アルバムで衝撃を受けたのは、the band apartの『K.AND HIS BIKE』です。高校生の時にYouTubeの関連動画を見ていく内に出会って、それまで聴いてきた音楽とは全く違う響きに衝撃を受けました。今になって考えると、コードやキメの複雑さに惹かれていたんだと思うんですけど、当時は何もわからないままとにかくカッコいいと思って聴いていました。それをきっかけに今度は彼らと対バンしてるアーティストの音源を聴いていったので、自分の音楽趣味を広げた作品になりましたね。
僕は一番好きな音楽がMr.Childrenで、小学三年生の時に母親が買ってきた『SUPERMARKET FANTASY』を擦り切れるほど聴いていました。シングルが5曲くらい入っているアルバムなんですけど、それ以外の曲がめちゃくちゃカッコ良くて、彼らが作るアルバム曲の自由さにミスチルの良さがあるのかなって思います。それからそれ以前の作品も聴くようになって、今は渋谷系の流れも感じる『Kind of Love』辺りの作品も好きです。
ーホウダさんは?
ホウダソウ(Dr): 僕はジャズからメタルまで聴くんですけど、影響を受けたアルバムを挙げるとしたらふたつあって。ひとつはくるりのベストアルバム『TOWER OF MUSIC LOVER』。もうひとつが上原ひろみのカバーアルバム『ビヨンド・スタンダード』です。くるりは音楽をやっている親の影響で聴き始めたんですけど、90年代後半から2000年代初期の音楽を聴くことが多くて、『TOWER OF MUSIC LOVER』は車で流れてきたのを聴いて以来ずっと好きなアルバムです。僕の周りでは「琥珀色の街、上海蟹の朝 」で知れ渡った感じがあったんですけど、僕はロックを奏でていた頃のくるりが好きで、特に「街」は大好きですね。