花澤香菜・前野智昭・小野大輔が登壇
 “乳酸菌を買いに走りたくなる”特
別上映版『はたらく細胞』舞台挨拶レ
ポート

花澤香菜、前野智昭、小野大輔、小倉宏文監督が登壇した、『特別上映版「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』の舞台挨拶が、公開初日の9月5日にライブビューイングにて行われた。本作は、2021年1月放送のTVアニメ第2期のオンエアに先駆けた先行上映版。見どころや印象的なシーンについてキャストが語った、オフィシャルレポートを紹介する。
赤血球役の花澤は真っ赤なドレス、白血球役の前野は真っ白なスーツと、それぞれ演じているキャラクターを意識した衣装を着て登場。それを見て「紅白でめでたい! 司会者みたい」と感想を漏らした小野も、キラーT細胞に合わせて黒い衣装でビシッと決めている。司会を務めたアニプレックス・高橋祐馬氏に、キラーT細胞役と紹介されると、小野がすかさず「キラ......? メモリーTと呼べー!!」と本編さながらの大きな叫び声を響かせた。
『「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』予告
「見てからすぐ、乳酸菌の食べ物や飲料を買いに走りました(笑)」
無事に公開初日を迎えられたことについて、小倉監督は「待っていらしたみなさんにとにかく満足してほしいと、それだけを考えてやっていました。映画館に流すものなので、TVシリーズと同じものをそのまま出すことはできないと思ったし、久々に帰ってくるのだから騒がしくしたいと思い、スタッフに迷惑をかけて、見栄えを! 見栄えを!と最後まで叫ばせてもらいました」と語る。本作は、特別上映用に新規カットを追加、さらに劇場作品ならではの編集がなされていたこともあって、クライマックスではかなり迫力のあるシーンが続く、特別上映版ならではの仕上がりになっており、そんな本編映像を見たキャスト陣もかなり熱いものを感じたよう。
花澤 「赤血球は活躍をする場面がそんなにあったわけではないのですが、体の中を巡り、血小板ちゃんを手助けする役割だったので、しっかりしたお姉さんな赤血球が演じられてうれしかったです。赤血球以外にも今まで出てきたキャラクターの新しい一面が見られる作品でした」
前野 「相変わらずがん細胞はやばいなとハラハラドキドキしましたけど、乳酸菌のかわいさに癒やされて、乳酸菌って、こんなにも人体に良い影響をもたらすんだと勉強にもなりました。見てからすぐ、乳酸菌の食べ物や飲料を買いに走りましたから(笑)」
小野「来年からTVシリーズとして放送予定なんですが、本当に映画だな!と思いました。乳酸菌のお話とがん細胞との戦いの2本の話が同時進行しながら、複雑に絡まり、ちゃんとそこに意味があるように描かれていて、1本のまとまった物語に仕上がっていたことが素晴らしいなと思いました。前野さんが言った通り、僕も乳酸菌を摂ろうと思ったので、皆さんの健康にも貢献できる、それが『はたらく細胞!!』です!」
と、それぞれ力説していた。
石田彰(がん細胞役)との戦いは「全部出しきった」
続いて、印象的なシーンについても語っていく。花澤は、「冒頭の(ウイルス感染細胞から)逃げ回っているシーンは、劇場用のもの、日常感のあるもの、ホラー系のものと、いろいろなバリエーションを録りました。赤血球を表すとき、逃げ回っているところが浮かぶので、これが赤血球なんだなと思って、全力でやらせてもらいました。あとは血小板ちゃんとのシーンは、守りながら行動しているところがお姉さんな感じがして、良かったです」と、頼りになる赤血球が見られて嬉しそうな様子。
前野は、「一般細胞(CV.小林裕介)と体中を旅するシーンが多いので、その会話が印象的でした。出会いは一般細胞の家のドア越しなんですけど、そこで怖めな息をアドリブで入れて、やっぱり免疫系は怖い奴らなのかな?と思ってもらうミスリードを狙ったんです。そこからラストにかけて、免疫系も一生懸命体を守っているんだという親近感を育んでいければという思いもあったので、小林裕介くんとの掛け合いは印象に残っています」と、収録を思い出しながらしみじみと語った。
最後は小野が「がん細胞との戦いですね。一言でいうと怖かったです。(第1期で倒した)彼が復活したこと自体が怖いですし、本当に勝てるかな?と思いました。石田さんのお芝居が、より狂気と憂いと寂しさをはらんでいて、この細胞を本当に倒していいのかとすら思いました。葛藤も含めて身につまされる戦いで全部出しきった感覚です」と、ラストのバトルがどれほど激しいものだったのかを伝えてくれた。
このラストのバトルシーンについては、原作からさらに膨らませて表現していったそう。監督も、「アニメーションは音が付いてキャラクターが動いてなんぼなので、キャストのみなさんに、あれだけのお芝居を要求したのだから映像の見応えは意識していました。僕個人としては、この作品はバトルが魅力的な部分もあると思っているので、大きなスクリーンでどれくらい盛り上がれるのかは強く意識しながら作っています。みなさんが満足していただければ何よりです」とクライマックスへの思い入れの強さを語った。
かわいい乳酸菌トークが止まらない
そんなバトルシーンとは対象的に、乳酸菌のかわいさが際立つ本作。「特別上映版を見ると、より積極的に乳酸菌を摂らなきゃと思います」と重ねて前野さんが話すと、「プリン体まで食べてくれるんですよね! そこがいいですよね?」と花澤さんが力説、さらにそこに小野さんが「前野くんはハイボール派だけど、僕はビールと魚卵が好きだから、乳酸菌を前野くんより摂らなければいけないと思った(笑)」と加わり、和気あいあいとしたトークを繰り広げる。また、乳酸菌のガヤについて、「男性陣も、大きくなった乳酸菌のガヤを入れることができたので、すごくうれしかったです!」と小野さんが笑顔で話していた。
本作のエンディングには、TVアニメ第2期の主題歌でもある「GO!GO!細胞フェスタ」が流れる。花澤が「また名曲が誕生したなと思いました。昨日、この曲を歌い切るまでに油汚れを落とす挑戦をしている夢を見たんです。だから、夢に出てくるほど影響力のある歌だと思いました(笑)」と楽しそうに話すと、耳に残る曲だし、ついつい口ずさみたくなる曲だと、前野さんや小野さんも共感していた。
『はたらく細胞』ファンへのメッセージ
舞台挨拶の最後はライブビューイングで観ている全国のファンメッセージが贈られた。
●小倉宏文監督
「まだまだ上映は続きますので、良かったなと思っていただけた方は友達を誘ってまた観に来てください。この輪が広がっていくことが幸せなことだと思います。TVアニメ第2期は、今までのような1話完結の楽しい話になっています。すべて新作エピソードで、こちらについても自信を持ってお届けできると思いますので、ご覧いただければと思います」
●キラーT細胞役 小野大輔
「TVアニメ第2期も、ご期待に添える素敵な作品に仕上がると自負しておりますので、そちらも期待して待っていてください!最後に1曲歌ってもいいですか。“俺たち無敵のはたらく細胞! ぜってぇおもしれーから見ろよな!”(キラーT細胞で熱唱)」
●白血球役 前野智昭
「乳酸菌の偉大さ、がん細胞の恐ろしさをご理解いただけたと思います。特別上映版では出番がそれほど多くなかったキャラクターたちも、TVアニメ第2期では活躍するお話をたくさん用意していますので、そちらも楽しみにしていただければと思います」
●赤血球役 花澤香菜
「腸内環境に気をつけようと思われた方がたくさんいらっしゃると思います。自分の体を大事にしていないなという人が周りにいたら、劇場に引っ張っていって、この作品を一緒に見ていただけたらと思います。TVアニメ第2期も面白いキャラクターたちが出てくるので楽しみにしていてください!」
『「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』、同時上映 ショートアニメ「血小板 映画館へ行く」は、9月5日より公開中だ。
「はたらく細胞!!」 第1弾PV
TVアニメ第2期『はたらく細胞!!』は2021年1月放送。

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