールを摂取した状態で欲する予定調和がスタイリッシュに組み込まれているのだ。

Fatboy Slimのプレイが始まる前にはRedBullが手掛ける航空ショーも。ジェットコースターのすぐ隣をすり抜けたり、空の高い位置からいきなり急降下といったアクロバティックなパフォーマンスがFatboy Slimのステージを待つ我々をさらに盛り上げた。

そして期待感が膨らみきったところで「Praise You」でFatboy Slimのステージが幕を開けた。前半ディープめのDJでオーディエンスを揺らしたNorman Cook、時折ステージの巨大スクリーンに映し出されていたが、レコードの白ジャケットに「ARE WE HAVING FUN YET?」と書いてカメラに向けたり、終始ご機嫌な様子でプレイする姿が印象的だった。終わりに近づく頃になるとキャッチーな曲でオーディエンスをグイグイ盛り上げ、House of Pain「Jump Around」、自身の楽曲「The Rockafeller Skank」という流れでオーディエンスが最高潮に盛り上がったところで暗くなった夜空に花火が上がる。やりすぎかと思われるような選曲や演出もテクニックとその存在で最高の空間にしてしまうFatboy Slimに感心することしきり。帰り道、この日会場に訪れた人々の脳裏には「Check it out now, the funk soul brother」というフレーズが鳴り響いたことだろう。
また、あたりが暗くなってからのサブステージでのLUCIANOも、ストイックな中に高揚感を生み出す彼らしいプレイが我々オーディエンスを惹きつけた。

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OKMusic編集部

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