gekidanU、住宅を改装したアトリエで
行う「家公演企画 Vol.4『With Home
』」を上演
劇場イメージ
『転がって若草』は木村美月(阿佐谷スパイダース)脚本、ヒガシナオキ(gekidanU)演出、古書店に住み込みで働く4人の物語。出演は、市川賢太郎(肉汁サイドストーリー)、高田涼太、土萠そひ(ヲルチャンストッパー)、森下凜央。
古書店「古本やなせ屋」の2階。
アルバイトとして働く4人は住み込みの、いわゆる書生である。ただで住む代わりに本屋の仕事を手伝い、創作に明け暮れる日々、を過ごせるはずが…。
何事も諦められれば楽なのに、そうはいかないのが難しいところ。
居心地の良いリビングにはいつまでもいられないらしい。
家劇場で覗き見る4人の「頑張りかた」の話。
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男が主張する。
「今日も仕事中にピアノの音が聞こえてくるんだ」
面談室では男の就労継続の為、今日も面談が行われる。
男は統合失調症。
幻聴が聞こえてくる。
陰口、罵声、繊細で美しいピアノの音色……。
「まだピアノの音は聞こえますか?」
男は更に続ける「“あいつ”のせいで俺の人生はパーンと弾け飛んだ。」
実際に起きた事件の「もう1人の被害者」を
1人のカウンセラーの視点から描く物語。
劇場イメージ
おかずには「とろみ」をつけると本格的にも見えるし、量も増えるし、ご飯も進むし、他にも色々と良いことしかないと、一人暮らしを辞めてからすぐに教えてもらった。
それは正しかったなと、男はフライパンから匂い立つ香りと楽しげに自分を見つめる視線にふと思う。
徐々に出来上がる料理とともに会話が進む。
誰かのために、何かのために作る食事は、とても幸せなはずだ。
男が一人で料理を作って、ただ食べるまでの話。
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