登壇した高良健吾(右)と行定勲監督

登壇した高良健吾(右)と行定勲監督

高良健吾「夏目友人帳」でくまもと映
画祭 「ナウシカ」島本から「もっと
声優しなさいよ」

登壇した高良健吾(右)と行定勲監督 熊本県出身の高良健吾が声の出演したアニメ映画「劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ」が10月4日、「くまもと復興映画祭2020」が開催中の熊本・熊本城ホールで上映された。
 本作は熊本・人吉球磨地方を舞台にした人気漫画家・緑川ゆきさんの代表作。妖怪が見える青年、夏目貴志と妖怪たちとの交流を描くアニメの劇場版第1弾。高良は強力な妖力を持っていた亡き貴志の祖母レイコの友人、切り絵作家(島本須美)の一人息子役を演じた。
 くまもと映画祭に6度目の参加となる高良は、自身がプロデュースした豪雨災害へのチャリティーTシャツを着て登場。「久しぶりに帰ってきました。空港も変わっていました。(会場がある)サクラマチテラスも初めて。(豪雨災害、コロナ禍で)こんな大変な状況の中、映画祭をやれたのがうれしいです」と声を弾ませた。
 本作は高良が自ら選んだ。「まず、人吉がモデルになっている。自然に傷つくことが多いが、自然がアニメの中でも豊か。それに、声の仕事が好きなんです。正直、本業ではないし、俳優さんが声優をやることに賛否両論あるけど、楽しいんです。俳優がやる意味を考えます。母親役だった須美さんから『もっと声優をしなさいよ』と言われて、こんなにうれしいことはなかった。『風の谷のナウシカ』の島本さんに言っていただいたことでチョイスできました」と笑みを浮かんだ。
 熊本城ホール、中継で結んだ人吉町の会場から質問を受け付ける中、天草在住の観客からは映画祭ディレクターである行定勲監督に、「天草四郎の映画を主演・高良健吾でお願いします」とのリクエストも。行定監督は「天草四郎は考えていなかったけれども、天草で撮影しようとは思っています。コロナ禍で延びてしまったが、高良が出演します。ぜひ出資しますというのがあれば、受け付けますよ」。一方の高良は「NHK大河ドラマ(『青天を衝け』)で共演している満島真之介が昔、自転車で日本1周した時に、『天草が一番良かった』と言っていました」と話した。
 ティーチインの最後に、高良は「世界がいろんな大変な中、開催を決めた方々、実行してくれたスタッフに感謝したい。英断だと思う。熊本のいいところは自然。自然には癒やされるし、荒れることもある。改めて、自然に対して、畏敬の念を持つことが必要。どうやって、コントロールできるかではなく、どうやって共存できるかを考えた何年間でした。そんな中、映画は自分の手でコントロールできて、だけどコントロールできない奇跡もある。その映画でみなさんに楽しんでもらえる。その機会を与えてくれるのがくまもと復興映画祭。来年も再来年もやってきたい。久しぶりに帰ってきたけれども、熊本はいいところですよ」と熊本への愛を改めて語った。
 「えがおPRESENTS くまもと復興映画祭2020」は、10月4日まで熊本城ホールで開催される。

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