【外国人のお悩み紹介コラム
】なぜ日本の美容院はシャンプーの時
に顔に布をかけるの?

編集部のM女史はクセ毛だそうで、梅雨になるとストレートパーマをかけているのだとか。「日本は四季があっていいのですが、梅雨だけは本当に……」そんな恨み節のM女史を見ていて思い出したのが、以下の投稿だ。

「先週末、初めて日本の美容院に行きました。ちょっとビックリしたのですが、シャンプーをしてもらった時に、顔に布か紙のようなものを置かれたのです。なぜ日本ではお客さんの顔の上に布をかけるのでしょうか?」(カナダ)

筆者が直感的に感じたのは、シャンプーをする美容師さんとお客さんの目があうと気まずいからではないかと思ったのだが……。回答者もそのような投稿を寄せていた。

「水やシャンプーなどが顔にかからないようにするためだと言われています。その他にも、美容師さんと目が合ったり、息がかかってしまうと気まずく感じるお客さんもいるという理由もあるようです」(アメリカ)

実際のところはどうなのかと思い、美容師さんに尋ねてみた。

「実はシャンプー台には種類がありまして、自分の店ではサイドシャンプー台を使っています。実はこのシャンプー台、結構水がはねてしまうんですよ。ですからお客様の顔が水で濡れないように布をかけています。加えて美容師はお客さんのサイドに立つので、目線が合うと気まずいというのを回避する目的もあります」(日本・美容師Tさん)

さらにTさんは続けてこんな情報も教えてくれた。

「ちなみにバックシャンプー台というのもありまして、これは水圧がそこまで強くないんですね。そうすると水のはねがないのと、お客様の後ろに美容師がいるので目線の気まずさもないため、布をかけないお店もありますよ」(日本・美容師Tさん)

なるほど。シャンプーをする時に布をかけるというのはシャンプー台の種類に応じて、お客様に不便がないようにした結果であった。これも日本人らしい細やかな気配りであり、一つのおもてなしと言えるかもしれない。

ぜひこの悩みの投稿者にはこのコラムを読んでいただき、日本の美容院を愛用いただけると幸いである。
ということで今回は「美容院」に関する疑問をご紹介した。次回もお楽しみに!

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