【INTERVIEW:ADDICTION】
たくさんの挫折を経験してこそ
伝えられる思い
アピールポイントは、
シンクロダンスで勝負したい
MYUJI:レコーディングをするスタジオがちょっと広くなりました(笑)。物理的に変わったことはあるけど、気持ち的にはメジャーデビューしたからといって変わったところは全然なくて、音源に対してのこだわりとか、歌詞とかラップを書いていくにつれて、今まで以上に皆さんにいろんな思いを伝えたいという気持ちが強くなりました。
PEACE:僕は途中からの加入なんですけど、メジャーデビューという肩書があるので責任感とか見せ方的とかの意識が変わりました。あと、周りの人が少し優しくなりましたね(笑)。
ASCH: MYUJI君も言ったけど、レコーディングのブースが前と変わって大きくなったりして、音楽に対するこだわりがもっと強くなりましたね。
JOSHUA:僕が感じたのは、ライブをする範囲が細かくなったというか、大きく日本のいろんなところに行けるようになったこと。あと今までライブハウスとかがメインで多かったけど、大きいステージでやらせて頂く機会が増えたというところですね。
K.B:ネットで歌詞を検索したら出てくるようになったことがすごい変わったというか、デビュー前は調べても出てこなかったから。今は曲名とADDICTIONで検索したら歌詞が出てくるのがなんかちょっと嬉しいし、ありがたいなと思いました。
MYUJI、PEACE、ASCH、JOSHUA:先生!!(笑)
K.B:はい(笑)。僕らの特色というかアピールポイントとしては、シンクロダンスで勝負したいというのがあったので、振り入れの時には自分の個性よりチームで1つのものを作るということを一番に心掛けています。毎回練習の時に繰り返し同じ曲を踊って、お互い見合って、“ここはもっとこうだね”とか“じゃあこうしようか”みたいな感じで話し合いながら日々練習しています。振り入れの時は、基本2~4時間ぐらいで一気に曲をやって、みんなてんてこ舞いです(笑)。次に振付師の方が来てくれる時までに覚えてくるって感じですね。一回寝ないとみんなフリーズしちゃうので(笑)。
ーー(笑)。次に今作「DEAD DROP」についてお聞きしたいのですが、ツアーのタイトルにもなっているタイトル曲は、どのようなテーマで制作されたのでしょうか?
K.B:前回の2ndシングルが「005」という曲で、スパイの世界観をイメージして作ったものなんです。で、「005」の世界観をそのツアーのタイトルにしようと決まって、その流れで作ったのが「DEAD DROP」。ということで、続きではないんだけど、ちょっとつながったテーマ性にしています。
ーーそうなんですね。作詞はK.Bさん、ラップのリリックはMYUJIさんが作られていますが、今お聞きした流れをどうやって形にしていったのですか?
MYUJI:「DEAD DROP」は、楽曲自体はノリノリでかっこいいダンスチューンだったのでリズムに注意しましたね。あとK.Bの作詞がすごい良い感じで、前作の「005」のMVの中で一人ずつテーマというかアイテムがあったんですけど、僕は銃を持っているとか、それを歌詞の中にうまく取り込んでて、素晴らしい歌詞だなと思いました。なので、それに合わせて「005」という言葉や前回からつながるようなワードをチョイスして入れたのがこだわりです。
K.B:スパイの手法の一つで、秘密のものを受け渡す場所を指定してそれを取りに行く、そのことを「DEAD DROP」と言うんです。その場所を僕らのライブでイメージして、大切にする場所、そこに“パフォーマンスとか音楽で色んな想いや楽しさを用意してるよ”って気持ちを込めて、僕らがスパイになった感覚で表現しました。
ASCH:あります、注目ポイント!“Hey”ってやった後にしゃがんで下からいくんですけど、この時に誰が一番低いか!
全員:(笑)。
PEACE:それで足を痛めてました(笑)。歌詞だと《Let’s drop and trip》が繰り返されるところで3回あるんだけど、一瞬画面から居なくなる(笑)。
ASCH:誰が一番低くいけるかとか、勝負しているので(笑)。そこに注目してほしいですね。
ーーカップリング曲の「Just One More Time」は、大人っぽいバラードの曲に感じました。どのようなテーマで制作されたのですか?
MYUJI:プロデュースは僕がしました。曲調はメローで歌詞とラップを書いて、ダンスの振り付けは激しめ、細かくリズムをとっていて新鮮な感じになっていると思います。「Just One More Time」はもう一回という意味ですけど、コロナの自粛期間などで不安を抱えてしまって、支えてくれている人がいることを忘れたり、気づけなかったりすることがあると思うんです。そういうことを思い出すきっかけになってほしいし、もう一度頑張ろうと勇気を持ってもらえたらいいなというメッセージを込めています。実際、自分たちもライブが出来なくて不安を抱えた時に、それでもファンの方が応援してくれていたり、スタッフの方々が活動を支えてくれていることに、“僕たち自身も頑張っていかないと”と力をもらえたので。