松本まりか主演、内田英治監督による
『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの
果て』オールキャストが解禁 

女優・松本まりかが連続ドラマ初主演を務める『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』のオールキャストとポスタービジュアルが解禁された。
本作は、ドラマ・舞台・小説の3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト。
舞台版は、2021年4月23日(金)より下北沢・本多劇場にて上演される。舞台版を手掛ける劇団・ゴツプロ!は、2016年の旗揚げ以来、右肩上がりで動員数を伸ばしており、東京・大阪のみならず台湾でも公演を成功させるなど注目される劇団。旗揚げ以来、男性キャストのみで公演を行ってきたが、舞台版『向こうの果て』では初の女性キャストとして小泉今日子がゲスト出演することが決定しており、ドラマ版で松本まりかが演じる池松律子役を演じる。(※舞台版キャストはドラマ版キャストとは異なる)
小説版は、4月に幻冬舎より発売予定。ドラマ版・舞台版の脚本と小説を書き下ろすのは、ゴツプロ!の座付き作家でもある脚本家・竹田新。心揺さぶられる濃厚な人情劇に定評があり、高い支持を得てきた。
物語の舞台は、昭和60年の東京。痴情のもつれから、マンションの一室で放火殺人が発生する。逮捕された池松律子(松本まりか)と、死亡した小説家・君塚公平は幼馴染だった。事件を担当する検事・津田口の取り調べにも、どこか浮遊しているような態度でするりと躱していく律子。津田口は事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物達と接触し始める。
次第に明らかになってくる律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿。しかし、彼らが口々に証言する律子の印象は、すべてがバラバラであった。津田口は事件を深追いするほどに、徐々に律子という人物そのものに傾倒していく。
やがて津田口は、律子と公平が幼少期を過ごした昭和30年代の青森・津軽に、この殺人事件の真相を解くカギがあると睨み始める。律子と公平の父親たちが津軽民謡の同じ一座で活動していたこと、そして、そこで起こったある事件。
律子はなぜ公平を殺したのか。二人の過去に一体何があったのか。すべての真相が明らかになるとき、閉ざされていた因縁が解き放たれる。
本作の監督を務めるのは、第44回 日本アカデミー賞9部門受賞で注目を集めている映画『ミッドナイトスワン』(20)をはじめ、Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』(19)、映画『下衆の愛』(16)など話題作を手掛けてきた日本映画界が注目する、内田英治監督。
そしてこの度、律子を取り巻く6人の男たちをはじめとする、オールキャストが解禁された。
事件の被害者で律子の幼馴染である小説家・君塚公平役に、舞台や音楽を主軸としてキャリアをスタートし、その確かな演技力からNHK連続テレビ小説『スカーレット』にて一躍脚光を浴び、NTV『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』、CX『知ってるワイフ』といった人気ドラマからNTV『ぐるナイ』へのレギュラー出演など目覚ましい活躍を遂げる、松下洸平。物語の幕開けと核心を担う、重要な役どころを繊細に演じる。
さらに、事件の真相を追ううちに次第に律子へと傾倒していく担当検事・津田口亮介役に、松下と共演のミュージカル『スリル・ミー』をはじめ演劇での主演作が目白押しで、最近ではドラマ・映画での活躍の場を広げる、柿澤勇人。
青森の刑事で律子と公平の幼馴染・村上姫昌役に、TBS『テセウスの船』、舞台『真夏の夜の夢』など映像から演劇まで縦横無尽に活躍する名バイプレイヤー、加治将樹。
律子の二番目の夫でヤクザ組員・山之内一平役に、内田英治監督の映画『下衆の愛』では主演を務め、日本映画界を支える個性派俳優、渋川清彦。
律子の最初の夫で有名製菓会社の社長・京波久雄役に、確かなネタと演技力で高い支持を受けるお笑いトリオ「東京03」の豊本明長。
かつて幼い律子を引き取った叔父・行島道夫役に、映画『罪の声』での演技が高く評価され第44回日本アカデミー賞優秀助演男優賞はじめ、各映画賞の受賞で話題となった、宇野祥平。
彼らが語る律子の印象はすべてがバラバラで、掴みどころが無い。彼らにとっての“池松律子”とは、どんな女なのか。そして、本当の“池松律子”とは、どんな女なのか。
舞台版を手掛ける劇団・ゴツプロ!からは、律子の父・池松喜平役に塚原大助、公平の父・君塚隼吾役に浜谷康幸、姫昌の父・村上松夫役に泉知束の出演が決定。脚本を務める、山野海(筆名:竹田新)も、津田口と行動を共にする検察事務官・南川澄子役で出演する。さらに、津田口の上司で東京地検中央支部・支部長の木田武役には、辰巳琢郎が決定した。
あわせて解禁されたポスターは、鏡越しにこちらを見つめる律子(松本まりか)のビジュアルと、「その素顔、近づくほどに見えなくなる。」というコピーが印象的な構成になっており、鏡に映る“虚像”の律子につい目を奪われてしまう。
なお、本作のキーアイテムとして劇中に出てくる津軽三味線の監修に、小山流三代目の小山豊が参加。同氏が手掛ける楽曲「時雨」が本作の主題曲としても採用される。
『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』は、5月14日(金)よりスタート。毎週金曜よる11時放送・配信。全8話、第1話無料放送となる。
キャスト・スタッフ コメント
■君塚公平役/松下洸平
ーーご出演が決まった際のお気持ち、脚本の印象
松下:まず最初に役名を見た時、同じ“こうへい”という名前だったところから、大袈裟かもしれませんが運命的なモノを感じました。
そして本を読み進めていくうちにその世界観にどっぷりとハマり、台本というより小説を読んでいる様な気持ちになりました。一読者として結末がとても気になりましたし、その後内田監督とお話させて頂きながら「向こうの果て」にゆっくりと沈んでいく自分を見ました。
ーー撮影を終えてのご感想
松下:松本まりかさんとは初共演だったのですが、全身全霊で律子を演じるその姿に胸を打たれました。
ほとんどが松本さんとのお芝居だったんですが、毎回貰うエネルギーが凄かったです。僕も全力で返さねばと思いました。
内田監督は、僕が思うキャラクター像や芝居のやり方の何百倍も上を見てらっしゃって、何とかしてそこに触れたいと必死で食らい付きました。俳優として目指すゴールはまだまだ先にある事を改めて教えて頂きました。
ーー視聴者へのメッセージ
松下:時代と境遇に翻弄され生きた律子の人生を容赦なく、真正面から描いた作品になっていると思います。その一部になれた事を光栄に思いますし、WOWOWだからこそ出来た無骨な作品です。僕自身この作品で、持てる力を出し切った!と言う思いです。こんなにもオンエアが楽しみな作品に出会えた事が何よりの財産となりました。ヒリヒリと胸が痛む目の覚めるような物語を皆様にも是非体感して頂きたいです。
■津田口亮介役/柿澤勇人
ーーご出演が決まった際のお気持ち、脚本の印象
柿澤:出演が決まった時は、非常に嬉しかったです。内田監督の作品はかなり観ていたので、まさか携わることができるとは思っていませんでした。
僕が演じる津田口は、ストーリーテラー的な役どころですし、あまり感情を表に出さないキャラクターです。検事役も初めてですし、これまでに演じたことのない役柄だったので、微妙なさじ加減で感情を表現することが、演じる上で重要だなと感じました。
ーー撮影を終えてのご感想
柿澤:松本まりかさん演じる律子がどう出てくるかによってまったく芝居が変わるので、僕も固め過ぎず、作りすぎず、現場で反応して挑みました。松本さんがこの作品に対して賭ける想いは対峙した瞬間に分かりましたし、僕も芝居の中でクランクアップまでともに歩めたらいいなと思いながら撮影していました。
松下洸平くんとは、十数年の付き合いです。今回、共演シーンはありませんが、初めてご一緒する方が多い座組の中で、洸平の名前があるだけで安心したし心強かったです。
内田監督は、芝居がとにかくお好きなんだなという印象で、セット、エキストラ、照明など細部にこだわっていらっしゃると思いました。監督の求める物に瞬時に反応するスタッフ、キャストの皆さんがいて、みんなが同じ方向を向いているのが心地よかったです。僕もそこに乗り遅れないように頑張ろうという気持ちでやっていました。
ーー視聴者へのメッセージ
柿澤:今このご時世で、昭和のリアルな物語を観られる機会はなかなか無いと思います。昭和を舞台にしていますが、僕らの持っている普遍的な人間性があぶりだされる瞬間がたくさん出てきます。細かい芝居も見逃さずに楽しんで頂けたら嬉しいです。
■村上姫昌役/加治将樹
ーーご出演が決まった際のお気持ち、脚本の印象
加治:私は只々内田英治監督作品のファンであり、いつか出た……40歳までに出れた……とかそんな事を日々考えてしまうほど僕の中の夢であり、目標でした。今回オーディションで村上という役に決まった時は身体が震えるほど喜びましたが3秒後に恐怖、不安、緊張で身体が震えました。
脚本を読ませていただき、まず思ったのは「こんな松本まりかさんが見たかった」です。人としても俳優としてもとても魅力的な松本さんが、この池松律子という女をどう作るのか、共演させていただく事、撮影の日をとても楽しみにしていました。
ーー撮影を終えてのご感想
加治:撮影初日、内田監督の「ここは村上を言葉で優しく包んであげて」という演出に対し、松本さんは一瞬ですべてを理解し、私はそのシーンで正しく言葉通り律子の言葉に優しく包まれ不思議な感覚になりました。
カットがかかると同時に鳥肌が立ち松本さんに対して興奮と感動した事を覚えています。あのような極上の経験は初めてでした。
内田英治監督✕松本まりか。コレは凄いぞ! と撮影初日から興奮しました。
ーー視聴者へのメッセージ
加治:私自身この作品の完成がとても楽しみです。愛ゆえ拗れる人間関係、普通に生きることができれば、どれほど楽だったか。人間臭さや田舎臭さ。滲み出るニンゲンノニオイみたいなものも感じながらご覧いただけたら幸いでございます。
池松律子の不思議な魅力に皆様も虜になると思います。どうか楽しみにお待ちください。
■池松喜平役/塚原大助(ゴツプロ!)
ーーゴツプロ!の作品が、舞台、ドラマ、出版の連動企画として展開されることについて
塚原:この連動企画の話が持ち上がったのは2年程前ですが、その時の興奮は今でも鮮明に覚えています。あの時から今日まで、この企画が僕らゴツプロ!の希望となりモチベーションとなりました。クランクインの日はまさにこの時が来たと感慨深く、そして撮影が終わった今、これがゴツプロ!の新たな一歩になると未来に期待を膨らませています。
ーー内田英治監督との作品づくりについて
塚原:リハーサルの際に、「この物語の設定でもある昭和20年代〜30年代までの時代をリアルに表現したい」「大きな表現ではなく削ぎ落として心だけが揺れ動いている表現をしてほしい」、それから「津軽三味線と民謡と津軽弁を完璧にしてきてくれ」と……なかなかハードな事をさらっと仰ってくださいました(笑)
−3℃という厳しい状況の中での撮影もありましたが、衣装、ヘアメイク、セットに美術に照明が本当に美しく、その時代に没頭して生きることができました。
ーー視聴者へのメッセージ
塚原:劇場に足を運ぶ事が難しい昨今、この『向こうの果て』をドラマ化することでより多くの方々にお届けできる事を大変嬉しく思っております。内田英治監督の元に、精鋭のスタッフと役者たちが集った渾身の一作です。どうぞご期待ください。
■脚本、南川澄子役/山野海(筆名:竹田新)
ーーゴツプロ!の作品が、ドラマ、舞台、出版の連動展開となり、ご自身の脚本がドラマ化されることについて
山野:武者震いと言う言葉を、初めて体現しました。でも、ゴツプロ!の企画を通して多くの皆様に観て、見て、読んでいただけることが出来るんだと心から幸せに思っています。
ーー主演の松本まりかさん、内田英治監督との作品づくりについて
山野:松本まりかさんは、女優と言う仕事と全力で向き合う戦士だと思っています。彼女の華奢な身体のどこに、あんな大きなエネルギーがあるのか。生半可な気持ちで彼女と対峙したら、こちらが食い殺される。そんな緊張感を持った、唯一無二の素晴らしい女優だと実感しています。
内田英治監督は、現場にいらっしゃる時の飄々とした態度とは裏腹に熱いマグマを、いつも心の真ん中に置いていらっしゃる方だと実感しました。だから監督の側に近づくとヒリヒリします。火傷もします。
けれどそれがやがて嘘のない、最高の世界観となって人々の心を激しく揺さぶるのです。
監督のマグマをいつまでも燃え滾らせるようなそんな作家、俳優の一員でありたい。私は今、真実そう願っています。
ーー視聴者へのメッセージ
山野:生きる事に意味や意義を見出さず、けれど必死で生きていた昭和の大人の人間模様。
ぜひお楽しみくださいませ。

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