ブリティッシュフォークの切実さと
アメリカンフォークの明るさを
併せ持ったリンディスファーンの
大ヒット作
『フォグ・オン・ザ・タイン』
ブリティッシュフォーク
フェアポート・コンヴェンション、ペンタングル、スティールアイ・スパンといったブリティッシュフォーク・リバイバルのグループのことは知っていても、10代半ばのロック好き少年には敷居が高く、ブリティッシュフォークの持つ歴史の重さを受け止められないでいたというのが本音である。生活に根ざした重苦しい緊迫感とゴシック的重厚さをバックに持つ音楽は、例えばNGDBの音楽に見られるような乾いた陽気さとは対照的なのである。そういう意味で、上に挙げた帯の文言は彼らの音楽の特徴をうまくとらえていると思う。