高橋優、自らの手で父親の姿を撮影し
た「ever since」MV公開

 シンガーソングライター高橋優が、4月16日より配信中の新曲「ever since」のMVを公開した。

 今回公開したMusic Videoは、同曲がオープニングテーマを務めるテレビ東京 ドラマ24「生きるとか死ぬとか父親とか」の原作者ジェーン・スー氏のラジオ番組に、高橋優がゲスト出演しているラジオブース内の映像からスタート。実際のラジオ番組と同じような形で視聴者からの相談に答える二人の映像が流れていき、次第にその放送をラジカセで聞いている男性のシーンが差し込まれていく。

 そしてラジオならではの楽曲振りから「ever since」の楽曲がスタート。その後のシーンでは高橋優が自ら地元秋田に赴き自らの手で撮影した父親の姿が印象的に映し出されていく映像となっている。

 高橋優のMusic Videoに父親が登場するのは今回が初。高橋優自らがカメラを持ち撮影に参加した作品も今作が初となり、今回のMusic Video公開に際して高橋優、ジェーン・スー氏からコメントも届いている。

 2021年第一弾となる新曲をリリースし、5月からは約1年3ヵ月ぶりとなる全国ツアーを開催する。

高橋優コメント

 "いま父の人生を聞いておかなければ、一生後悔する"と、ジェーンスーさんが書かれた「生きるとか死ぬとか父親とか」原作のドラマ。そのオープニングテーマを書かせていただくにあたり、ぼくもまた、改めて家族と対峙する時間を多く持つことになりました。

 幼い頃は万能神のように見えた父や母も例に漏れずただの人だといつからか悟り、だからこそそこに比類なき親子という人間関係が育まれている事実。そんな気付きの日々を作品と共に歩んでいる実感が今あります。

 楽曲「ever since」のMV制作にあたり、父を撮影すべく秋田へと帰りました。ぼくがカメラをとり撮影にのぞみました。基本的に何をリクエストするでもなく、普段通りでいてくれればいいと本人に伝えました。撮りながら思います。これが果たして自然体の父なのか、カメラを前に少しカッコつけてやしないか、以前からこういう表情をしていたか、、思い返せば、これほど父を黙って見つめ続けたこともなかったなぁと。しかし撮ろうと決めたのもまた自分と思えば、ジェーンスーさんが書こうとした動機に通じるものを自分の中にも感じました。

 MVの仕上がりを見たとき、正直、客観的な視点を持つことが出来ませんでした。今も、出来ておりません。ただこの映像の中には、ぼくにとって非常に大事な景色が詰まっています。果たしてこの作品がどういった意味をなすのか、それはご覧いただいた方に判断していただければと思っています。ドラマと共に、そして欲を申せば、大切な方との思い出と共に、楽しんで観ていただけたらこの上なく幸いに思います。

ジェーン・スーコメント

「ever since」をはじめて聴いた時、三拍子がまるで、3人家族の心臓の音のように聴こえました。幸せな暮らしの生活音にも聴こえました。気づくと、ふとした時に口ずさんでいます。なんとも優しい歌です。聴いた人の心に、ポッと光を灯すような歌声とメロディにいやされる人がたくさんいると思います。

母を喪ってからの父との生活を描いた「生きるとか死ぬとか父親とか」がドラマ化され、高橋優さんに主題歌を創っていただけただけでなく、ミュージックビデオではラジオ番組「生活は踊る」の相談コーナーに参加していただく場面まで盛り込んで貰えました。原作者として、ラジオパーソナリティとして、感無量です。

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