米倉涼子『CHICAGO』で4度目のブロー
ドウェイ主演が決定

2022年秋、 米倉涼子がミュージカル『CHICAGO』のロキシー・ハート役で、 ブロードウェイの舞台に出演することが決定した。
米倉がブロードウェイで、 同作の主演のひとりであるロキシー・ハートを演じるのは今回が4回目。 2012年にブロードウェイデビューを飾り、 2017年の『CHICAGO』20周年アニバーサリーイヤーで2度目の出演、 2019年の3回目のブロードウェイ出演は自身の女優生活20周年の節目となった。
そして、 2022年に挑戦する4度目のブロードウェイは『CHICAGO』の25周年アニバーサリーにあたる。 日本人俳優の4度目のブロードウェイ主演は、過去に例がない。
『CHICAGO』は、禁酒法時代1920年代のアメリカ・シカゴを舞台に女性殺人犯の裁判とメディアの扱いを巡り、コミカルかつドラマチックに描いたメガヒット・ミュージカルだ。「オール・ザット・ジャズ」など、名曲揃いのミュージカル・ナンバーと、鬼才ボブ・フォッシーの振付を体現するセクシーな衣装に身を包んだ超一流のダンサーたちは、世界中の観客を魅了している。
ブロードウェイ初演は1975年。1977年まで、936公演が上演された。その後、1996年にブロードウェイで再演(リバイバル)の幕が上がり、現在に至るまで、リバイバル公演として史上最長記録を更新中で、正にブロードウェイを代表する作品である。
「初めて観たときにすぐに恋に落ちた作品」と語る『CHICAGO』、そしてロキシー役で、4度目のブロードウェイの舞台に立つ米倉に意気込みを聞いた。

ーー4度目のブロードウェイ出演が決まっての率直な思いは?
まず「本当にやれるのか」と自分に問いかけをしました。ドラマに打ち込んでいるときは運動らしい運動ができません。 ダンサーとしてのスキルを整えられる環境にいないので、普段からブロードウェイに立っているみなさんと同じようにできるのか、と。30代のときは体も動いたし、やりたい、やってやるという熱意で乗り越えてきました。でも改めて今回やれるのならやりたいと、出演を決めました。何より私のなかで、好奇心が消えたら終わりだと思っています。挑戦しないわけにはいきません。
(c)Masahiro Noguchi
ーー米倉さんにとって、作品『CHICAGO』とは?
私の理想に近いミュージカル。人間にはいろいろな部分があります。かわいらしさ、悲しさ、憂い、鋭さ──、そんな相反するキャラクターがひとりの人間に同居していますが、この作品はそんな部分が描かれていて、そこにとても魅かれます。また、ロキシーの、 もっと上に立ちたい、どうにかして生きてやるという思いは、私ともリンクします。隣の芝が青く見えるところも似ているかな(笑)。見かけは(もうひとりの主人公の)ヴェルマのほうがかっこいいし、私も最初に観たときにいちばん目を奪われたのは彼女の登場シーンでした。でもロキシーは途中から出てきて、奪っていくから楽しいんです(笑)。私とは切っても切り離せない、いちばん誇りに思っている役かもしれません。ロキシーを演じ始めた頃は、チャーミング、チャーミングと言い聞かせながら作っていきましたが、もうだいぶ時間も経っているので、そういうところを少しそぎ落とし、大人のロキシーを作っていきたいです。
(c)Masahiro Noguchi
ーー2022年はビッグイヤーになりそうですね?
好奇心が消えたら終わりだと思っています。個人事務所「Desafio(デサフィオ)」の名のとおり「挑戦する」ということを大事にしたいです。2022年1月13日から全世界同時配信で、Netflixオリジナルシリーズ『新聞記者』に初めて主演します。2022年も新しい挑戦をしたいと思っています。
(c)GEKKO

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