【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#163
ミュージシャン・高見沢俊彦 (THE
ALFEE)の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

僕ら、ブレイクしたとは思っていないん
です。だから、これから大ブレイクです
よ。夜明け前の感じがしている

より

2020年8月25日にデビュー46周年を迎えたTHE ALFEE。1982年から毎年休むことなくツアーを行い、昭和、平成、令和と、幅広い世代に渡って愛され続けるモンスターバンドである。このインタビューでは、2020年9月2日にリリースした、3年ぶりの新曲で68枚目のシングル「友よ人生を語る前に」への想いが語られている。今回の名言は、インタビュアーが歌詞にある“夢”という言葉について、「すでに夢を叶えたように思う」とメンバーに話をふった、その返しである。坂崎幸之助も「まだ夢の途中。叶っていないですよ」と語り、桜井賢が「このまま逝っちゃったらどうするんだ(笑)」と笑いを誘う。彼らのこの新人のような意気込みと、信念を貫こうとする姿勢が、進化を続けるパワーの源であり、多くのファンに長く愛される秘訣ではないだろうか。

高見沢俊彦(たかみざわとしひこ)
1954年4月17日生まれ、埼玉県蕨市出身。ロックバンド・THE ALFEEの2代目リーダー、ギタリスト、シンガーソングライター、音楽プロデューサー。1973年、桜井賢と坂崎幸之助に誘われ、アルフィーの前身となったロックバンド・コンフィデンスに参加。1974年、アルフィーとしてリードボーカルを担当し「夏しぐれ」でレコードデビュー。1979年、シングル「ラブレター」をリリースし。再デビュー。この楽曲以降は、ほとんどの作品の作詞・作曲を手掛ける。1982年、フォーク路線からロックバンド路線へ転向し、それに伴いリーダーとなる。1991年、ソロアルバム『主義-ism:』をリリース。2004年4月17日、50歳のバースデーコンサートのステージ上で、メンバーから終身リーダーの称号を与えられる。2007年、ソロによるシングル「千年ロマンス」と16年ぶりのソロアルバム『Kaleidoscope』をリリース。2010年、ソロ活動の名義を本名から、Takamiy(タカミー)に改名。2015年、アルバム『高見沢俊彦プロデュース ウルトラヒーローソング列伝』が、第57回「レコード大賞」の企画賞を受賞。2017年8月から『オール讀物』に初の小説『音叉』が連載される。髙見澤俊彦名義で作家活動を開始。2018年12月、『オール讀物1月号』より、小説第2作「秘める恋、守る愛」の連載が開始。2019年3月3日、サンマリノ共和国より、主に芸術文化の分野における貢献を認められた人物に贈られる『聖アガタ勲章』の『Cavaliere ufficiale (Knight Officer)』を受章。2020年9月2日、THE ALFEEにてシングル「友よ人生を語る前に」をリリース。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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