CHERRY GIRLS PROJECT、初のロックフ
ェスに登場。誰もがその姿を熱い視線
で追いかけていた。

 最初に、CHERRY GIRLS PROJECTが出演した「KNOCKOUT FES」について、公式HPに記された言葉を引用したい。
「次世代を担う若いバンド・アーティストに重きを置いた本イベントは、MOSAiCが自身のライブハウスで定期的に主催しているブッキングイベント、MOSAiC presents『KNOCKOUT』を拡張したサーキットフェス。ライヴハウスを根城に活動している、若いダイヤモンドの原石たちをこの機会にぜひ発見して欲しい。今回の「KNOCKOUT FES 2021 spring」、会場は、MOSAiC/SHELTER/CLUB Que/ReG/近松/LIVEHOLIC/WAVER/mona records/Flowers Loft/ろくでもない夜/ERA/SHANGRILAの計12会場同時開催」。
いわゆるバンドを中心に据えたサーキット型の音楽フェスティバルだ。そこへCHERRY GIRLS PROJECTが、アイドルとして唯一参加。しかも12会場の中、一番大きなSHANGRILAの舞台に彼女たちは立っていた。

CHERRY GIRLS PROJECTにとって今回が、初のロックフェスへの出演。客層も異なれば、この界隈では、まだグループの存在は知られてないように、とてもアウェイな環境だ。素直に事実を書くならば、前のバンドのライブが終わり、次の目的のバンドのライブを観るため、他の会場へ足を運ぼうと移動する人たちの数も正直多かった。もちろん、CHERRY GIRLS PROJECTのファンたちも、アウェイな会場へ挑む彼女たちを応援しようと詰めかけてくれた。いつもと比べると決して多くはない数だが、その人たちの存在が、メンバーたちの大きな勇気になっていたのも事実だ。フロアには、CHERRY GIRLS PROJECTに興味を示してなのか、次のバンドを目的にしてなのかは定かでないが、相応に残っている人たちもいれば、他の会場から足を運んできた人たちもいる。思った以上に女性客が多いのも特徴の一つ。中には楽器を携えた人たちもいたように、一部出演者たちも、アイドルのライブに興味関心を示し、会場に足を運んでいた。
先に伝えておくと、後方で観ていた演者たちがCHERRY GIRLS PROJECTのライブを見ながら、「意外と本格的じゃん」「曲、良くね?!」と交わしていた言葉も筆者の耳には聞こえていた。

ライブは、最新シングル「幻日」から幕を開けた。重厚かつスケールあふれた楽曲ながらもクールな色を持った曲調のように、大勢の人たちがCHERRY GIRLS PROJECTのライブを食い入るように見つめていた。”胸に響く歌/心を奮わせる歌”を魅力にしているCHERRY GIRLS PROJECTにとって、ライブを凝視するその視線は、むしろ嬉しい反応だ。
続く「絶望のナルシス」を通し、メンバーたちが気持ちに熱を加えながら感情を露に歌いだすのに合わせ、少し離れて見ていた人たちが少しずつステージへと近づき、彼女たちが全身から発する熱を、自分の肌でしっかり感じようとしていた。熱情した気持ちへ導く曲という理由もあるが、それ以上に、どんな環境の中だろうと「重いを届ける」5人の気持ちが、見ている人たちの心に届きだしたからこその反応と言えようか。
強烈なダンスビートが炸裂。続く「MISSYOU」でも、切なさに心掻きむしられに女性の想いを、5人が高ぶる気持ちのままに歌い躍るからだろう。一部ファンの方が熱狂した姿も見せていたが、大半の人たちが身を乗り出し、少し身体を揺らしながら、舞台から降り注ぐ熱情を全身で受け止めていた。いや、食い入るように見ていたと言ったほうが正解か。

MCでは、「下北沢には舞台稽古で足を運ぶこともある」と来瞳舞夢が言えば、真志取みらいは「お気に入りの焼鳥屋さんがある」と発言。九瀬いむは、「会場の側にお気に入りの古着屋さんがある」と語っていた。逆に、優希瞳と真汐里緒は「初めて来た」と、下北沢の街自体に新鮮さを覚えていた。

最後にCHERRY GIRLS PROJECTは、ライブで観客たちと心を一つに繋ぎ合う「僕たちの為に、あの鐘は鳴る」を躍動した姿を見せながら熱唱。いつものような熱狂した風景が生まれはしなかったが、たくさんの人たちが、その姿を熱い視線でしっかりと追いかけていた。余談だが、客席後方では、CHERRY GIRLS PROJECTのバンド演奏時にギターを担当しているハシグチカナデリヤが、温かな視線で5人の姿を見守っていたことも伝えておこう。

ロックバンドなど他ジャンルアーティストたちとのイベント共演やロックフェスへの出演という、新たな道を開拓しながら、様々な音楽シーンに勝負を挑み出したCHERRY GIRLS PROJECTの物語は、この日から始まりを告げた。5月4日と5日には、名古屋を舞台にしたロックサーキットへの出演も決まっている。彼女たち自身も、経験を積み重ねながらの挑戦になる。逆にロック好きの人たちが、ロックな魂を胸に毎回のライブへ挑むCHERRY GIRLS PROJECTの姿や音楽性に、心揺さぶられる出会いをしてもらえたらなとも願っている。CHERRY GIRLS PROJECTの大型ロックフェスへの出演のための物語は、ついに最初のページを綴り始めた。これが彼女たちの歩み出す「GOLDRAIN」という道なのか?その物語の行く先を楽しみに見ていこうか。
 最後に、ライブ直後にメンバーからいただいたコメントを掲載しよう。

 「今日は、初めて見る顔のお客さんもたくさんいらっしゃいました。初見でもみなさん、楽しくのってくださってたのが目に見えたので、とても嬉しかったです。こうやってどんどんいろんなジャンルの音楽が好きな方にCHERRY GIRLS PROJECTの音楽を好きになってもらえたら嬉しいなと思います」(真汐里緒)
 「今日はとくに楽曲をすごく真剣に聞いてくださった方がたくさんいたことが嬉しかったのと、目が合ったときにニコッと微笑みかけてくれたのがすごく嬉しかったです。これからもいろんな方々に楽曲を届けられるように頑張ります」(優希瞳)
 「CHERRY GIRLS PROJECTは「境界線を超える」ことをテーマに活動をしているので、何時もとは違うところに出ていくことでの緊張感やプレッシャー、アウェイ感は感じていたんですけど。やってみたら、すごい高陽感も覚えていたし、思ってたよりもみなさんが温かく受け入れてくださったので、これからもいろんなところへ挑戦していきたい気持ちが強くなりました」(来瞳舞夢)
「SEに乗せてステージへ出たとき、「あっ、なんか空気感がいつもと違うな。大丈夫かな?」と不安だったんですけど。何時も通り楽しんでライブが出来れば、それがお客さんに伝わったなと思います」(九瀬いむ)
 「私たちは今年、大型ロックフェスに出ることを目標に活動をしているんですけど。その一つとして、何時もの界隈とは異なるロックフェスに出させていただけて本当に嬉しいです。これからもいろんなフェスに出て、どんどん大きいフェスへと進んでいけたらなと思っています」(真志取みらい)
TEXT:長澤智典

★インフォメーション★

CHERRY GIRLS PROJECT
初の東名阪+2都市ツアー決定!
「GOLDRAIN TOUR2021」
10.14~10.20 仙台/大阪/X/名古屋/東京
10.20 TOURFINAL TSUTAYA O-EAST

公式サイト:https://www.cgp.tokyo/
公式twitter:https://twitter.com/cgp_db
公式YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCCTvSTQ0N9YiANIFo8QsuXw

来瞳舞夢:
https://twitter.com/maimu_db
九瀬いむ:
https://twitter.com/iMu_cgp
優希瞳:
https://twitter.com/hitomi_cgp
真志取みらい:
https://twitter.com/mirai_cgp
真汐里緒:
https://twitter.com/mrio_cgp

Love Letter【CHERRY GIRLS PROJECT】MV
オリコンランキング デイリー3位 ウイークリー21位 インディーズ1位
幻日【CHERRY GIRLS PROJECT】MV
セットリスト
「幻日」
「絶望のナルシス」
「MISSYOU」
「僕たちの為に、あの鐘は鳴る」

Tags: CHERRY GIRLS PROJECT

Vues

ライブシーンの最前線で活動しているアーティストたちの情報を中心に掲載している音楽を中心にしたエンターテイメントなニュースサイト。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着